iPhone本体には留守番電話機能はついていません。
iPhoneユーザーの方が留守番電話機能を利用するときには、契約しているキャリアや事業者の留守番電話サービスを利用するか、外部の留守番電話機能のある無料IP電話サービスへ転送するなどの必要があります。
キャリア等の留守番電話機能は、簡単に設定ができるという点でメリットがありますが、価格の面で考えると無料IP電話への転送を利用した留守番電話設定が最もリーズナブルになります。
今回はiPhoneに無料で留守番電話機能をつける方法をご紹介します。
留守番電話機能が提供されていない格安SIM事業者と契約している方も利用できる方法になりますので、是非チェックしてみてください。
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iPhoneに留守番電話機能を付けるメリット
iPhoneには本体自体には留守番電話機能が提供されておらず、留守番電話を利用したい場合にはキャリアやMVNO事業者と別途契約を締結する必要があります。
キャリア等の事業者が提供する留守番電話サービスは、基本的には有料のものが多く、また留守番電話を聞くときに通常の電話代金と同等の料金が取られることもあり、金額的にはあまりメリットがありません。
iPhoneの留守番電話機能について、キャリア等の事業者の留守番電話サービスを利用せずに、外部のサービスを使って留守番電話機能をつけることにどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
初期費用・月額料金が無料
キャリア等の事業者が提供する留守番サービスは、月額料金がかかるものや、留守番電話を聞くときに電話料金がかかるものがほとんどです。
留守番電話機能のある無料IP電話サービスを利用することで、初期費用や月額料金が無料で留守番電話機能をiPhoneにつけることができます。
最初の設定だけ手間がかかりますが、少しでも料金を節約したいという方には非常に大きなメリットです。
050電話へかけるのが無料または格安
無料I P電話サービスは様々な種類がありますが、基本的に050電話へかけるのに必要な通話料は、キャリア等の通話料と比較しても非常に低価格になっています。
8円/30秒などのプランも用意されておりますので、キャリアの留守番電話機能を利用するよりも、留守番電話を聞くときもリーズナブルに利用することが可能です。
海外で電話として使用できる場合もある
また、無料IP電話サービスによっては、海外にも通信のみで電話をかけられる機能が付随している場合もあります。
海外へ電話をかける機会はあまり多くはなさそうですが、海外旅行中の家族と気軽に電話ができたりするのはとても便利です。
次ページ:iPhoneに無料で留守番電話機能をつける方法
iPhoneに無料で留守番電話機能をつける方法
iPhoneに無料で留守番電話機能をつけるには、下記の手順を踏んでいきます。
- 基本料金・初期費用が無料のIP電話サービスと契約する
- iPhoneからIP電話へ転送設定を行う
- IP電話で留守番電話を受け付ける
キャリアでiPhoneを利用している方はもちろん、留守番電話機能がついていない格安SIMを利用している方も、この方法を利用することで基本料金無料でiPhoneに留守番電話をつけることが可能です。
早速それぞれの手順について具体的に見ていきましょう。
無料のIP電話と契約して『050』の電話番号を取得
基本料金無料でiPhoneに留守番電話サービスをつけたい場合には、無料のIP電話サービスと契約をすることが必要になります。
IP電話サービスによっては、月額料金がかかるものや、留守番電話機能にオプション料金がかかるものがありますので、契約前にしっかりと確認しましょう。
下記にIP電話サービス毎の料金体系をご紹介します。
IP電話サービス | 月額料金 | 通話料(携帯) | 通話料(固定) |
---|---|---|---|
FUSION IP-Phone SMART | 無料 | 8円/30秒 | 8円/30秒 |
LaLa Call | 100円 | 16円/60秒 | 8円/180秒 |
G-Call050 | 280円 | 16円/60秒 | 8円/180秒 |
050plus | 300円 | 16円/60秒 | 8円/180秒 |
無料でiPhoneに留守番電話機能をつける際には、月額料金が無料の「FUSION IP-Phone SMART」がおすすめです。
通話料金が他のIP無料電話サービスと比較して若干高めではありますが、留守番電話を使う頻度を考えれば、そこまで気にならない価格差と言えるでしょう。
iPhone側の転送サービスを利用し『050』の電話番号を転送先に設定
無料IP電話サービスとの契約が完了しましたら、次にiPhone側で無料転送サービスへの転送設定を行います。
この設定は常時していると常に留守番電話になってしまいますので、必要なときに転送設定を行うようにしましょう。
auの場合
auでiPhoneを契約されている方は、「着信転送サービス」を利用することでIP電話へ転送設定をすることができます。
月額料金もかからず、特別な申し込みも不要で利用することができますので大変便利です。設定は下記の電話番号にダイヤルすることで簡単に行うことができます。
転送の種類によってかける番号が異なってきますので注意しましょう。
転送種類 | 設定・開始 | 停止 | 再開 |
---|---|---|---|
フル転送 | 1424+無料IP電話番号 | 1420 | 14214 |
無応答時転送 | 1422+無料IP電話番号 | 1420 | 14212 |
話し中転送 | 1423+無料IP電話番号 | 1420 | 14213 |
auは転送の種類が複数用意されているので、状況に応じて転送を使いこなすことができます。
話し中転送などは、こちら側が通話中にかかってきた電話を転送して留守番電話へ繋いでくれるので、電話終了後にかけ直すことなく留守番電話で用件を確認することができとても便利です。
softbankの場合
ソフトバンクでiPhoneを契約されている方は、「設定」アプリから簡単に自動転送電話の設定を行うことができます。手順は下記になります。
- 「設定」アプリを選択する
- 「電話」を選択する
- 「自動電話転送」を選択し、オンに切り替える
- 「転送先」に契約した無料電話サービスの電話番号を入力する
- ステータスバーに電話転送マークが表示されているか確認する
iPhone側で呼び出し時間なしで転送設定をしていると、iPhone側には着信履歴が表示されずに、電話がきたことに気づかない場合があります。
そのため、呼び出し時間ありに設定を変更するか、留守番電話が登録されたときにメール等で通知されるように、無料IP電話サービス側で設定をしておくことが必要になります。
docomoの場合
DocomoでiPhoneを契約されている方は「転送でんわ」サービスを利用することで着信を転送することができます。
こちらのサービスは基本料金が無料になりますが、利用に当たっては事前に申し込みが必要になりますので、まずは契約状況の確認を行いましょう。
「転送でんわ」サービスの申し込みが完了されている方は、下記の手順で転送の設定を行うことができます。
- 転送先登録:1429にダイヤル
- 転送開始 :1421にダイヤル
- 転送終了 :1429にダイヤル
- 呼出時間設定:1429にダイヤル
- ガイダンス設定:1429にダイヤル
また、キャリアであるdocomo以外でも、docomo回線を利用している格安SIM各社、「DMM mobile」「BIGLOBE LTE」「Nifty Nifmo」などの会社でも同様の方法で転送設定を行うことができます。
IP電話会社の留守番電話機能を有効にする
iPhoneから無料IP電話サービスへの転送設定が完了しましたら、次はIP電話サービス側で留守番電話機能の設定を行います。
ここでは上部でオススメした基本料金無料で利用できる「FUSION IP-Phone SMART」での留守番電話設定方法についてご紹介します。
「FUSION IP-Phone SMART」の公式サイトにアクセスし、マイページにログインしてから下記の操作を行います。
留守番電話の音声ファイルをメールで自動送信する設定する
- 「各種設定」を選択
- 「着信転送/留守番電話設定」を選択
- 「着信メール通知 + 音声データファイルの送付」にチェックを入れる
この設定を行うことによって、wav形式にて留守番電話の音声データをメールで受け取ることが可能になります。
留守番電話が呼び出されるまでの時間を設定する
- 「各種設定」を選択
- 「着信転送/留守番電話設定」を選択
- 「呼び出し時間」を選択して希望秒数を選ぶ
まとめ
iPhoneにはキャリアや事業者が提供している留守番電話サービスがありますが、月額料金や高い通話料がかかるなど、コストの面ではあまり優れていませんでした。
こちらの記事でご紹介した無料IP電話サービスへ転送する方法を利用することで、通話料以外の料金が無料で、留守番電話機能を利用することができるようになります。
留守番電話があった時に音声データ付きでメールが送られてくる機能もあり、大変便利です。
いまの留守番電話に不満がある、これから利用していきたいとお考えの方は、本記事を参考に検討してみてください。
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