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SIMフリーのiPhoneに変更するまでの手順と設定方法

最近「SIMフリー」という言葉をよく耳にするようになりました。格安SIM通信業者(MVNO)の躍進とともに注目を浴びています。もちろんiPhoneでも同様で、SIMフリー化したiPhoneで格安SIMを使うと、月々の通信料を下げることができます。

SIMフリーのiPhoneの入手方法は、ユーザーのニーズや状況によって様々で一概に言えません。ここでは、SIMフリーiPhoneの入手方法と、実際に格安SIMを導入して使えるようになるまでの概略手順をご説明いたします。

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iPhoneのSIMフリーの基礎知識

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SIMフリーiPhoneの入手あるいはSIMフリー化は、6s以降と以前で、事情が大きく異なります。詳細は後述しますがひとまず、iPhoneのバージョンによってSIMフリー化の可否や対応が異なるということだけ押えておいてください。

SIMフリーとはそもそも何か

SIMフリーとは、「どの通信会社のSIMでもデータ通信ができる」状態を指します。SIMフリーであるスマホは一般的に「SIMフリー版」と呼ばれ、どの通信会社のSIMでも使用可能です。一方、いわゆる3大キャリア(docomo、au、softbank)に紐づいている端末は「キャリア版」と呼ばれます。

キャリア版端末にはSIMカードとの組み合わせ制限があり、docomo版ならdocomo系のMVNO(格安SIM通信業者),au系ならau系のNVMOと、端末と通信回線が一致していないと、モバイルデータ通信ができません。一方SIMフリー端末は、MVNOの系列に関係なく使用できます。

SIMフリーにするとどの程度安くなる?

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SIMフリーにすると、MVNO各社のSIMカードが制限なく使用できます。3大キャリアと、MVNOの一社である楽天モバイルを比較してみましょう。

【注意】
各社とも下記条件にて算出しています。
★MNP前提 ★オプション一切なし ★データ量5GB ★5分通話し放題
★3大キャリアは2年縛り前提
★事務手数料などは計算に入れていません。
★楽天モバイルの端末代金(¥4,851および¥2,016)はAppleStoreでの購入金額/24 (2年使用での月額)
※楽天モバイルの¥3,000の内訳は、通話SIM¥2,150+5分かけ放題(オプション)¥850です。
※3大キャリアの月額算出には、下記料金シミュレータを使用しました。
docomo iPhone料金シミュレーション
au 料金シミュレーター(iPhone)
softbank iPhone の料金・割引

各通信業者での月額
iPhone7Plus 256G iPhoneSE 16GB
docomo ¥10,206 ¥8,208
au ¥8,047 ¥6,487
softbank ¥9,570 (販売なし)
楽天モバイル ¥4,851+¥3,000
=¥7,851
¥2,016+¥3,000
=¥5,016

auの健闘ぶりが目立つものの、楽天モバイルと比べると¥1,000程度の開きがあります。また、3大キャリアは端末セット購入前提の月額であり、大幅な値下げは期待できないのに対し、MVNOを選ぶと、実質月額は端末次第で劇的に下がることがわかります。
ただ、3大キャリアは常時といっていいほど何かしらのキャンペーンを実施していますので、契約時期によっては月額がもっと下がるかも知れません。
AppleStoreで端末・MVNOでSIM購入というパターンでは、導入時期による費用の増減はほとんどありませんから、この条件での金額を把握した上で、3大キャリアを当たるのがよいかと思います。

SIMフリーにするべき人、しない方が良い人

SIMフリーにすべきかどうかは、MVNOと契約して得するかどうかですので、下記に当てはまる方はSIMフリーにすべきといえます。

1.携帯番号による通話はほとんどしない、あるいは要らない
2.譲渡などで端末が無料で入手できた。購入するにしても新品/中古のこだわりはない
3.いわゆる「2年縛り」から逃れたい

2年縛りのない3大キャリアプランもありますが、月額回線使用料が跳ね上がるので、特殊な事情でもない限り、あえてこれを選ぶことはありません。
一方、下記のような方はSIMフリーにするメリットがないかもしれません。

4.月々の通話量が多い
5.キャリアメール(@docomo.ne.jp、@ezweb.ne.jp、@i.softbank.jp)を使いたい
6. 安定した回線を確保したい

特に通話料は要注意で、MVNOは3大キャリアのような通話無制限プランがなく、¥20/30秒の完全従量制か、5分かけ放題(通話1回につき5分、回数制限なし)しかありません。楽天モバイルの場合、5分かけ放題(¥850/月、オプション)に加入していても、5分を超過すると¥10/30秒かかります。

また、現在docomoと契約しているiPhoneをお持ちの方は、docomo系のMVNOと契約すればよいので、端末をそのまま使いたいのであれば、無理にSIMフリー化する必要はありません。

SIMフリーのデメリット

3大キャリアとの契約においては、端末とのセット購入が前提です。端末持込での契約は一応可能ですが、なんの特典も受けられず割高となります。したがって、SIMフリーそのものが必要はありません。
SIMフリーだと必然的にMVNOを選択することになりますが、3大キャリアに比べるとデータ通信の安定度が劣る(お昼休み時間帯や夕方は遅くなることが多い)こと、通話し放題プランがないといったデメリットがあります。

SIMフリー端末自体にはなんのデメリットもありませんので、MVNOのデメリットがそのまま反映されることになります。

買い替える必要があるのか

たとえばdocomoとの2年縛りが終了したのでMVNOへ乗り換えたいという場合、現端末に不満がなければ買い替える必要はありません。MVNO各社はそのほとんどがdocomo系であり、SIMを差し替えるだけで通信可能となるからです。

au/softbankの場合は事情が異なります。au回線に対応しているMVNOは3社しかありません。また、softbankにいたってはゼロですので、端末を買い替えないのであればSIMロック解除前提となります。

iPhoneのSIMフリーを入手する方法

SIMフリーiPhoneを入手する方法は、現在使用中のiPhoneをSIMフリー化するか、新たに購入するかの2通りがあります。新たに購入する場合は新品または中古品が選べます。キャリア版は安価ですが、MVNO選びに制限が出てきます。

自分のiPhoneがSIMフリーにできるかを調べる

自分のiPhoneがSIMフリー化できるかどうか(=SIMロック解除できるかどうか)は、様々な要素が絡んでおり、一概に言えません。文章にするとややこしくなるので下記にまとめます。
2015年5月以前に発売された機種と、それ以降発売の機種で大きく異なります。

各機種のSIMロック解除
docomo版 au版 softbank版
機種 キャリア 自力 キャリア 自力 キャリア 自力
iPhone4/4s × × ×
iPhone5/5s/5c × × ×
iPhone6/6Plus × × ×
iPhone6s/6sPlus
iPhoneSE
iPhone7/7Plus

【記号の説明】
〇:各キャリアにてSIMロック解除料を支払えば可能ですが、制限がありますので下記リンクをご参照ください。条件的にはauのみが端末履歴不要で、最も緩い感じです。なお、別途契約解除料などがかかります。
docomo:SIMロック解除の手続き
au:SIMロック解除のお手続き
softbank:ソフトバンクの携帯電話を他社で利用する / SIMロック解除

×:キャリアでのSIMロック解除はできません。

△:「SIMロック解除アダプタ」(通常SIM下駄)といわれるものを購入し、自分で実施します。失敗する場合があり、かならずしも成功するとは限りません。
au版iPhone5をSIMロック解除アダプタでSIMフリー化、成功と失敗を紹介
ソフトバンクiPhone5sでSIMロック解除アダプターを利用する方法

?:2016年10月現在、Web上での報告例はありません。

iPhone6s以降はAppleStoreでSIMフリー版が購入でき、中古でもSIMフリー版がそこそこあるので、SIMフリー化しなければならない状況にはほとんどならないと思います。

AppleストアでiPhoneSE(16GB)を購入する

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出典:iPhoneSE-Apple(日本)
2016年10月現在、AppleStoreでiPhoneSE 16GBを購入するのが、新品のSIMフリー版iPhoneを最も安く入手する方法です。価格は税抜で¥44,800、税込¥48,384、送料無料です。支払はカード決済、代引き、AppleStoreギフトカードが選べます。
2016年10月現在、AppleStoreでは全カラー・全ストレージの在庫があり、即発注できるのが魅力的です。私もオンラインで購入しましたが、注文後2日で届きました。
なお、AppleStoreではiPhoneの下取りを行っていますので、SE購入時同時利用するのもありですが、査定は厳しめです。例えば、フロントガラスにひび割れがあると問答無用で¥0です。

オークションや中古店で購入する

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出典:アプリアン!

オークションや中古店で購入する際は、下記にご注意ください。
1.SIMフリー版かdocomo版を選ぶ
2.白ロム端末を選ぶ
3.前ユーザのAppleIDが紐づいていない端末を選ぶ

2016年10月現在、docomo系のMVNOが圧倒的に多く、docomo系のiPhoneは「つぶし」が効きますので、SIMフリー版かdocomo版を選ぶのが無難です。ただし、汎用性が高いので価格は高め(定価に近いという意味で)です。au版やsoftbank版は基本的に安価ですが、SIMロック解除前提での入手となります。

白ロムとは、キャリア版スマホで前ユーザの支払いが滞りなく完了しているもの、通話料未払いにより通信を止められたことがない端末を指します。これらの条件を満たせていない端末は「赤ロム」と呼ばれ、購入しても使用できないことがありますのでご注意ください。良心的なショップでしたらまず白ロムなので心配することはありません。

さらにiPhone特有の要素として「AppleIDの紐づけ」があります。Appleは、iPhone個体とAppleIDを紐づけて管理しています。この紐付けが外れていないiPhoneは、そのままでは新ユーザーが使用できません。紐づけを解除するには前ユーザのAppleIDとパスワードが必要となり、わからない場合はものすごく苦労することになります。ご注意ください。

iPhoneをSIMフリーに設定する手順

SIMフリーにできるiPhoneを用意する

「自分のiPhoneがSIMフリーにできるかを調べる」を参考に、SIMフリー可能なiPhoneをご用意ください。新たに購入するのであれば、最初からSIMフリー版を選んだ方が間違いがありません。

iCloud、iTunesなどでバックアップをとる

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現端末の各種設定を引き継ぐため、バックアップを取ります。iTunesは現端末の環境を丸ごとバックアップできるので便利ですが、iTunesがインストールされているPCによっては不具合が発生する場合がありますのでご注意ください。
iPhone:最新バージョンのiTunesなのにエラーで接続できない
iCloudへのバックアップはアドレス帳などの重要データに限定されますが、確実に書き戻しできます。

できるだけ、両方でバックアップを取るようにしましょう。方法については、下記Apple公式サイトをご参照ください。
iOS デバイスのバックアップについて

MNP手続きを行う

MNP(番号ポータビリティ:電話番号そのままで別通信会社へ移行すること)には、「MNP予約番号」の取得が必要です。3大キャリア間でのMNPだとキャリア間で処理してくれますが、MVNOの場合はしてくれませんので、自分で取得することになります。取得の際は現契約キャリアへ電話して処理するのが最も手間がかかりませんが、各キャリアのサイトからは不思議なほど電話番号が見つかりません。下記リンク先がよくまとめられていますのでご参照ください。

MNP予約番号を5分で取得!全取得方法と3つのポイント

解約の動機を聞かれたり、引き留めにあったりしますが、ここは意志を貫きましょう…!

現在の通信料を参考にSIMのプランを決める

まず、現在の契約内容を参考に月のデータ量(パケット量)をどれくらいにするか決めます。速度制限にかかったことがなければ、現在と同じ容量で問題ないと思います。同じパケット量ならMVNOの方が圧倒的に安いことがほとんどです。

ただし、通話料は¥20/30秒なので注意してください。
例えば、現キャリアの月額を仮に¥7000、MVNOの基本使用料を¥2000とした場合、(7000-2000)/20×30=7500秒→125分。毎月125分といえば一日あたり5分程度なので、そんなに長くありません。

通話量次第で、MVNOにすることでかえって月額が増えてしまう可能性は十分考えられますので、
・5分かけ放題プランをオプションで付ける(¥1,000/月くらい)
・通信手段としてLINE等のSNSで問題ない相手には通話を控える
などの対処が必要です。

SIMカードを申し込む

MVNO各社のWebページからが基本となりますが、店舗がある場合は店頭でも申込み可能です。行く手間はありますが、Web申込みで必要な身分証明書のスキャン等は不要で、持参するだけでいいので楽です。

しかもその場でSIMを受け取ることができます。順番待ちにならなければ、30分程度で済みます。

なお、店頭へ行く際は、できれば新端末を持参した方がいいです。SIMカード確認時に実機を使用してもらうことができれば、後述のAPN設定も同時にその場で行うことになり、後々の手間が省けます。

iPhoneのSIMを購入したSIMカードに交換する

新しいiPhoneにSIMカードを挿入します。iPhoneの場合、機種に関係なくSIMカードの抜き差し方法は同じです。下記をご参照ください。
iPhoneのSIMカードを取り出す方法と注意点

APN設定(初期設定)を行う

モバイルデータ通信をするには、APN(アクセスポイント)の設定が必要です。設定とはいっても別段難しいものではなく、MVNOのWebサイトにて配布されている設定ファイルをiPhoneに読み込ませればOKです。具体的にはSafariなどで指定されたアドレスへ移動→設定ファイルダウンロードという流れとなります。

各MVNOサイトにて手順の説明がありますのでよく確認してください。店頭申込みの場合でも詳しく説明してもらえます。

なお、この作業は5~10分程度で済みますがWi-Fi環境が必要です。環境をお持ちでない方は回線の手配(貸してもらう)が必要です。

バックアップからデータを復元する

iTunesやiCloudから、バックアップデータを復元します。手順についてはApple公式サイトが一番わかりやすいと思います。下記リンクをご参照ください。
iPhone、iPad、iPod touch をバックアップから復元する

まとめ

SIMフリーiPhoneの入手方法と、実際に格安SIMを導入して使えるようになるまでの概略手順をご紹介いたしました。

1.新たに入手するのであれば極力「SIMフリー版」「docomo版」を購入する
2.キャリア版端末だと、MVNOによってはSIMロック解除が必要。
3.iPhoneのSIMロック解除は、6s以降なら有料でやってくれるが、6以前は自分で行わなばならない。

SIMフリーiPhoneの導入動機は「格安SIMを使いたい」が大半だと思いますが、格安SIMにしたからといって、月額が必ず下がるというわけでもありません。
「SIMフリー端末入手」はあくまでも、通信費を下げるための手段の一つであり、目的ではありません。


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