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あなたのmacは大丈夫?ウイルスを予防する5つの方法と対策ソフト3選

情報セキュリティに関する情報提供を行っている独立行政法人情報処理推進機構(IPA)によると、2006年に44,840件あったコンピュータウイルス届出件数は、2016年には2,442件と42,398件減少(約95%減)となりました。

PCセキュリティに関する意識の高まりはもちろんのこと、対策ツールであるアンチウイルスソフトの普及がこの結果につながったともいえます。

しかし、数は減っているとはいえ、まだまだウイルスの脅威は健在であり、継続して対策していく必要があることはいうまでもありません。

今回は、ウイルスを予防する5つの方法とおすすめウイルス対策ソフト3選をご紹介します。

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Macはどれだけウイルスに強い?

2006年から7年にかけて放映されていたMacのTV-CM。Mac、PCを擬人化した内容で、お笑い芸人「ラーメンズ」の二人がそれぞれに扮し、Macがどれだけ使えるかということをコミカルに訴えました。

何本かつくられたCMのうちの一つに「Macはウイルス大丈夫」というものがありました。公式にAppleがアナウンスしているわけで、これをそのまま受け取った人も相当いたようです。

しかし、実際のところはどうなのでしょうか。

Macがウイルスに強いといわれる理由

1.Macの市場シェアが少なかったから

結論からいえば、必ずしもMacがウイルスに強いというわけではありません。Macを(も)ターゲットにしたウイルスが少なかった、というだけなのです。

生物が感染するウイルスとは違い、コンピュータウイルスは何者かが意図して開発しているものです。その開発理由は様々ですが、近年の事例において一概にいえることはユーザーの混乱を狙った悪意が介在しているということです。

悪意ある開発者は、できるだけ多くのユーザーが困るように仕向けます。その場合、市場シェア率の高い環境を狙ってくるのは当然の成り行きといえます。

Macの市場シェアについていえば、対するWindows系OS搭載機に対して圧倒的な差を付けられています。

一時期倒産の危機まで報じられるくらいに悪化した業績ですが、創業者スティーブン・ジョブズの経営復帰以降回復をみせ、コンピュータ関連業界ではカリスマリーダー的な立ち位置を確保するに至っています。

しかしそれでも、市場におけるシェアではWindows系が80から90%占めているのに対して、10%未満、せいぜい7から8%あたりというところにしかなっていません。いわば、Macユーザーはコンピュータユーザー全体からみると「少数派」ともいえるのです。

ウイルス開発者からすれば、そんな少数派に対してウイルスを仕掛けるメリットがみあたらない、というところでしょうか。

現に、前述のIPAが発表した2017年直近(第2四半期)の「検出ウイルスの概要」においては、国内で検出されたウイルスは36種類で、うち34種類がWindows系のウイルス、Mac系は検出されなかった、という結果となっています。

2.実務向きのWindowsの方が標的にされやすかったから

さらに、MacとWindowsそれぞれのユーザー層の違いも影響しているといえます。

Macのメインユーザーはデザイナーやアーティスト、ディレクターといったクリエイティブ系が多いと言われてきました。イラストを描いたり、3Dや2D画像を処理したり、DTPやDTMといったコンピュータ上で印刷データをつくったり音楽を作曲・編集したり、と総体的にいえば、制作の為のツールとして使われてきました。

一方で、Windowsはビジネスの世界で主に利用されてきて、オフィスでの業務やシステム開発、データベース管理などといった実務的な面で高い需要がありました。

どちらのユーザーにとっても、ウイルス被害による業務停止など考えたくもない事態ですが、より社会的影響が大きい方はどちらかということになれば、やはりWindowsの方になるわけです。

ちなみにMacでビジネス業務はできないかといえばそんなことはなく、これらを逆手にとって、Macを中心としたシステムを構築することでセキュリティを高めるという手段をとっているユーザーもあります。

いわゆる相対的に見た場合に、Macの方がウイルス感染していない「ようにみえる」ことから一般的に「強い」と認識されるようになったのが事実というところでしょう。

絶対に安全ということはない

2012年ごろからMacを対象に狙ったウイルス「Flashback」が全世界的に広がり始めました。

このウイルスに感染すると、使っているMacから個人情報が抜き出されてしまいます。住所や氏名に限らず、IDやパスワードといった重要情報まで盗まれてしまうという、要注意ウイルスです。

Windowsの場合はウイルス感染の事例が一つあがる度にアップデートが繰り返される、といわれるほどに頻繁に対応を行っています(もっともこれがイタチごっこになっているのはある意味悲しい事実でもありますが)。

それに対してApple社の対応はかなり緩いもので、セキュリティ関連でのアップデートの頻度に対しては以前より批判の対象となっていました。「Flashback」は例外的に公式サポートサイトにおいて警告の告知が行われましたが、2016年3月と発見から数年たってからのことでした。

これ以外にもファイルやスクリーンショットを流出させる「KitM.A」やマシンごと乗っ取られる危険性のある「Rootpipe」といったウイルスも報告されています。

  • iPhoneの大ヒット以降Apple社自体への注目が以前より高まっているということ
  • MacOSXへのセキュリティ対策が遅々としていること

などからITセキュリティの専門家を中心に「ウイルスへの潜在的脅威はWindows以上に高まっている」との警告が発せられました。

Macは安全であるとの指摘は、もはや神話となりつつあるのです。

Macのセキュリティを高める5つの方法

実は、MacOSX以前、いわゆるクラシックOS時代にはウイルス対策に関する警笛は今以上に盛んに発せられていました。Mac専門誌は毎回のようにウイルスに関する特集を掲載し、アンチウイルスソフトの効果的な活用を呼びかけていました。

ユーザーは「Macはウイルスに対して安全」だとは誰も思っておらず、事実、ウイルス感染してファイルがクラッシュするMacを筆者は目の前で見たこともあります。

MacOSX時代になり、新OSに関する開発者の情報がまだ不足していたためもあったのでしょうが、ウイルス感染の話が急速に下火になりました。そしていつしか「Macはウイルスに強い」との神話ができ、公式でもそれを言うようになってしまいました。

しかし、それが「神話」であることは前述したとおりで、Macのセキュリティは脅かされています。では、Macにおいてセキュリティを高めるにはどうしたらよいのでしょうか。

1.OSは常に最新のセキュリティアップデートを

まず基本となるのが「セキュリティアップデート」です。

セキュリティに関する問題が確認され、対策のプログラム(パッチ)が開発されると他の改善プログラムと一緒にソフトウエア・アップデートとして配布されます。

ウイルスに感染するのと対策プログラム(パッチ)を当てるのは、まさに時間との勝負で、ウイルス開発者としてはまだパッチが当てられていない旧環境であればあるほど攻撃しがいがあるというものです。

したがって、最新のセキュリティ環境にしておくことが大前提となります。

OSが標準設定のままであれば、Apple側でパッチが開発・配布されれば自動的にアナウンスされるようになっていますので、確認次第できるだけ早くアップデートすることが重要です。

2.ブラウザやアプリなども最新の状態に

これまで、Macにおけるウイルス感染経路としては「メール」や「USBメモリ」といった外部メディアからのものが主流といわれてきました。

しかし昨今の「フィッシング」などからもわかるように、「ブラウザ」経由での感染がより大きな問題となっています。ネットの常時接続が当たり前となっている現状では、普段使うようなアプリケーションについてもネットと連動して動作するようなものが一般的になっています。

偽サイトにアクセスを誘導されて個人情報の提供をだまし取られる、アプリケーション経由でウイルス感染するなど、被害の様相も多様化しているのは周知のことと思います。

OSと同様に各ブラウザやアプリケーションも、セキュリティリスクに対応すべく頻繁に改善(アップデート)が行われています。できるだけ最新のバージョンにすることでそれらのリスクを回避することができるようになります。

MacOSの標準ブラウザであるSafariは、ソフトウエア・アップデートにおいて自動的に確認されるようになっています。その他のブラウザ(Google chrome、Firefox)を使っている方も、標準で自動アップデートが設定されています。

3.ファイアウォールの設定

ファイアウォールは、外部から悪意ある干渉が行われることを防ぐために、内外の通信を制御する働きをもつプログラムです。

外部から不正にコントロールされたり、勝手にアプリケーションのダウンロード・インストールを始めたり、などといったことができないようにします。標準ではファイアウォールはオフになっていますので、設定しておきます。

【設定の仕方】

  1. Appleメニューから「システム環境設定」を選び、その中の「セキュリティとプライバシー」アイコンをクリックする
  2. 「ファイアウォール」タブをクリック
  3. 左下にあるカギ型のアイコンをクリック
  4. 管理者名とパスワードを入力してロック解除を行う
  5. 「ファイアウォール」を入にして、有効にする

なお、ファイアウォールを設定することでアプリケーションが使えなくなる場合もありますが、最新のMacOSではオプションで特定アプリケーションの通信を許可する設定となっていますので、適宜設定することができます。

4.Wi-FiはWEPを避ける

無線LAN(Wi-Fi)は電波を使用してデータをやり取りするわけで、有線LANに比べれば外部から干渉されやすい特質があります。そのためにデータは暗号化して使用していますが、その最初の規格が「WEP」です。

通信各社などが提供しているWi-Fiでは次世代規格である「WPA2」を利用していますが、一部フリーWi-Fiなどではまだ「WEP」やその次の規格である「WPA」を利用しているところもあります。

しかし、「WEP」「WPA」は多くの脆弱性が発覚しており、使用すべきでないというのはセキュリティ関係者の間では常識となっています。多くの解析ツールが開発されており、データ傍受から数十秒でパスワードが解析されてしまったという事例も報告されています。

自宅屋内で無線LANを展開する場合でも、近隣からデータに対して干渉される危険性は変わらないものなので、暗号化形式には「WPA2」を選択するようにします。

5.ファイルの拡張子を表示する

拡張子「.exe」のついたものは「実行ファイル」といって、ほぼプログラムと同一の働きをします。そして、場合によっては不正な働きをする実行ファイルも含まれます。他にも「.bat」「.cmd」といったものも同じ働きをする場合があります。

WindowsPCの場合、全てのファイルは拡張子付きで表示されるので、仮にこれらのアイルがメールで添付されてきたり、ダウンロードされてきたりした場合には一目で判明します。

心当たりがないようなときには削除する、または展開前にウイルスチェックをかけるなどの対処が可能となります。

Macの場合には標準では拡張子は表示されません。しかし、Windowsと同様に表示することも設定できます。

  1. 「Finder」から「環境設定」を開く
  2. 「すべてのファイル名拡張子を表示」にチェックを入れる

これにより、以後、拡張子が表示されるようになります。怪しいファイルを事前に調べられるよう、拡張子表示の設定にしておきましょう。

もしもウイルス警告画面が出たらすべき対処法

ブラウザでWebを閲覧していて、突然「ウイルスが見つかりました」などという表示が出れば、誰もが驚いて身構えるのは当たり前でしょう。

しかし、この表示に対してはちょっと冷静になって対処する必要があるのです。

1.ウイルス警告は全て無視する

ウイルス警告が出てもまずは無視してください。

これらはある意味「詐欺広告」ともいえるもので、知らずに操作してダウンロードしてしまうと、必要のないソフトや場合によっては何らかのウイルスやワームにむざむざ感染する危険性すらあります。

「MacKeeper」は米・ZeoBit社が2010年にリリース、2013年米・Kromtech Alliance社が買収し、その直後から現在まで問題視されているような強引な広告手法を展開するようになりました。

2014年に米では集団訴訟が発生し、日本でも独立行政法人・国民生活センターが「突然現れるパソコンの警告表示をすぐにクリックしないこと!」という警告を発表しています。

一方、Kromtech Alliance社は

  1. 訴訟は前オーナーであるZeoBitに対して行われたもので、既に和解が成立した。
  2. 行っている広告活動は他社が行っているものと同様の趣旨で行っていて、決して強引なものではない。
  3. サービスが不要と考えるユーザーのために当社広告を制御する手段を公開している。

として、活動を正当化しています。

ただ、知らずに操作して「課金請求された」との話は2017年現在でも聞かれているので、これらの対応がどこまでユーザーに寄与しているのかは甚だ疑問です。

広告を統括しているはずのGoogleやYahooなどの対応も後手に回っているのが現状であり、当面は自己防衛するしか手段はなさそうです。

2.一応ウイルススキャンを行っておく

この類のポップアップが出ても、Mac本体にウイルスが感染していることはまずないといえます。

しかし、これらのようないわゆるアドウェア(広告を目的とした無料ソフトウェア)の中には、ユーザーには知られることなく情報を抜き取るマルウェア(悪意あるソフトウェアの総称)となっているものもあります。

2016年12月にはバナー広告にしかけられた「ステガノ」と呼ばれるマルウェアが発見されました。閲覧したユーザーのマシンはセキュリティに穴をあけられ、悪意あるプログラムの遠隔投入といった攻撃を受ける危険性があるとされています。

念のためにウイルス対策ソフトによるウイルススキャンをかけておくべきでしょう。多少時間はかかりますが、Macが使えなくなることを考えれば安いものと思いましょう。

おすすめウイルス対策ソフト3選

ここでは、おすすめのウイルス対策ソフトをご紹介します。

フリーのウイルス対策ソフトもありますが、日々進化するウイルスの脅威に対抗するには独自の情報網と研究機関を有するメーカーが提供している有料版を使用するのがよいと思われます。

1.ノートンセキュリティ スタンダード

開発元:シマンテック社

価格:2,980円(税抜)1年間・Mac1台に対応

世界シェア№1の対策ソフト。ウイルス駆除保証をしており、もし駆除できない場合は全額返金するなどの対応を実施しています。無料体験版はスタンダードの上位となるデラックス(5,480円/税抜・Macなど最大3台まで対応)から。

2.ウイルスバスター for Mac

開発元:トレンドマイクロ社

価格:3,480円(税込)1年間・Mac1台に対応

SNS内に表示されるURLの安全チェックを行う機能といった独自性を持っています。無料体験版が用意されています。

3.ESET パーソナル セキュリティ

開発元:ESET社 国内販売元:キヤノンITソリューションズ

価格:3,800円(税抜)1年間・Mac1台に対応

旧チェコ・スロバキア共和国で1992年に発足したベンチャー企業ESET社が開発したウイルス対策ソフト。

知名度においてはまだ知られていないところがありますが、ウイルス対策ソフトに対する第三者機関として有名なオーストリアのAV-Comparativesなどから高い評価を受けています。1カ月の無料体験版があります。

まとめ

今回ご紹介したことで一番大事なことは「Macがウイルスとは無縁というのは神話である」ということです。Mac、Windowsに限らず、スマートフォンの世界にまでセキュリティに対する脅威は現実のものとなっています。

  1. システムセキュリティに対して常に気を配る
  2. アドウェアには注意する
  3. ウイルス対策ソフトを導入する

この3点は必須であり基本の事項となっています。

実はこれらはMacに限らずWindowsでもいえることなのです。これからあらたにマシンを導入する予定の人は特に気を付ける事項です。既にマシンを導入している人も今回の記事が改めて自分の環境を振り返るきっかけとなれば幸いです。


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