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SIMフリーと白ロムの違いを分かりやすく解説

かつてはキャリアの枠に完全に縛られていた携帯・スマホ市場もいろいろな規制緩和により、あらゆるサービスをユーザー本位で選択できるようになってきました。

より安く端末を購入し、低価格の事業者と契約して節約を行うユーザーも増えてきました。「より安く」購入するということでは、「白ロム」と「SIMフリー」という二つのキーワードが昨今話題となっています。

どちらもより安上がりに携帯・スマホ端末を購入する手段ですが、それぞれに特徴があり、うまく利用すれば大きな効果が期待できます。しかし一方で、基礎知識もないままに利用すると思わぬ落とし穴に陥ってしまうという危険性も同時にはらんでいます。

今回は、この二つのキーワードについて、それぞれどういう意味で、利用者にはどのようなメリットがあるか、また、どんな点に注意すべきかをできるだけわかりやすく解説していきたいと思います。

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白ロムとは

スマホが登場するはるか前、今でいうところの「ガラケー」の時代、それぞれの端末に割り当てられた電話番号や電話帳などといった契約情報が、現在とは異なる方式で記憶されていました。

端末内部に固定された、いわゆる「ROM」と呼ばれる記憶装置にデータが保存されています。これに直接データを書き込んでいました。それが現在のような「SIMカード」と呼ばれるチップ形式の記憶媒体を利用する方式にとって代わるようになったのは日本では2000年頃からでした。

諸外国では先行して進んでいたこのSIMカード方式の導入から、日本の携帯電話市場、さらに後のスマホ市場において、キャリアの壁を超えてユーザーが選択肢をもつことができる環境整備が始まったといっても過言ではないでしょう。

まずは「白ロム」とはどういうものなのかについて解説します。

simカードを抜いた状態の端末

それまで機種交換の時には専用の機械を用いて、直接本体のROMにデータを書き込んでいたのですが、SIMカード方式を用いれば原則としてチップを入れ替えるだけで作業が完了するので、手続きが簡素化できるメリットがありました。

現在では、携帯電話(ガラケー)をはじめすべてのスマホにおいて、このSIMカード方式が採用されています。SIMカードを差し込むことで、そのチップに保存されているデータを本体のROMが読み込み、端末が使えるようになる方式です。

逆に言えば、SIMカードを抜けばデータは読み込めなくなり、通信・通話などができなくなります。SIMカードが抜かれたものを通称「白ロム」と呼んでいます。

ちなみに、SIMカードを抜いても通信・通話以外の機能はそのままです。初期の携帯電話と違い、最近のスマホはタイマー、高性能カメラ、音楽プレイヤー、外部メモリとしての機能を持っており、それらは引き続き利用することができます。

名前の意味

「白ロム」はかつての初期携帯電話の時代から使われていました。機種交換時にデータを消去した携帯電話は、本体に新たにデータを書き込まなければ使えない状態となります。いわゆる「ROM」にデータが入っていない、いわば「真っ白」な状態となっている、ということで「白ロム」の名が生まれました。

スマホが主流の現在においても、その仕組みは違えども、ほぼ同じ意味で使われています。SIMカードが抜かれているので、新たなカードを挿入しなければその端末は使うことができない、つまり本体にデータがなく「真っ白」な状態であることに変わりはありません。

その意味から現在では、SIMカードが搭載されていない端末のことを「白ロム」と呼んでいます。

似た単語

データの入っていない状態の端末を「白ロム」ということを説明しましたが、それ以外の状態についてもそれぞれ説明する単語があります。

「黒ロム」「赤ロム」「灰ロム」と呼ばれる状態がそれで、後述しますが、その端末が現在どの「ロム」の状態に置かれているか確認することがとても重要になります。それぞれについてその意味を解説していきます。

黒ロム

「白ロム」の反対にあたる端末、すなわち、通話回線やデータ通信が利用可能になっている端末のことを「黒ロム」といいます。

初期携帯電話の時代は、機種変更を行ったあとの端末については使い道がなく、たいていはショップなどに処分を依頼していたものでした。

しかし、SIMカード方式の普及により、通信・通話できなくなった端末も他の用途(カメラや音楽プレイヤーなどとして)で利用することができるようになり、そのまま持ち帰るのが一般的となってきました。

そんなユーザーが持っている「白ロム」の端末が中古市場などに出回るようになり、それらとの対比という意味から「白」に対して「黒」、既に使える状態の端末という意味で「黒ロム」の言葉が誕生しました。

赤ロム

ネットショップでの購入時やオークションで落札したときに、まれに紛れ込んでユーザーを困惑させるのがこの「赤ロム」です。

手元に届いた時点では「白ロム」だと思っていた端末が、いざ新たにSIMカードを入れてみたが利用することができない。その際に画面に使用できないことを表す赤い表示が出ることがあります。これが「赤ロム」と呼ばれる所以です。

前所有ユーザーが料金未払のまま端末を売却した場合や、盗品を含め不正入手されたものが市場に出回っている場合など、キャリアは対象端末に対して使用停止処置をとります。これらが「赤ロム」の対象端末となります。運悪くこれにあたってしまう場合がまれにあるので、「白ロム」機購入には注意が必要となります。

灰ロム

「白ロム」と「黒ロム」の中間と位置付けられているのが、この「灰ロム」です。キャリアとは契約を解除しているので通信・通話はできませんが、電話番号などの契約情報はまだ本体に残っている、という状態の端末を指します。

電話をかけて解約を申し込んだ、または紛失したとして解約した場合などの端末がこれに該当します。電話としては使えませんが、電波の強弱を示すマークは変わらず表示されるので電波状況をチェックするのに用いる、ワンセグやラジオアプリを利用するのに使うマニアックなユーザーが存在しています。

キャリアに申し込んで白ロム化の処理を行えば黒ロム化に移行できますが、この際番号消去などの際に加入者本人確認などの手続きが必要となります。

他人から譲り受けた、もしくはネットオークションで落札した、などの場合にはこの処理が困難(加入者に連絡がとれないなど)なときがありますので、「赤ロム」同様、入手の際には注意が必要になります。

simフリーとの違い

SIM方式の携帯電話・スマホは、SIMカードを抜き差しすることで、契約情報を異なった機種に移行させることができます。SIMカードさえあれば、違うキャリアに乗り換えることも簡単に行えます。ただ、あくまでこれは(特に日本の現状では)「原則」にすぎません。

まず、一概にSIMカードといっても、実は形状が3種類に分かれています。

miniSIM(ミニSIM)、microSIM(マイクロSIM)、nanoSIM(ナノSIM)とその形状により名称や使える端末が異なっています。当然のことながら、microSIMを使っている端末からnanoSIMを使っている端末に乗り換えることはできません。

では、同じnanoSIM同士であれば、どんな端末でも乗り換えることができるかといえば、そう簡単にはいきません。

日本の多くのキャリアでは自社で扱っている端末に対し、「SIMロック」という処置を施していました。これは、同じ形状のSIMであっても、自社以外のキャリアのSIMカードは読み込めないようにする機能です。自社の顧客を囲い込もうとする意図があったことはいうまでもありません。

しかしながら、2014年12月に総務省より打ち出された「SIMロック解除に関するガイドライン」の改正により、2015年5月以降に発売されるスマホ等に関しては、購入後半年たてばSIMロック解除を無償で行う義務があることを各キャリアに示しました。

5月以前のものに対しては、旧ガイドラインにおいて有償でのSIMロック解除を定めています。

海外ではSIMロックのかかっていない端末が普通で、端末やキャリアの移動は基本的に自由となっています。総務省の通達はこの動きに呼応したものともいえます。海外の端末のように、SIMカード入れ替え自由な(もとからSIMロックのかかっていない)端末のことを「SIMフリー」端末といいます。

「白ロム」、「SIMフリー」のどちらも契約情報が入っていない状態で販売されています。その意味では同じようなものですが、両者は決して一緒のものではありません。それぞれに特徴があり、メリットとデメリットをそれぞれに抱えています。それらを比較しながら紹介していきます。

両者のメリット

「SIMフリーのメリット」は、「格安SIM」を利用して通信費を抑えることができるということです。ロックがかかっていないので、どのキャリアのSIMカードでも形状さえあえば対応できるようになっています。

そこで、大手3社にとらわれることなく、プランや使う場面に応じて、好きなキャリアを選ぶことができるのが大きな特徴です。

大手キャリアの通信インフラを借り受けることで設備投資の出費を省き、その分格安サービスプランを提供するMVNO(仮想移動体通信事業者)が最近多数登場してきています。

それらの中から選んだキャリアのSIMカードを使うことで、大手キャリアよりも低価格でサービスを利用することもできるようになっています(利用するキャリア、プランにもより変動はあります)。

また、海外出張などが頻繁にあるビジネスマンにも「SIMフリー」はおすすめです。国内で割高な海外サービスに入るよりも、現地でSIMカードを購入して使う方が安上がりになる場合も多々あります。

「白ロムのメリット」としてあげられるのは「本体価格の安さ」です。基本的に「白ロム」端末は中古のものがほとんどですが、モデルの入れ替わりが激しい端末などは、新品同様、場合によっては未使用のものが出回っていることもあります。

多少の型落ちを許容できれば、新型と同じようなスペックのものを大幅に安い価格で手に入れることも可能です。また、種類も「SIMフリー」に比べれば豊富で、高いスペックのものが揃っています。

両者のデメリット

「白ロム」の場合のデメリットは、メリットの裏返しでもありますが、ほとんどが中古品であるということです。

必ずしも希望する機種が市場に出回るとは限りません。ある意味「運を天に任せる」というところもあります。また、使われてきた期間も環境も違う状況で、品質はどうしても一定とはいかないところもあります。また中にはSIMロックがかかった端末が販売されることもあります。

これらは、該当するキャリアのSIMカードしか受け付けず、結果安くスマホを手に入れる目的とは違った結果になることもあります。

そして一番大きな問題は、前述した「赤ロム」が混じっていることがあるということです。ほとんどのネットショップや販売店においては、「赤ロム」のチェックを行ったうえで販売しているはずですが、中には悪質な事業者もいますし、技術的に見落としてしまうこともないとはいえません。

そのリスクが常に付きまとっているというのが大きなデメリットといえるでしょう。

「SIMフリー」の場合のデメリットは、出回っている端末の種類がまだまだ少ないということです。一時期に比べれば増えてはいますが、これらの大半を占めているのが海外製で日本ではあまりなじみのないようなメーカーのものとなっています。

iPhoneやXperiaなどのSIMフリー版も販売されつつありますが、価格的にかなり高めで、安上がりにスマホを手に入れたいという目的からするとやや逸脱してしまうことになります。

中国のHUAWEIなど認知度が高まってきているものもありますが、メーカーサポート面など、三大キャリアと比べるとサービス面においてどうしても見劣りしてしまうところは否めません。

購入方法

「白ロム」「SIMフリー」両端末とも、「実店舗での購入」「Eコマースを利用して取得する」という方法で手に入れることができます。

ただ、基本的には三大キャリアを通しての購入はできません。例えば、iPhone自体は三大キャリアすべてで取り扱っていますが、iPhoneの「SIMフリー版」は扱っていません。「白ロム」などは中古品扱いとなるので、そもそも販売の対象外となります。

専門店で

「白ロム」は中古スマホを専門に扱う店舗などで販売されています。中古パソコンなどを扱っているPCショップが運営母体となっている店舗では、パソコン販売の経験を活かし事前の検査徹底や「赤ロム」保証など、充実したサポートを売りにしているところが多いようです。

これらを基準にして購入する店舗を比較検討するのもよいでしょう。

「SIMフリー」については、これらの店舗に加え大手家電量販店などでも取り扱っている場合があります。また、数は少ないですが、店舗展開をしているMVNOなどでは店頭で販売しているところもあります。

これら実店舗での購入は、実際に品物を手に取ってみることができ、わからないことをスタッフに質問してその場で解決できるといったメリットがあります。

ECを利用して

「ネットショップ」を通じて購入する場合、「白ロム」「SIMフリー」どちらの場合でも、前述したような実店舗(大手家電量販店など)が運営しているサイトなどであれば、実店舗と同様の保証をしてもらえることが多いので、信頼性が高いといえます。

それ以外のネットショップや「オークション」で購入する場合には注意が必要です。実物を見ることができないので、その商品情報がどれだけ信頼できるのか判断することはかなりの困難を伴います。

ニュースなどでも報じられているように、これらのネット取引のトラブルは後を絶たず、盗品販売などの犯罪に巻き込まれる可能性もないではありません。安いからと購入ボタンをクリックしてしまい、いざ品物が届いてみると、使用できない「赤ロム」だった、などという例も報告されています。

信頼できるネットショップや出品者を判断する基準としては、商品についてどれだけ詳細に記述してあるかどうか、そしてその中に「端末の製造番号」が表記されてあることがあげられます。

「端末の製造番号」がわかれば、何かトラブルがあった時に追跡しやすくなるだけでなく、特に「赤ロム」かどうか事前に判断することができます。

docomo ネットワーク利用制限携帯電話機確認サイト

ソフトバンクネットワーク利用制限携帯電話機の確認

auネットワーク利用制限携帯電話機照会

製造番号を入力する欄がありますので、そこに該当端末の番号を入力すればその判断を示してくれます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「白ロム」と「SIMフリー」については混同している方も多いと聞きます。今回の説明でその違いがお分かりになったかと思います。まとめると、以下のようになります。

・「白ロム」は、SIMカードを抜いた端末。基本は中古。SIMロックがかかった端末やロック解除ができない「赤ロム」が紛れ込むことがあるので注意。

・「SIMフリー」は、元からSIMロックがかかっていない端末。新品での提供となるが、種類は今のところそれほど多くない。NVMDの格安SIMをすぐに用いることができ、通信費を安く抑えることができる。

これまで説明した内容を土台にして、どのような端末をどのように運用していくか、再度考えてみることをおすすめします。今回の説明がお役に立てるなら本当に幸いです。


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