Macを使用していて、急に重たくなったことはないでしょうか。
その際、負荷のかかる処理をしていなくても多くのアプリケーションを起動していたり、ブラウザで大量のタブを開きっぱなしにしてはいないでしょうか。
そのことが原因でMacが重たくなるのは大抵の場合メモリ不足であることが考えられます。
Macに搭載するメモリにはアプリケーションを正常に動作せるための重要な役割を持っており、決して軽視していいものではありません。
今回はそのメモリの重要性や、メモリ不足の確認方法、そしてメモリ増設方法について解説していきます。
Macのメモリの重要性
まずはMacに搭載されているメモリの重要性についておさらいしていきましょう。
そもそもメモリとは?
メモリといえばUSBメモリを思い浮かべる方もいるかと思いますが、ここでいうメモリとUSBメモリのメモリは全く別物です。
メモリとはデータやプログラム(アプリケーション)を一時的に記憶しておくパソコンパーツの一つです。別名でRAMとも呼ばれており、スマートフォンではRAMの方が一般的です。
RAMは身近なもので例えると、ホワイトボードみたいなものです。
忘れないように一時的に書き残しておいて、必要なくなったら消すという感じです。
メモリが不足するとどうなるの?
アプリケーションのプログラムやファイルのデータは必ず一度メモリに記憶されます。
しかし、それらプログラムやデータがメモリの容量以上のサイズだった場合記憶することができません。
そうなると、一度にすべてのデータをメモリで記憶することができないため、一部分だけ読み込んで記憶するということを繰り返すことになります。
この処理が非常に重く、メモリ不足が発生するとすべてのアプリケーションの動作が重くなり、最悪の場合まともに操作することができずMacを強制終了させないといけないことにもなりかねません。
メモリを増設することのメリット
上記のメモリ不足の問題に関して、メモリ不足を解消するためには、今以上に容量メモリを増やせばいいだけな場合もあります。
つまり、メモリを増設することで、利用できるメモリ容量が増えることになり、メモリ不足になりにくくなるということになります。
メモリが不足しているかどうかの確認方法
Macでメモリが不足しているかどうか確認するにはFinderアプリを使用します。
Finderを起動したら、「アプリケーション -> ユーティリティ -> アクティビティモニタ」と進んでいき、アクティビティモニタを起動します。
起動したら出てくるウィンドウの左下に、物理メモリと使用済みメモリが表示されます。物理メモリはMacに搭載されているメモリ容量の合計値です。
使用済みメモリは、現在使用中のメモリの総量であり、アプリケーションが終了するなどメモリの開放が行われたら使用済みメモリの送料が減少します。
Macのメモリ増設
次に、Macのメモリ増設についてです。
メモリ増設について、掛かる費用から増設方法、注意点を解説していきます。
メモリの増設にかかる費用
メモリの価格は最近仮想通貨のマイニング需要が非常に高くなったこともあり、かなり高騰しています。
8GBで1万を越えることが普通であり、現在は8GBで15,000円ほどかかります。
16GBだとその倍である3万円近くかかってしまうので決して安い買い物ではないことに注意しましょう。
iMacの増設方法
iMacでメモリ増設を行うにはまず以下の仕様を満たすメモリが必要です。
- サイズ:SO-DIMM
- 対応チャネル:デュアルチャネル
これらの仕様は必ずメモリ本体に記載されていたり、Amazonなどの通販サイトでも明記されているため、かならAs確認しておきましょう。
実際の増設方法ですが、まず電源を完全に落とします。スリープモードではダメですので気をつけましょう。
そしたら、iMacを裏向けてメモリソケットを開きます。
メモリソケットは、電源コードを指すところにあるスイッチを押しこむと開きます。
その後、メモリを固定している2本のバーを手前に引いて、メモリを取り出します。なお、空きスロットに増設する場合は取り出す必要はありません。
あとは、購入しておいたメモリを挿入して2本のバーで再度メモリを固定し、メモリソケットを閉じます。
作業が終わったらiMacの電源を入れてどうあ確認をして増設完了です。
MacBook Proの増設方法
次にMacbook Proでも増設方法ですが、使用できるメモリはiMacと同じく、サイズがSO-DIMM、対応チャネルがデュアルチャネルとなっています。
わからない人はパソコンショップの店員に聞いたり、Amazonなどで「Macbook pro メモリ」と検索すると対応したメモリが出てくるでしょう。
実際の増設方法ですが、作業の前に必ずMacbookの電源を落としてコンセントも抜くようにしてください。
Macbook proはiMacのように単純には増設できず、背面のパネルを取り外す必要があります。この際、小さなネジ10個外すことになるので無くさないようにしましょう。
外したあとですが、体の静電気をなくすために何か金属類に触れておいてください。電気が流れるものであればなんでも構いません。
背面のパネルを開けたらメモリが取り付けられている場所を発見できると思うので、メモリを取り外します。
この際、メモリが簡単に外れないように固定されていますが、メモリ左右のレバーを外側に押し出すことでメモリのロックが外れます。
ロックが外れたら後は、メモリを取り出して、新しいメモリを増設します。なお、空きスロットに増設する場合は取り出す必要はありません。
増設が終わったら背面パネルを閉じて動作確認をして蔵えつ作業完了です。
MacBook Airは増設できない
薄型Macとして人気なMacbook Airですが、こちらはMacのカスタマイズ前提に作られていないため、メモリを増設することができません。
ですので、Macbook Airでメモリ増設したいという人は諦めるしかありません。
起動しない時には?
メモリ交換ご起動しない場合は、メモリの挿入がうまくいってない可能性が高いです。しっかりメモリが固定されているか再確認しましょう。メモリをしっかり差し込まないと正常に動作しません。
メモリ交換は注意点
精密機械は静電気に弱い
メモリは非常に精密なパーツの一つであり、静電気に非常に弱いです。静電気一つでメモリが壊れてしまうことも珍しくないため、増設作業前に必ず体の静電気を除去しておきましょう。
無理やりいじろうとしない
メモリ増設はどちらかというと玄人向けの作業です。ですので、無理やり増設しようとすると逆にMacを壊してしまう可能性があります。
そうなってしまっては元も子もないので慎重に作業するようにしましょう。
そのメモリが動作するかあらかじめ確認する
理想としては、メモリがどうあ確認済みであるか確認しておくことです。新品であれば問題ありませんが、中古だった場合まともに動作しないメモリだったということも考えられます。
バルク品には注意
バルク品はブランドの補償がない分、格安で粗悪な品質であることもよくあります。なので万が一購入したメモリが原因でトラブルが発生してもバルク品だと一切サポートを受けられないので注意しましょう。
「Mac対応」を使うべき?
正直な話、この記事で紹介したメモリの仕様を満たしているならば、どんなメモリでも構いません。
ですが、Macカスタマイズ初心者で心配という人は、Mac対応と書かれたメモリを買ってもいいでしょう。
性能差はありませんが、精神的に安心できます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
Macには増設できるMacと増設が不可能なMacの二種類があります。
増設可能なMacでかつ、メモリ不足で悩まされているのであればぜひメモリ増設するといいでしょう。Macを新調するよりも安く抑えることができるので費用面でも安心です。
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