みなさんはiPhoneのテザリング機能を利用されていますか?このテザリング機能は他の通信機器をインターネットにつなげることができる機能で、外でも使えるため本当に便利な機能です。しかしこのテザリング機能をよく知らないという方は利用されたことがないかもしれません。
そんな方にも分かりやすく、テザリングとは?仕組みは?種類は?という気になることを一挙に解説します。またiPhoneのテザリングを使うための設定手順や、キャリア別の利用料金の確認も一緒にご紹介します。さらにテザリング機能を利用する際に気をつけておきたいこともご紹介しますので、是非参考にしてみてください!
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そもそもテザリングとは?
テザリングとは、PCなどの通信機器を外出先などで使いたい時に、iPhoneなどのスマホのインターネット回線を経由して通信を可能にさせる機能です。
例えばiPadやiPod touchなどのWi-Fiを使わないとインターネットができない機器や、ノートパソコンはもちろん、PSPやNintendo switchなどのゲーム機器もテザリング機能を使ってインターネットを利用することができます。
ポケットWi-Fiを持っている方にはあまり利用する意味がないと感じるかもしれませんが、ポケットWi-Fiと同じような機能を持っているため、万が一の時に外で利用する際は使えます。
iPhoneでテザリング機能が使えるようになったのは2013年の1月からで、ソフトバンクがiPhone5で開始しました。後にドコモやauも対応しはじめて、今では多くの方が利用されています。そんなテザリング機能はどういう仕組みで利用することができているのでしょうか?確認してみましょう。
テザリングの仕組み
テザリングは、スマホのインターネット回線を経由してPCなどの別端末に接続することで、ネット通信を可能にしています。どうしてWi-Fiを使っていないのに通信することができるの?と疑問を持たれる方もいらっしゃると思いますが、iPhoneを中継して3Gや4G、LTEなどのワイヤレス回線を、PCなど別端末に接続しているため、ネットワーク接続機能をもなたないPCなどでもネット通信が可能になっているのです。
テザリングの種類
テザリングにはWi−Fiテザリングと呼ばれるもの、USBテザリングと呼ばれるもの、そしてBluetoothテザリングと呼ばれるものがあります。この3種類のテザリングを理解しておきましょう。
Wi-Fiテザリング
まずみなさんに今回詳しくご紹介しているテザリングはWi-Fiテザリングです。こちらは無線通信によるテザリング機能で、カバンの中にスマホをしまっておいても通信することができるだけでなく、複数の機器を同時にインターネットに接続できることができます。しかしバッテリーの減りが早かったり、3G回線などを使っているため通信速度がやや遅いデメリットもあります。
USBテザリング
続いてご紹介するテザリングはUSBテザリングです。こちらはUSBケーブルを使って行う有線によるテザリングです。機器同士をケーブルでつなげることで利用することができます。通信速度はとても早かったり、充電しながら利用することができるので、安心して使うことができるものの、やはりケーブルでつながってる分、多少使い勝手が悪いのがデメリットです。ただセキュリティー面に関してはUSBテザリングはとても優れているので、セキュリティーがしっかりしていないと怖いという方はUSBテザリングを利用してください。
Bluetoothテザリング
最後にご紹介するテザリングはBluetoothテザリングです。そもそもBluetoothって?と感じる方もいらっしゃると思います。無線マウスや無線キーボード、最近では無線イヤホンなどで利用されている方が多いのではないでしょうか?基本的にはWi-Fiテザリングと代わり映えがないBluetoothテザリングですが、速度が比べると遅い代わりにバッテリーの持ちが長いのが特徴です。
テザリングの設定手順
ここでは設定手順についてご紹介します。
iPhone側の設定方法
まずはiPhone側のテザリング設定方法を行いましょう。
①iPhoneの「設定」をタップし、「インターネット共有」を選択。
②「インターネット共有」画面でインターネット共有のON/OFFをONにする。
これでテザリング機能が使えるようになります。この時「Wi-FiとBluetoothはオフです」と表示された場合は、どちらもONにしておきましょう。
画面上にネットワーク名とパスワードが表示されます。この際Wi-Fiのパスワードを変更したい場合はWi-Fiのパスワードをタップしましょう。するとパスワードを変更することができるようになります。
Wi-Fiによるテザリング共有
iPhoneのテザリング機能を利用する際にWi-Fiテザリングを行う場合、
①Bluetooth対応の通信機器のWi-Fi接続画面を開き、iPhoneを選択。
②パスワードを要求されるので、iPhoneで設定したパスワードを入力。
これでiPhoneとのテザリングが完了します。
テザリングされるとペアリングアイコンが表示されるので、そちらが表示されたらつながった証拠です。
Bluetoothによるテザリング共有
続いてiPhoneのテザリングをBluetoothで対応する方法をお伝えします。
①Bluetooth対応の通信機器でBluetooth接続画面からiPhoneを選択。
②Bluetoothペアリングの要求がiPhone上に表示されるので、ペアリングをタップ。
これでペアリングされるようになるので、インターネットが接続されます。
このBluetoothテザリングはパスワードを入力しないで済むので簡単に設定することができます。
USB接続によるテザリング共有
最後にiPhoneのテザリングをUSB接続で行う場合です。
①iPhoneの「設定」から「インターネット共有」を選択。
②「インターネット共有」からテザリングを有効にする。
③iPhoneとノートパソコンなどをUSBで有線接続させる。
これにより、接続したノートパソコンなどの別端末がインターネットに接続されるので、別端末でもネットを使うことができるようになります。
キャリア別テザリングの利用料金
テザリング機能はキャリアごとにかかる利用料金が変わっています。みなさんも自分のキャリアを確認してみましょう。自分のキャリアの利用料金に満足できない場合は、もしかしたら乗り換えるきっかけになるかもしれません。参考にしてみましょう。
ドコモ
まずはドコモの利用料金はウルトラパックを契約している方のみ月額1,000円がかかります。(2018年3月までは無料で利用できます)またその他の契約者は無料で利用することができるので、自分が今どのプランで契約してるのか確認してテザリングを使いこなしていきましょう。
ちなみにドコモは申し込みが不要なため、すぐに使い始めることができます。是非利用してみてください。
au
続いてauの利用料金を確認してみましょう。まずデータ定額20/30を契約している方は月額1,000円がかかります。そしてデータ定額1〜13を契約している方は無料で利用することができます。
また、LTEフラット契約をしている方は月額500円がかかります。このLTEフラット契約をされている方は初回の申し込みから最大で2年間無料で使えます。使ってみたいと思っていた方は一度無料の間に使ってみるのもいいかもしれません。
auはドコモと違いテザリングを利用する際は申し込みが必要になりますので、使いたいと思っている方はショップなどで申し込みを行いましょう。
ソフトバンク
続いてソフトバンクの利用料金を確認してみましょう。データ定額20GB/30GBで契約している方は月額1,000円がかかります。それ以外のデータ定額パックを契約している方は無料で利用することができます。また、その他の契約を行っている方は月額500円がかかります。初回申し込みから2年間無料となりますので、こちらも使ってみたいと思っている方は無料期間のうちにご利用してみるのもいいかもしれません。
ソフトバンクもauと同じく、利用する際は申し込みが必要です。利用する場合はショップなどで申し込みを行いましょう。
Y!Mobile
続いて大手3大キャリアと並ぶ勢いで契約数を伸ばしているY!Mobileの利用料金をご紹介します。ドコモやau、ソフトバンクと違うところは、Y!Mobileで購入したiPhone 5sのみテザリング対応されているということです。SIMロックフリーのiPhoneは利用できません。
しかし利用料金は無料ですし、申し込みもする必要がありません。最新のiPhoneでなくても構わないという方はY!MobileでiPhone 5sを購入してみるのもいいかもしれません。
UQモバイル
最後に格安SIMを提供しているUQモバイルの利用料金を確認してみましょう。
基本的に多くの格安SIMを提供しているMVNOはテザリング機能が使えませんが、UQモバイルはテザリング機能が使えるのです。さらに利用料金は無料のため、MVNOの中では一番おすすめできます。
iPhoneのテザリングは使えるの?と思われた方もいらっしゃると思いますが、iPhone6sやiPhoneSEも利用することが可能です。もちろんテザリングを使う際にも申し込み手続きは必要ないので、iPhoneを使っていればすぐに使うことができます。基本料金も大手と比べて相当安いので、これを機にUQモバイルに乗り換えるのもいいかもしれませんね。
テザリングを始めるにあたって
テザリング機能を始めるにあたって知っておくべきことを2点紹介致します。
通信制限に気を付けよう
まず通信制限にひっかからないようにしましょう。このテザリング機能はみなさんが使っているiPhoneのパケット通信を利用して使えるようにしています。そのため、テザリング中はiPhoneの通信量がどんどんかさんでいきます。
大容量のデータ通信をパソコンで行ってしまえば、契約している通信量制限をすぐに超えてしまう恐れがあります。ですのでテザリング機能を使う際はご自身の契約している通信容量を考えて使っていきましょう。もしテザリング機能を頻繁に使うと分かっているのであれば、20GBなどの大容量のプランで契約すると良いかもしれません。
インスタントホットスポットを活用しよう
iOS8から新機能としてインスタントホットスポット機能が使えるようになっています。この機能は他のデバイスをiPhone経由で簡単にインターネット接続ができるようになる素晴らしい機能です。この機能を利用するためには、
①iPhoneと他のデバイスのBluetoothをONにする。
②iPhoneと他のデバイスでApple IDでiCloudにログインする。
この事前準備を行っていれば、デザリングをする際、ノートパソコンのWi-Fiマークをクリックするだけで簡単にインターネット接続をすることができるようになります。
是非事前準備を行っておくことをおすすめします。
まとめ
iPhoneのテザリング機能は本当に便利な機能です。しかし本当にもったいないことに、テザリングと聞いて分かりにくそうという理由から触れないでいる方も多くいらっしゃいます。
ポケットWi-Fiを買うまでは利用しないけど、時々外でインターネット接続をしたいという方はテザリング機能の利用をおすすめします。
今まで味わったことがない快適さに驚くこと間違いなしです。外出先でもノートパソコンやゲーム機器でインターネットに接続できる素晴らしさを是非体感してみてください!
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