iPhoneは高い性能と使い易い操作性を併せ持つ高品質なスマートフォンですので、いろいろなアプリを入れて楽しんでいるとつい時間も忘れがちとなります。
インストールされるアプリによっては動作する際のデータ通信量が多いものがあり、複数のアプリを並行して起動して楽しんでいると知らずに通信量が増大してしまい、キャリアとの契約上限に近づき速度低下となってしまうような方も多数いらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回はiPhoneをご利用中に通信速度が低下する原因とその状態を回復させるにはどういった方法があるのかをご説明させていただいた上でその問題を回避する方法をご紹介させていただきます。
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iPhoneで通信速度が遅くなる原因4つ
iPhoneにて通信速度が低下する原因はいくつか考えられます。iPhoneの操作で解消できるレベルのもの、アプリなどを利用する際の通信相手が原因となるものや契約に関する事などiPhoneの操作では解消できないレベルのものもあります。
その速度低下の原因により対処方法が異なりますので、例を上げて以下にご説明いたします。
iPhone自体の不具合
iPhoneにはiOSというApple社製の制御ソフトウェアが搭載されており、そのソフトウェアの動作が何等かの不具合を発生させた事により通信機能の動作が不十分となっている事が通信速度低下の原因になっている事があります。
こういった不具合はiPhoneを一度リセット(再起動)する事で、問題となっている状態が解消される事がありますので、iPhoneのリセットを行ってみてから通信状態の再確認をお願い致します。
アプリで利用する接続先システムの不具合
iPhoneに限らずスマートフォンで利用するアプリケーションはそのサービスを提供する側のアプリケーションサーバとの通信が必要となります。
これは通信環境にも依存する事ですが、サービス提供時には一定量の通信が発生する事となりますのでその応答に相手先サーバが遅くなると通信は通常の利用速度であるにも関わらずレスポンスタイムが悪いと感じる事が有り得る事となります。
このような場合は、サービスの利用が集中するであろうと考えらえる時間をずらすかサービス提供元のハードウェア増強等の処置が必要となる場合があります。
接続するWi-Fiの不具合
インターネットへの接続にキャリア回線ではなく、Wi-Fiサービスを利用している場合にも、接続先となるネットワーク機器(ルータ等)が不具合を起こして正常に通信が行われていないと通速度の低下もしくは待機系への迂回経路が利用される事によるレスポンスタイムの悪化が発生する事になります。
こういった場合には利用者側としては対策を打てませんが、サービス提供業者にてネットワーク機器の常時監視や冗長化等で予防的な保守運用を行う事が推奨されますので、設備等の保守運用面で信頼がおける業者を選択する事でこういった障害は回避できるのではないでしょうか。
契約キャリアの通信量制限
日本国内の大手通信キャリアにおいては、月内の通信量の合計が7GBに達すると自動的に通信速度が低下する仕組みになっています。
これは契約により追加料金を支払う事で制限を受けない形にする事も可能ですが、基本的には上記の制限が掛かることになります。
これは通信リソースの利用をすべての利用者に平均的に使ってもらい、ヘビーユーザには別途費用を負担してもらう形で一般の方より多い通信帯域を与えるという公平性を維持する為の施策となります。
次ページ:使った通信量を確認する方法
使った通信量を確認する方法
各キャリアのサイトへログインする事でユーザの月内通信量を確認する事が可能となっていますので、契約時に発行されているユーザIDとパスワードを利用して随時確認する事で契約した通信量の上限を意識しながら利用する事が可能となります。
ドコモ
マイドコモのサイトにてログインし、データ量アイコンをクリックします。
データ量のメニューが表示されますので、「データ通信量の確認」のサブメメニューにある「ご利用データ量確認」をクリックすると当月の通信量が確認できます。
ソフトバンク
マイソフトバンクのサイトにログインし、「データ使用量の管理」メニューからサブメニューにある「トップ」で過去の通信量データが確認できます。
直近3日間のデータ通信料の確認は「過去の通信量」をクリックするとその期間での通信量を確認する事も可能です。
au
マイauのサイトにログインし、トップメニューに表示される[昨日までのご利用料金(目安)」の下に表示されている「<参考:昨日までのご利用データ量>」を確認いただければ月内の通信量が分かります。
iPhoneの通信速度を回復する方法3つ
通信回線の利用速度が低下するとせっかく楽しんでいる動画やオンラインゲーム等の通信データ量の多いアプリケーションは非常に遅くなるので事実上は利用出来ない状況になってしまいます。
ネットサイト等の利用でもレスポンスが悪化して非常にストレスフルなってしまいますので、可能であれば通信速度を回復させて継続利用する事が望ましいと言えます。
そこで、こちらでは通信速度の回復方法はどのような手段があるかをご紹介します。
キャリア毎に設定している追加利用料金を支払う
キャリア側で設定している追加通信帯域のメニューに従った最も確実な通信速度の回復方法ですが、追加する通信量によって追加費用を支払う必要がある事が欠点となります。
ビジネスでの利用であれば、追加費用を支払っても利益が上がれば良いのですが、個人使用である場合には追加費用とその利用目的とのバランスを考える必要があります。
月内制限に解除日を待つ
各キャリアでの契約は月単位となる場合がほとんどなので、通信量の区切りも月単位で管理されます。
従って月の通信量が上限を超えていて低速になっていても、翌月になれば通信量はリセットされますので月が変われば通常の通信速度で利用可能となります。
月末に上限に達してしまった場合には、月替わりまでの数日間は低速な通信環境を受け入れれば翌月には通信速度は回復する事になります。
Wi-Fi環境を利用する
ここまではキャリア回線を利用する前提で通信量上限をお話ししてきましたが、徐々に一般的になりつつあるFree Wi-Fiという環境を利用する事でキャリア回線での低速通信から通信相度を回復させる事も可能です。
但し、Free Wi-Fi環境はセキュリティレベルの設定が低いもしくは無いという事が多く、悪意の第三者が通信を盗み見ている可能性もありますので、個人情報等をFree Wi-Fi環境ではやり取りしない様に注意する必要はあります。
iPhoneの通信速度制限を回避する方法3つ
契約内での通信量上限を超えた場合には速度制限が掛かる事になり前述の回復手段を講じる他はないのですが、可能であれば制限が掛からないように利用する事が賢い利用方法ではないかと考えます。
そこでこちらでは通信回線の利用制限を回避するにはどういった方法があるかをご紹介させていただきます。
利用状況のチェック
iPhoneをいろいろなアプリで楽しむ事は良い事ですが、通信制限に掛からなくする為には都度の通信量のチェックは欠かせません。
若干面倒かと感じますが数日には1度通信量の確認を行っておけば知らずに通信量上限に達し、いきなり低速通信になって困るという事も回避できる筈です。
通信量を簡単にチェックできるアプリもありますので、頻繁に速度制限になる方はご利用される事をおすすめします。
Wi-Fiルータを利用する
キャリア回線を利用したデータ通信ではなく、データ量の多い通信に関してはモバイルルータを使う事でキャリア契約回線での通信量制限を回避するといった対応も可能です。
但し、モバイルWi-Fiルータ契約や利用料が別途発生する事になりますので、ご自宅にWi-Fi環境をお持ちの方であれば次項にてご説明する事前ダウンロードで対応いただく事をおすすめします。
通信量が大きいものはWi-Fiを活用する
YouTubeに代表されるネット動画といったものは比較的データ量が大きくiPhoneにダウンロードして楽しむ際にかなりの通信量が必要となります。
動画のダウンロードをキャリア回線にて頻繁に行ってしまうと、あまり時間が掛からずに月内の通信量上限に達してしまいますので、大きなデータ量を持つコンテンツ等はWi-Fi環境等で事前にダウンロードしておく事で通信量の節約が可能となります。
まとめ
iPhoneをご利用の方で通信量上限に達してしまい回線速度が遅くなってしまう方への速度回復の方法と速度制限に掛からないように利用する方法についてご紹介させていただきました。
やはり面白いコンテンツを利用しているとどうしても通信量が増えてしまいますので、ちょっと使い過ぎたかなと感じられたら月内の通信料を確認する事で残りがどの程度あるかを意識できますのでおすすめですね。
利用される頻度が高いと考えらえます動画再生やアプリダウンロードについては、Wi-Fi環境がある方であれば事前ダウンロードやモバイルWi-Fiルータの利用等キャリア回線の利用を節約する方法もありますので、どういった形で通信速度制限を回避して自由にiPhoneを利用できるかの一助になれば幸いです。
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