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テレビを購入するより手軽!パソコンで地デジを見る方法4つ

テレビの放送方式が地上波デジタルに移行してまだ日が浅いですが、既に4Kなどの次世代技術導入へと動きが加速しています。

そんな技術に対応した新製品が日々発表され、スペックが高く大画面高画質の数十万円のものが出る一方で、価格的には求めやすい数万円のものも登場しています。

しかし、新技術の過渡期だし、テレビに追加出費するのもどうか。もし今あるパソコンで地デジが見られれば楽なのに、と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。実はそれは可能ですし、既に行っている方もいらっしゃるのです。

今回はそんな「パソコンで地デジを見る方法」について解説していきたいと思います。

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パソコンでテレビを見る方法

あえてパソコンでテレビを見る、ということについて考えてみると、メリット・デメリットの双方が思いつきます。
主なものをあげてみると、以下のようになります。

メリット

  • 既にパソコンを持っているなら、新たに「テレビ」「BDレコーダー」を買うより安く済む
  • 外付けHDDの増設により録画容量を気にすることなし
  • 地デジチューナーを買い足せば同時録画数を増やせる
  • テレビを置くスペースを節約できる

デメリット

  • 快適に視聴するためにはパソコンに高い性能が要求される
  • HDCPに対応したグラフィックボード、モニター、ケーブルが必要になる
  • パソコンを起動しないと見られない
  • 電気代がこれまで以上にかかる

パソコンでテレビを見ることは技術的には可能ですし、実践している方もいらっしゃいます。実際に行うかどうかは、これらメリット・デメリットを秤にかけたうえで判断するとして、まずはその方法について解説していきたいと思います。

方法としては大きく以下の4つがあります。

ワンセグチューナーを外付けするパソコン

「ワンセグチューナーを内蔵した機器をUSBでパソコンに増設する」という方法が最も簡単です。

ノートパソコンやデスクトップなどに簡単に増設して視聴できるというメリットがあります。

注意点としては受信エリアでないとみることができない、受信エリアであっても建築物の影響で受信状況が良くない場合、きれいに映らない、受信できない、ということがあげられます。

地デジチューナー内蔵パソコン

テレビ機能を有しているパソコンがいくつかのメーカーから販売されています。

本体にアンテナケーブルの接続口があり、ここにアンテナケーブルを接続することでテレビのように番組を視聴できるようになっています。

メリットとしては、テレビチューナー内蔵のパソコンであれば、テレビを視聴するソフト・アプリケーションが最初から同梱されているということ。そのソフトを利用しての視聴になります。

また、テレビパソコンには、地デジを見るために必要なB-CASTカード(後述)が最初からついています。

地デジチューナーを外付けするパソコン

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地デジチューナーをパソコンに外付けする方法もあります。

装着はUSBでの外付けかPCIやPCI Express x1での内蔵タイプ(テレビキャプチャーボード)で行います。

外付けであればノート・デスクトップ双方に使えますが、内臓はデスクトップでの増設作業が必要になります。

なおパソコンでの地デジ視聴には、ディスプレイやグラフィックボードの能力が左右されます。古いディスプレイでは高画質で見れない、地デジの出力ができない、といった制限があります。

テレビ視聴ソフト

外付けワンセグチューナー、地デジチューナー内蔵パソコンには、(専用の)テレビ視聴ソフト・アプリが付属していますが、もしこれらを利用しないでテレビ視聴するとなると、Webサービスやソフトを利用することになります。

NHKオンデマンドや民放各社共同による TVer(ティーバー)では、地上波で放送したものを広告付きで配信していますが、これらはあくまで「見逃し」対応の再放送。基本的にリアルタイムでの視聴はできません。

また、全番組が視聴できるというわけではありません。

「日本電子台」という海外サイトもありますが、海外経由で放送配信されているため、音声・画質に問題があり、さらにこのサイトの存在自体がかなり黒に近いグレー、といった感もあり、お勧めできません。

フリーソフトでは総務省の「次世代P2P型コンテンツ流通高度化技術に関する研究開発」で開発されたという「keyHoleTV」が、地上波放送を視聴できるものとして有名でしたが、現在ではシェアウェア化し、さらに音声途切れ、画像の劣化などが問題視されています。

受信機器専用(付属)のソフトならよいですが、それ以外については手を出さないほうが無難かと思われます。

次ページ:必要・準備するもの

必要・準備するもの

地デジをパソコンでみるためには、パソコンだけでなく各種ツールが必要になってきます。

これらのツールは地デジの仕組み自体に対する専門知識を持っていることも要求されてきますので、ここではそれらに関わる情報も併せて解説していきたいと思います。

地デジチューナー

チューナー内蔵パソコン以外で視聴する際には必須のアイテムです。

2018年10月末現在では、外付けではI-O DATA「EX-BCTX2」(Amazon価格:18,966円)やピクセラ「Xit Brick」(Amazon価格:17,820円)、内蔵ではピクセラ「PCIe接続テレビチューナー」(Amazon価格:16,100円)が売れ筋となっています。

外付けチューナーは「EX-BCTX2」のように有線/無線LANでの接続もありますが、USB接続となっているものが多いようです。

どの機種も専用の視聴アプリが付属しているのでそれを使うようにしましょう。その際に対応OSが決まってきますので、事前にメーカーのサイトやサポートなどで確認しておくことをお勧めします。

なお、チューナーとアンテナ口をつなぐアンテナケーブルも必要ですが、付属していないことが多いので別途用意しておきましょう。

B-CASカード

地デジ対応のテレビを購入すると必ずついてくるものですが、何をするもの?と思う人もいるのではないでしょうか。

地デジだけでなくBSやCSを含め、デジタル放送は「MULTI2」という技術で放送電波を暗号化(スクランブル)しています。
WOWOWの有料チャンネルが加入者以外見られない、というのと同じように考えてもらえればわかりやすいかもしれません。

アナログ以上にコピーがしやすいデジタル放送なので、著作権保護を厳格にしたい、という意図から暗号化技術が用いられています。

しかし、そのままでは放送を見ることができません。

このカードは、暗号化されたデジタル放送を画面に映せるようにする役目(「復号化」といいます)をもっています。つまりは、このカードがついていなければ放送を見ることができない、というわけです。

視聴する機材がテレビからパソコン→ディスプレイに変わっても、視聴する対象の放送は同じものですからこのカードは必要になります。

ちなみにワンセグチューナーを用いる場合には必要ありません。B-CASカードはもともとBSやCSの有料番組管理を目的につくられたもので、有料番組を最初から除外しているワンセグ放送では必要ない、という理由からといわれています。

HDCP

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HDCPとは、コンテンツの不正コピーを防止する目的で採用された技術で、パソコン・ディスプレイ間でデジタル信号を暗号化、これに対応していない機器では視聴できないようにします。

特にDVIやHDMIでディスプレイに接続している場合には注意が必要です。地デジは基本ハイビジョン解像度で放映されていますが、これらで接続(デジタル接続)していてディスプレイ未対応、となると視聴ができない場合があります。

なお、そのような機器の場合、VGA接続ができるならそちらに切り替えれば解像度は落ちるものの視聴は可能です。

パソコン本体ではグラフィックボード・CPUの内蔵グラフィックに関連してきますが、よほど旧型のモデルでない限りはHDCPに対応しています。

COPP

HDCPがパソコン・ディスプレイ間の暗号化であるのに対し、COPPはパソコンのメモリとグラフィックボード(もしくはCPU内蔵グラフィック)間での暗号化となります。やはり不正コンテンツ防止目的で導入されています。

基本的にWindowsXPのSP2以降を利用していればサポートされていますが、グラフィックボードに関しては最新のドライバーを適用しておく必要があります。

ただ、旧型モデルのパソコンの場合、XPのSP2以上であってもグラフィックボードの最新ドライバーが供給されていないことも多く、対応できない場合もあります。

やっかいなのは、HDCPの場合はVGA接続に変更するという回避策がとれましたが、こちらは出力できないためVGAでも視聴は不可となります。

分配機(パソコンでもテレビでも見たい人)

「分配機」とは、アンテナが受信した電波を2つ(または3つ)に分配する機器です。

あくまでパソコンのみで地デジ視聴!という方はいいですが、中には既に大画面の液晶テレビを購入していて、放送内容によってはそちらで視聴したい、という方もいらっしゃるでしょう。

しかしたいていは一部屋に対してアンテナ口は一つです。この際に分配器を用いることでそれぞれの機器で放送を視聴することができるようになります。

ちなみに、全端子電流通過型の分配器を用いることで、テレビとパソコンで同時に放送を見ることができるので、こちらを利用するとよいでしょう。

次ページ:地デジチューナー内蔵パソコンでテレビを見る

地デジチューナー内蔵パソコンでテレビを見る

パソコンで地デジを見る方策について解説してきましたが、一番簡単な方法は「地デジチューナー内蔵パソコン」を導入することです。

2018年10月末現在、NEC「LAVIE DA770/KA」(メーカー直販価格:167,800円(税別))や富士通「FMV ESPRIMO FH90/B3」(メーカー直販価格:258,984円(税込))といったモデルが販売されています。

特に機械いじりは不得意だ、というパソコン初心者などはこちらの方法が向いています。

自作パソコンを組み立てるようなヘビーユーザーでも、あまりこちらの作業はしたくない、面倒、という方はこちらの方が時間節約になります。では、そのメリットについてみていきましょう。

地デジチューナーパソコンは元々設備がそろっている

地デジチューナーパソコンは「地デジを視聴できる」という前提で、様々な設備をそろえ販売されています。
逆にいえば、ローリスクでパソコンによる地デジ視聴が可能ということになります。

後述するような外付け増設の場合はある程度自己責任での作業になりますが、こちらの場合は何かトラブルがあった場合はメーカーで対応してくれますので安心感が桁違いに違います。

アンテナケーブルを挿すだけ

作業についても行うことはアンテナケーブルの挿し込みだけ。

付属ソフトでの設定などは別途行わなければなりませんが、基本的にメーカー側やショップでのセットアップが終わっている状態で販売されていることが多いので、外付け増設で行うような作業に比べるとはるかに短時間で簡単です。

こちらについても、メーカー側で「地デジを視聴できる」という前提でセットアップされているので、何かあればメーカーのサポートが受けられるのもメリットの一つといえます。

外付け地デジチューナーを利用してテレビを見る

地デジチューナー内蔵パソコンのメリットは最初から設備が全部そろっていることです。しかし、そのメリットはデメリットと背中合わせでもあります。

まず、現在販売されているモデルをみていくと、ほぼディスプレイ一体型のデスクトップになります。既にあるディスプレイが使えない、というのもユーザーからするともったいない話になります。価格の面でも、タワー単体で購入するのに比べて多少割高です。

拡張性においてもタワー型に比べると限界があり、ヘビーユーザーになればなるほど物足りなさを感じてしまう、ということもあります。

また、既にそれなりのスペックのパソコンとディスプレイがある、という場合にはそれを利用しない手はありません。そのようなユーザーは外付け地デジチューナーを使う方法をとることになります。

また、用意できる予算が限られている(新たにパソコンを買う余裕がない)という方もこちらになるかと思います。

注意点:パソコンの性能とチューナーが対応しているか確認すること

テレビ機能を有していないパソコンで地デジを視聴する際には必須のアイテムですが、現在使用しているパソコンに対応できるかどうか、高画質な視聴が可能か、という問題が事前にあります。

パソコンのみならずディスプレイの性能いかんでは、視聴するたびにストレスがたまる……などということも。

(バッファロー社の地デジチューナーを使うという前提のもと)パソコンの地デジ対応度を測る「ストリームテスト for 地デジ」というサービスを行っています。

http://buffalo.jp/products/catalog/multimedia/chideji/streamtest.html#teststart

同社のサイトから専用計測ソフトをダウンロード・インストールしてOKボタンをクリックすれば、そのままテストが開始されます。これにより、現在使用しているパソコンがチューナーに対応可能かどうかが判別できます。

ちなみにバッファロー社のチューナー自体は2018年現在で販売終了となっているので、ここでの結果を参考にして別メーカーのものを選ぶことになります。

増設方法はUSBによる外付けorTVキャプチャボードで内蔵する

前述したIO DATAやピクセラのモデルを増設することになりますが、USBによるか、テレビキャプチャーボードで内蔵するか、の2種類に方法が分かれます。

内蔵する場合には、PCIもしくはPCIeスロットに挿し込むことになります。現在ではほとんどの機種がPCIeスロット対応となっていますので、増設するパソコン側でもスロットがどうなっているかを確認しておく必要はあります。

また、グラフィックボードと干渉することがあるので、場合によっては地デジ視聴用に廉価なグラフィックボードを追加購入することも視野に入れるとよいかもしれません。

USBによる増設の場合の設置手順

内蔵型の地デジチューナーは以前に比べると販売するメーカーも減り、かなり限られてきているといいます。増設の簡易さやモデル選択の幅広さからすると、USBによる外付けをとるケースが増えてきています。

その際の設置手順は以下のようになります。

  1. 本体にB-CASカードを挿入する
  2. 部屋のアンテナ口と本体のアンテナケーブル挿し込み端子をアンテナケーブルでつなぐ
  3. 本体とPCをUSBでつなぐ
  4. PCを立ち上げ、視聴ソフトをインストールする→初期設定を行う

モデルにより視聴ソフトの設定などで多少の違いはありますが、おおよそこのような流れになります。

まとめ

最近はネットとのコンテンツ融合ということで、テレビ業界自体がインターネットでの配信に力を入れるようになってきています。

あらゆる番組が地上波と同様の内容でネット配信され、インターネットさえつながれば見られるようになっています。

特段リアルタイムで視聴することにこだわらない、という方であればあえてテレビを購入したり、今回ご紹介したようなパソコンで視聴する、といった方法をとらなくてもいいのかもしれません。

ただ、リアルタイムにこだわる、少しでも早くみたい、しかしテレビをあらためて購入する予算も置くスペースもない、という方には今回の記事は参考になるかと思います。

地上波デジタルに方式変更されてまだ年月はたっていませんが、4Kなどの次世代方式の導入が続々と進んでいます。

また、ネットでの番組配信といわゆる「受信料」をめぐる問題についてなど、テレビ放送をめぐり様々な議論が飛び交っています。

今回の記事でご紹介した情報は、これらのニュースの理解にも役立つことなので参考にしていただけると幸いです。


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