最新のスマートフォンに変えたのに、SIMカードのサイズが合わなかったことはありませんか?はたまた、格安SIMに興味はあるけれど、何を選んだらいいのか全く分からない、という方もいるかと思います。
実際、SIMカードにはいくつかの種類があり、スマホによって使えるSIMカードの種類が違ったり、サイズは同じでも提供されるサービスの内容が違ったりします。
Micro SIMやNano SIMなど、何が違うのか良く分からない…。データ通信専用か通話機能付きSIMのどちらを選んだらいいのかわからない…。
その他、Micro SIMからNano SIMへ移行する方法など、この記事では皆様のSIMカードについての様々な疑問を解決していきたいと思います!
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simカードのサイズは3種類ある
皆さんはSIMカードを使った事はありますか?そもそも、SIMカードが何か知っていますか?SIMカードとは、携帯やスマートフォンなどで通話やデータ通信を行うのに必要なICカードのことです。そのICカードの中には固有のID番号が登録されています。
このSIMカードがなければ、通話やインターネット利用といった、今やあたりまえとなったサービスを利用できなくなってしまいます。
基本的には、SIMカードの種類は3つあり、サイズ別に分けられています。時が過ぎるとともに、SIMカードのサイズはどんどん小型化していきました。
実際、スマートフォンなどの端末も近年では目まぐるしい変化を遂げ、薄く小さく使いやすいものが流通していますよね。では、各SIMカードの特徴や対応機種などをご紹介していきたいと思います!
標準sim
標準SIMカードとは、縦25㎜・横15㎜の三種類の中では一番サイズの大きいタイプです。
正式名称はmini SIMカードですが、Micro SIMの出現までは一番普及率が高いものだったので「標準SIM」と一般的に呼ばれています。現在はほとんど使われていないサイズのSIMカードです。
ICチップ部分を囲むプラスチックカードの範囲が広い為、他二つのSIMカードよりも大きいサイズになっています。
標準SIMカードに対応している機種の一部をラインナップしてみました。
- iPhone (3, 3GS)
- softbank 201HW
- softbank 009Z
- softbank 005SH
ご覧いただけるように、標準SIMカードに対応している機種は、一昔前の機種が多いですね。最近は、スマホなどの通信端末がより薄く、より小さくコンパクトになってきています。その為SIMカードのサイズも合わせて小さくなってきているのが最近の傾向です。
しかし、標準SIMカードの普及率は抜群の為、多くのAndroid端末などでも採用されています。標準SIMカードのみに対応している端末は、ガラケーや、スマートフォンなら少々古めのモデルという場合が多いですね。
おそらく、これから発売される最新式のスマートフォンやタブレットなどで標準SIM対応のものは少なくなると思います。
その為、新しい端末の購入を考えている方は、Micro SIMカードやNano SIMカードの購入を視野に入れたほうが良いかもしれませんね。
micro sim
Micro SIMカードとは、縦15㎜・横12㎜の三種類の中では中くらいのサイズのタイプです。標準SIMカードを一回り小さくカットされたものがMicro SIMカードです。サイズは小さくなりましたが、ICチップ部分は同じ大きさを保っています。
Micro SIMカードに対応している機種の一部をラインナップしてみました。
- iPhone (4, 4s)
- docomo P-01H
- au miraie
- softbank 203SH
Micro SIMカードは、現在スマートフォンなどで一般的に普及しているタイプのSIMカードです。
3G回線やLTE回線に対応した機種などに主に採用されています。2012年以降のスマートフォンはほとんどがMicro SIMカードに対応しているようです。
Micro SIMカードを所持している方はおそらく、最新バージョンの端末でない限り対応外という事はないでしょうが、ゆくゆくはNano SIMカードに移行するという可能性もあるので、早めに対応しておくのも一つの手かもしれませんね。
nano sim
Nano SIMカードとは、縦12.3㎜・横 8.8㎜の三種類の中では一番小さいタイプのものです。Micro SIMカードを一回り小さくカットしたものがNano SIMカードです。現在主流ののサイズはこのSIMカードです。
ICチップ部分の大きさは変わりませんが、極限まで不必要な部分を取り除いたものがNano SIMカードということですね。
Nano SIMカードに対応している機種の一部をラインナップしてみました。
- iPhone 5以降
- iPad (mini, Air, Pro)
- Xperia (Z3, Z4, Z5, X)
- Galaxy (S6,S7)
Micro SIMカードと同じくLTE回線に対応した端末に採用されているのがNano SIMカードです。機能的にはMicro SIMカードとほとんど変わりませんが、最近の端末はほとんどの場合Nano SIMカードに対応しているようです。
次ページ:マルチSIMとは?
マルチSIMとは?
全サイズ対応SIMカード
UQモバイルで契約を検討していると出てくる「マルチSIM」というSIMカードをご存知ですか?これは、UQモバイルでのみ利用されている、標準SIM・microSIM・nanoSIMのすべてのサイズに対応可能なSIMカードのことを言います。
これは、お使いになりたい端末の対応SIMサイズに、自分自身でマルチSIMをそのサイズに切り取って利用するものです。そのため、事前にご利用になりたい端末がどのサイズのSIMに対応しているのか確認しておく必要があります。
一度nanoSIMなどの小さいサイズで切り取ってしまったら、microSIMなどの大きいサイズには戻せないので要注意です。万が一、サイズ変更を行いたい場合は、SIM交換をする必要があり、費用が掛かってしまいます。
VoLTE対応SIM
マルチSIMは、au VoLTE(※VoLTEとはLTE回線を利用して音声通話ができるようになるもの)対応SIMとなっています。
VoLTEにすることにより以下のようなメリットがあります。
- 高音質通話ができる
- 通話中でも高速通信を利用できる
- 電話での呼び出しの時間が短縮される
一方で、マルチ SIMを利用する場合、端末もVoLTEが対応しているものを選ばなければ利用できなくなってしまいまうというデメリットも存在します。
逆に言えば、VoLTE対応の端末を持っている方は、マルチSIMを利用する必要があります。加えて、au系列の端末だったとしても、VoLTE非対応の端末であれば利用はできません。
また、マルチSIMはSIMフリー端末でしか利用できず、SIMロックがされているVoLTE対応スマホを使いたい場合は、auの端末であってもSIMロックの解除を行わなければなりません。
このように、頻繁に通話する人にとってはメリットがある一方、利用の準備段階でのハードルが高いということも事実のようです。
サイズ以外のsimカードの違い
SIMカードには主に三種類のタイプがあるとご紹介しましたが、サイズの他にも様々な違いがあります。
大手携帯キャリアのように音声通話、データ通信、SMS機能の3コンボが付いている多機能SIMカードから、データ通信専用のSIMカードなど、様々なタイプが存在します。その為、自分の用途に合わせて、SIMカードの種類を選ぶ事が出来るんです。
例えば、主に電話機能を使用する人は音声通話付き、インターネット環境が必要な人にはデータ通信専用SIMカードが最適ですね。
このように、自分の利用方法に合ったSIMカードを選択することが出来ます。では、それぞれのタイプの詳細を見ていきましょう!
データ通信専用
通話機能は搭載されておらず、インターネット通信のみが可能なSIMカードが「データ通信専用SIMカード」と呼ばれているものです。通話機能が利用できないということは、こちら側から電話をかけることも、受けることも出来ません。
また、携帯番号を所持しないので、登録時に携帯番号が必要なサービスやアプリが使用出来ない等の難点があります。
しかしなんといっても、データ通信専用SIMカードの一番の魅力は、月額料金が他と比べ断トツに安価だということです。高速LTE通信に対応していながら、携帯番号を持たない為、他と比べて安く上がるタイプのSIMカードです。
データ通信専用SIMカードを所有していると、ポータブルWifiを持ち歩いているのと、あまり変わらないかもしれません。
とりあえず、インターネット環境がこんなにも普及しているこの世の中で、データ通信さえ出来ればコミュニケーションに困ることはなさそうですよね。
SMS機能付き
データ通信専用SIMカードと同じく通話機能はありませんが、SMS(ショートメッセージサービス)の送受信が可能なSIMカードがあります。SMS機能付きSIMカードは、SMS認証が必要なサービスやアプリなどに登録が出来るのが大きな利点ですね。
また、インターネット環境がなくても、他にもSMSという連絡手段があるというのはとても便利ですよね。データ通信のみでは頼りないという方の為には、SMS機能付きSIMカードが最適です。
データ通信専用SIMと比べ、SMS機能付きのものは少し値段が上がります。やはり、データ通信SIMカードに機能を一つ追加しているので、その分月額料金はアップします。しかし、利便性の向上を考えると+100円~200円の出費は安いものですよね。
また、SMS機能付きのSIMカードのほうが安定したデータ通信を利用することが出来るという声もあります。
実際、データ通信専用SIMカードを利用した場合、LTE電波をキャッチするのに標準よりも時間がかかってしまい、データ通信の質が悪くなるという傾向にあるそうです。数百円の差なので、SMS機能を付け足して損はなさそうですね。
次ページ:音声通話対応
音声通話対応
スマートフォンの機能を全て利用できるSIMカードが欲しいという方にはやはり、音声通話対応SIMカードの利用をおすすめしています。やはりデータ通信とSMS機能だけでは不安ですよね。
このように、通話機能も備えておきたい場合は、通話オプションを付ける事が簡単に出来るんです。
通話機能付きということなので、070、080か090で始まる電話番号を利用することが出来、電話をかけたり、相手からの着信を受けることが出来ます。
格安SIMカードのほとんどがMNP(Mobile Number Portability)に対応しています。MNPとは「携帯電話番号ポータビリティ」といい、キャリアを変更しても自分の電話番号を変更せずに使い続けることが出来るシステムのことです。
その為、音声通話SIMカードを使用しはじめても、以前と同じ電話番号を引き継ぐことができるのでとっても便利ですよね。
もちろん、データ通信専用SIMカードやSMS機能付きのものと比べれば値段は上がりますが、大手携帯キャリアと同じ機能が手に入るので、やはり相場より大分安いですね。
データ専用プランと比べると、月々700円程度アップするのが音声通話SIMカードの相場のようです。
デュアルSIM対応Android
Android端末の中には、デュアルSIMという二枚のSIMを同時に挿入することのできる端末があります。
二枚同時にSIMカードを利用することで、音声通話とデータ通信とで使い分けでき、使い方によっては費用を削減できたり、一つの端末で2つの電話番号を持つことができるので、使い分けることができるようになります。
また、海外でも使用できるSIMを挿しておくことで、海外でも日本と変わらず使用するといった使い方もあります。
デュアルスタンバイ
一般的にDSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)といわれるもので、二枚のSIMを同時挿入し、二つの回線を同時に利用できるものです。日本では、3G+3G/3G+4Gといった回線の組み合わせとなります。
2つのSIMカードどちらでも通話を受け取ることもかけることも可能なのがこのデュアルスタンバイです。
シングルスタンバイ
DSSS(デュアルSIMシングルスタンバイ)といわれるもので、SIMカードを二枚同時に挿入してはいるものの、一度に使用できるSIMカードはどちらか一方のみ、といった形態のものです。
そのため、もう一方のSIMカードを使いたくなったら、SIMカードを切り替えて使用する必要があります。
カードのサイズ変更方法
もし機種変更などで、自分が所有しているSIMカードのサイズが対応外だったり、せっかくSIMカードを購入したのに、自分の端末に合わなかったなど、サイズのトラブルに遭ってしまうこともあるかと思います。
このように、SIMカードのサイズ変更が必要な場合も安心してください。
簡単に、しかも費用も最低限で、サイズ変更する事が出来ます。いくつかの方法が存在するので、主なものをご紹介したいと思います。
SIMカッターを使う
SIMカッターとは、SIMカードのサイズ変更する為に特化したカッターの事です。カッターなので、SIMカードを小さくカットしたいときに活躍します。
Amazonや楽天などの主なオンラインショッピングサイトなどで取り扱いがあり、1000円前後で購入することが出来る便利な道具です。
しかし、自分でSIMカードをカットするというのはメーカー保証外の行為です。もしも誤って、大切な情報が保存されているICチップ部分を傷つけてしまったりすると、SIMカード自体が壊れて使えなくなる事もしばしばあります。
SIMカードを破損してしまうと、再度SIMカードの契約を強いられたり、それによって費用も嵩む場合もあるので、SIMカッターの使用はあまりおすすめできません。
出来るだけコストを抑えたい方、リスクを理解し背負う方、手先の器用さに自信がある方などは試してみる価値があるかもしれませんが、やはり万人向けとは言えない方法ですね。
次ページ:サイズ変更の申し込みをする
サイズ変更の申し込みをする
契約しているキャリア携帯会社にSIMカードのサイズ変更の申し込みをするという方法があります。これは一番確実で、SIMカードを傷つける心配などが一切必要ない方法です。サイズ変更には手数料がかかり、相場は大体3000円程度のようです。
一見大きな出費に見えるかもしれませんが、SIMカッターを使用してサイズ変更をし、SIMカードを破損しかねないリスクを考えれば、そう高くない買い物ですよね。
サイズ変更の申し込みは直接店舗に行って申し込む以外にも、オンラインで簡単に申請することができるので、新しいSIMカードが必要となればすぐにでも行動に移すことが出来ますね!
申し込み方法などの詳細は、使用中の携帯会社のウェブサイトに掲載されている情報を参照してくださいね。
simアダプターを利用する
SIMカッターとは反対に、SIMカードアダプターは既存のSIMカードを大きいサイズに変更したいときに使用する道具です。Nano SIMカードからMicro SIMカードに変換したい場合などに、活躍します。
SIMカッターを使ってサイズ変更するときと同じように、SIMアダプターを使用するのはメーカー保証外の行為です。その為、破損した場合のリスクなどを考慮する必要があります。
SIMアダプター自体はとっても安上がりな道具で、価格の相場は大体1000円前後とお手頃価格!
しかし、それを使用しSIMカードを利用不可能にしてしまった場合、携帯会社から請求される費用のことも考えておいたほうが賢明ですよね。
SIMカードを入れないでアダプターだけを差し込んでしまったり、様々なトラブルケースが多発しているようなので、これもあまりおすすめ出来る手法ではないでしょう。
これから買うならnano simがおすすめ
これからSIMカードを購入しようと考えている方におすすめしているのは、断然Nano SIMカードです!最近の傾向としては、端末と同じようにSIMカードもどんどん小さくなっています。
最新の機種はほとんどいっていいほどNano SIMカードに対応しており、Micro SIMや標準SIMに出戻るということは考えにくいですよね。
しかも、Nano SIMを持っていれば、もしMicro SIMに変換する必要があっても、アダプタを使用し調節することが出来ます。
これからはきっと、更にNano SIMカードに対応する端末増え、ゆくゆくはNano SIMカードが主流になり、他のSIMカードが廃止されるという可能性さえもあります。
今、SIMカードの変更を考えられている方は、これを機にいっそのことNano SIMカードにシフトしておくのも良いかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたか。今回は、色んな種類が存在するSIMカードについて解説しました。スマートフォンなどの機種を変更した場合などに、新しいSIMカードに対応しなければいけないこともあるかもしれません。
はたまた、「格安SIMカード」という言葉が普及してきた今、大手携帯キャリアからシフトし、コスト削減のために格安SIMカード使用を考えている方も多いかと思います。
SIMカードの購入にあたっては、標準SIMやMicro SIM、Nano SIMなどのサイズの差や、提供されるサービスの差などもじっくり考慮して選択するべきですよね。
データ通信専用のものから、音声通話に対応しているものまで、バリエーションが豊富です。自分自身の用途や予算に合ったSIMカード選びにぜひ、参考にしてくださいね。
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