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iPhoneで格安SIMを使おう!MVNOの選び方と注意点全8つ

スマートフォンが一般的になっている現在ですが、やはりデザインや操作性で一歩抜きん出ているのはApple社製のiPhoneではないでしょうか。

日本国内では非常に人気が高く、新製品でのユーザの好奇心を刺激する販売戦略等で市場価値を高く維持しています。

ただ、日本国内では通信環境の利用料金が高い事が難点なのですが、その難点をクリアするMVNOと呼ばれる格安の通信SIMを提供する通信サービス業者が存在しています。

大手キャリアでの各種サービスと比較すると通信料を安くする事を第一優先に考えられたサービスとなり、利用者の考え方によっては非常にメリットが高いものとなっています。

今回はそのMVNOサービスについて、どういった点にメリットがあるのかその選択基準として考えられるもの、考慮すべきデメリット等を整理してご説明させていただきます。

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MVNOとは

MVNOとは「Mobile Virtual Network Operator」 (仮想移動体通信事業者)を指す言葉ですが、本記事においては通信料の安い格安SIMを提供する業者として認識いただければ問題ありません。

大手キャリアの系列会社として通信サービスが提供されており、大きく分けてNTTドコモ系・au系・ソフトバンク系に分かれています。

通信網自体は卸売から借入する形態となり、その借入した通信網に対して各社の独自サービスを組み込んで利用者へ提供しています。

大手キャリアは需給予測に基づいて通信インフラを構築・保守・運用していく為にそのコストを維持する為の価格設定になりますが、MVNOは利用する通信インフラは既存の設備を借用するのでその費用負担だけになります。

また、利用者が増える事にも借用する通信回線数(帯域)を増加するだけで対応可能となり、需要に即した通信品質を担保できる点も利点となります。

これらからMVNOではユーザの通信費負担を低く抑える事が可能となり、現在のMVNO利用者増加の理由の一つとなります。MVNOの利点は以下のものが挙げられます。

大幅な解約金を請求されることが少ない

大手キャリアにてスマートフォンの利用契約を行う際によく聞かれるのは「縛り」という言葉です。

この「縛り」を簡単に説明すると、契約開始時に2年間の契約継続する事を前提に月々の利用料金を割引するというものですが、2年間の契約継続をせずに途中で解約すると解約金(違約金)が発生する事になります。

これは大手3キャリア同一で9,500円となりますが、スマートフォンの代金を月々で分割している場合には支払残金も一括清算となります。

また、契約するサービスを変更する場合にも2年縛りに影響を受ける事となり、契約期間満了月から1ヵ月の間でしかサービスについての契約変更を受け付けないという点も利用者視点からすれば非常に厄介な制限と言えます。

それに対してMVNOでの契約はキャリアほど縛りが厳しくはありませんが、いくつかの契約条件はあります。

まず、契約期間についてはキャリアとは異なり最低契約期間を設定しているところが多く見られますが、これはほとんどのMVNOで12カ月前後の設定となっています。

MVNOでも最低契約期間中に解約等を行えば、そのMVNOにて定められた解約金を請求される事はキャリアと同じです。契約変更については上記の最低利用期間を超えていれば、契約変更は可能となる場合がほとんどの様です。

インターネット上で契約が出来て手軽

MVNOでの通信費用が低価格である理由として、先のインフラ整備にかかる費用が不要である点ともう一つ大きな点があります。それは大手キャリアが顧客向けの実店舗における窓口サービスが充実しているのに対して、MANOは実店舗でのサービスが非常に少ないという点です。

これは人件費や店舗を維持する為の諸経費をほとんど考慮する必要が無く、通信業者として事業継続の経費を抑えて利用者に対しては通信費用を安く提供する事に繋がりますので非常に大きなメリットとなります。

その為、実店舗での契約ではなくほとんどのMVNOではインターネット上での契約が行われる事になり、その手順も整えられて提供されていますので、利用者自身で手軽に格安SIMの契約を締結する事が可能です。

安く回線を利用できる

MVNOを利用する最大のメリットはやはり通信料が大手キャリアに比較して非常に安い点だと言えますし、利用者側もこの点を重視してサービス内容を考えて契約している方が多いのではないでしょうか。

MVNOはキャリアが整備している通信インフラを借用しているので通信品質はある程度の信頼性は担保され、かつ利用料金が安いのであれば利用者へのメリットは非常に大きいと言えます。

既に日本国内でMVNOサービスを提供する通信業者はかなり多く存在しており、各社事に特色のあるサービスを組み合わせた契約があります。利用者にとって使い易くかつ低価格な通信料となるサービス契約を検討していただく事をおすすめいたします。

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MVNO選びのポイント3つ

かなり多くのMVNO業者の中から利用者に適したサービスを提供してくれる業者を選定するのは組み合わせにより価格設定が異なる事やサービス内容とのバランスを考慮するとなかなか難しいのではないかと考えられます。

そこでいくつかの判断ポイントとなるもの、例えば利用者自身が1日にどういった形態でインターネットアクセスを利用するのか、その時間はどの程度なのか、楽しむコンテンツはどういった種類が多いのか等を考慮する事である程度は利用形態に合ったサービスを絞り込む事は可能です。

接続時間が長時間となりやすいコンテンツ(オンラインゲーム等)であれば接続時間を気にしないで済むサービスが適切となり、メールやSNSがメインであればアップロード・ダウンロード速度を重視したサービスといった形で選定していく事が可能です。

ここでは以下に挙げる3つの観点からMVNO選定を考えてみます。

「データ通信のみ」か「音声通話も必要」か

まず、格安SIMを選択する際に決定すべき事は契約するSIMをどのように利用するかという点です。

格安SIMはサービス契約に音声通話の要否を考えて、音声通話が必要なければ「データ通信のみ」という低価格でのサービス契約を利用できます。

料金体系を確認してみると大部分のMVNOにて音声通話を含む契約の方が高くなっている様ですが、スマートフォンにてインターネットアクセスと電話を1台で済ます場合には音声通話を含むサービスを利用する必要があります。

なお、音声通話に関してはMVNO毎に特色のあるサービスを組み合わせて提供されており、例をあげると上限時間を設定してかけ放題といったものもありますのでサービス内容をよく比較検討する必要があります。

電話は別の携帯電話(現在はガラホと呼ばれる携帯電話)として携帯電話とスマートフォン2台持ちで問題が無ければデータ通信のというより低価格のサービスを利用する事が可能です。

SMS機能付きのものを選ぼう

SMS(Short Messaging Service)は電話番号に基づいて70文字前後の短いテキストメッセージを送受信する機能です。

この機能は音声通話SIMのサービス契約時に付加機能として選択可能となり、現在はコミュニケーションアプリがかなり充実していますので不要と考える方も多いのではないでしょうか。

確かにLINE、Twitter、Instagram 等の双方向でのコミュニケーションが可能なアプリがあればわざわざSMSはとも感じてしまうのも事実です。

しかしながらこのSMSはLINEやモバイル環境向けのゲーム等での個人認証に利用されており、こちらのSMSへの暗証コードの通知及び入力のみで認証が行えるという利点があります。

また、電話番号が付加されないデータ通信のみのサービス契約となる格安SIMの場合には、電話番号が割り当てられていない状態が続く事になる為、「圏外」と表示される事となり、スマートフォンはアクセス先の探索を常時行ってしまう為に電池消費が早くなる可能性があります。

SIMカードのサイズにもこだわろう

格安SIMのサービス契約時には、各社のスマートフォンにも対応しSIMカードの各種サイズが準備されています。

SIMのサイズは標準SIM、マイクロSIM(micro SIM)、ナノSIM(nano SIM)の3種類があり、お手元にあるスマートフォンに合致するSIMを選択しないと契約してもサービスが利用できない状況に陥りますので、ご利用中のスマートフォンで利用しているSIMサイズはご自身にて把握しておく事をお勧めします。

なお、SIMのサイズを誤って契約した場合の変更手続きには別途費用と再発行まで時間が掛かる事になります。

iPhoneに限らず最近のスマートフォンで利用されているSIMカードはナノSIMである場合が多いと感じますが、まだ統一規格という訳ではありませんので、契約時には今一度SIMサイズは確認して下さい。

次ページ:格安SIMを使用する際の注意点5つ

格安SIMを使用する際の注意点5つ

MVNO業者が提供する格安SIMですが、キャリアに比較するとかなり低価格なサービスを持っている事から非常に魅力的である事は事実です。しかしながら、格安SIMはメリットばかりでは無い事も認識しておく必要があります。

例えば、人気のあるMVNO業者においては特定時間の通信速度が遅くなってしまうといった事や窓口サービスが無い為何か問い合わせを行ないたくてもメールベースでのやり取りになり時間が掛かるといった事も発生します。

前述の点以外にも格安SIMを利用する上で利用者にてきちんと考慮しておくべき注意点を5つに整理してご説明させていただきます。

キャリアメールが使えない

MVNOでの格安SIMはキャリア系サービスではありませんのでキャリアメールを利用する事が出来ません。

キャリアメールが利用できない事で想定される問題としては、従来の携帯電話(ガラケーやガラホ)を利用している方へのメールが送れないといった事やキャリアメールの利用者宛てのメールが届かない事が発生する可能性があります。

上記のメール受信不可の事象によくあるケースとして、キャリアメールしか受信しないように迷惑メール対策が行われている場合があります。

また、キャリアメールは特定サイトにおいては認証手続きに利用されている場合がありますので、そういったサイトの利用は出来なくなります。こうったケースは学校関連のメーリングリスト登録時にキャリアメールしか許可していない等のケースが想定されます。

乗り換えたあと自分で初期設定が必要

格安SIMはある程度の顧客サービスを省く事でコスト的なメリットを生み出しているという点があります。これはキャリアが実店舗を構えて充分な顧客サービスを図るという点からすれば、利用者にて乗り換え時の初期設定作業を行うというデメリットとなります。

そのデメリットを受け入れる代わりに低価格での通信サービスを提供するといったトレードオフの関係を作っている事は理解しておく必要があります。

但し、MVNO業者においても初期設定作業を利用者にて実施する際の手順やFAQ等はかなり整備されていますし、あまり煩雑な設定手順ではありませんので、利用者にて対応する事に問題は無いのではないでしょうか。

次ページ:iPhoneでテザリングできない場合もある

iPhoneでテザリングできない場合もある

格安SIMの種類によってはiPhoneを経由したインターネット共有、いわゆるデザリング機能が利用出来ないことがあります。

具体的には格安SIMを提供するMVNO業者は大手のキャリアから回線を借用してサービス提供を行っていますので、各MVNOにおいてはdocomo系、au系といった種類に分けられます。

iPhoneでのデザリングはdocomo系MVNOの格安SIMであればほぼ問題なく利用可能ですが、au系ではデザリングが利用出来ない場合が多くなっています。

但し、MVNOによってはau系でもデザリングが利用可能となっているものもありますので、格安SIMを利用しようと考えられている方は今後の利用方法も含めて検討いただく事をおすすめします。

クレジットカード決済のみのところが多い

価格的なメリットを顧客へ還元する事のトレードオフとして、顧客向けのサービスを統一処理化する事でMVNO側の運用コストを抑えるといった形にしている格安SIMですが、利用料金の決済処理に関してもクレジットカードでの決済のみの対応となるところが多くあります。

これは決済処理に関しての対応を統一単純化する事で運用コストを圧縮し、本来の顧客向け通信サービスをより低価格で提供する為に利用者側として許容できる範囲のものではないかと考えます。

なお、特定の条件を満たす場合にはデビッドカード等での支払いが可能となる場合もあります。

通信速度が遅くなりやすい

MVNOはキャリアの回線設備を借用する事で格安SIM利用者向けサービスを展開していますので、契約数が急激に伸ぴたりすると設備増強への投資(回線の増加)が間に合わない事が生じる懸念があります。

利用者が集中する時間帯(例、平日の昼休みなど)では通信速度低下が顕著に見られる事があり、アプリによってはこの速度低下では快適に楽しめない状況も起こり得ます。

MVNOとしても借り受ける回線の増強は、需給バランスとの兼ね合いも考慮する必要がありますので一時的に速度が低下する事ですぐに設備を増強するという対応も難しいと言えます。

こういった事は多くの格安SIMで起こり得る事象ですのでコスト面のメリットと勘案すべきデメリットを正しく認識しておく必要があります。

まとめ

今回はここ数年非常に人気の出ている格安SIMを提供しているMVNOとその特徴、選ぶ場合の注意点をご説明させていただきました。

格安SIMのコストメリットを得るにはある程度は利用者本人での事務手続きが必要になる事、利用者が集中する時間帯には速度低下が起こり得る事等を認識しておく必要がありますが、キャリアでのサービス契約と比較して低コスト、契約期間の制限が短い、サービスメニューも豊富である等を考え併せると充分な魅力を持つ選択肢になり得ると考えられます。

スマートフォンは長期間身近で利用する事になりますから、より低価格で使い続けられる格安SIMは将来的に新しいサービス形態への変更も容易でもありますのでお勧めできるものではないかと考えます。


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