
PDFファイルは電子媒体の文書として、業務文書やマニュアル等で広く普及しています。ネット上でも機器類のマニュアルや公式文書等で幅広く活躍しているのはご存知のことかと思います。ところで、スマホでネットをしていて、いつの間にやらPDFファイルが開いていたご経験はないでしょうか。また、スマホに届いたメールにPDFファイルが添付されていることも珍しくなくなりました。
外出先ですぐさま内容を確認できるのでこれはこれで便利なのですが、スマホの画面はPCに比べると小さく、細かい文字が読みづらいですし、イラストや図面を俯瞰して全体的に見たいという時もあると思います。拡大すると全体が見えませんし…
そこで今回は、やっぱりPCで見たい!という時のために、iPhone内のPDFデータをPC内へ保存する方法をご紹介します。なお、ここでご紹介する方法は、iPhone側はiBooks、PC側はiTuensを使いますので、これらがインストールされていることが前提となります。
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今回の作業環境
iPhone内のPDFファイルを、WindowsPCへ転送することを想定しています。
- iPhone:iPhone5c、iOS9
- iBooks:バージョン4.8
- PC:Windows7
- iTuens:バージョン12.5.1.21
iOS、iBooksやiTuensのバージョンによっては、表示などが若干異なる場合があるかも知れません。また、iTuensはバージョンが古いと転送関係でいろんなトラブルが起こるようですので、できるだけ最新のものをインストールしておくことをお勧めします。
作業概要
今回はPDFの入手方法として、・Web上のものを直接入手、・メールの添付ファイルから入手の2通りを想定します。いろんな状況が考えられますが、ほぼほぼどちらかだと思います。いずれにしろ操作はほぼ同じで、大きく分けて下記2ステップとなります。iPhoneにiBooks、PCにはiTuensがインストールされていることが条件となります。
- 1.PDFファイルをiBooksへ保存する
- 2.iTunesを使用してPCへ転送する
では、1.から順を追って説明いたします。まずは1.のPDFファイル入手について、Web経由とメール経由の2通りを説明します。
1.PDFファイルをiPhone内へ保存する
この手順は、全てiPhone側から操作します。
SafariからPDFファイルを保存する
AppleのサポートサイトよりiOS7のマニュアルを 入手し、iBooksへ保存してみます。
出典:iPhoneユーザーガイド iOS7.1ソフトウエア用
ファイル名:iphone_ios7_user_guide_j.pdf
- 1) Safariで、PDFファイルを開きます。
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- 2)画面の上の方を軽くタップすると「iBooksで開く」が現れますのでこれをタップします。
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- 3) iBooksが起動し、PDFファイルが開きます。
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- 4) 3)が完了した時点で、iBooksへ保存されています。
ネット上のPDFをiBooksで開き直すだけでよく、とても簡単です。
メールの添付PDFファイルをiBooksに保存する
「iPhone5s情報」というPDFファイルが、メールで送られてきたものとします。
出典:iPhone 情報
ファイル名:iphone-SE-5S-2016-info-j.pdf
- 1) メールを開き、「タップしてダウンロード」をタップするとダウンロードが始まりますのでしばらく待ちます。
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- 2) ダウンロードが終わると、下記のようにPDFファイルが添付された形となりますので、これをもう一回タップします。
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- 3)PDFファイルが表示されたら、画面を軽くタップし、画面右下の□に↑のアイコン(下記赤枠内)をタップします。
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- 3) 出てきた画面を少しだけ右にスクロールし、「iBooksにコピー」をタップしてください。
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- 4) 3)が完了した時点で、iBooksへ保存されています。
Web経由より若干手間はかかりますが、そんなに難しくはありません。なお、今回は確認できませんでしたが、もしかするとメールを開いた時点でいきなり2)の形になっていることもあるかも知れません。いずれにしろiBooksへ保存すれば問題ありません。
iBooksへの保存が完了した状態
iBooksを開くと、PDFファイルが表示されています。下記左下の「ブック」をタップしておかないと保存ができていても保存状況が見えませんのでご注意ください。上がメールからのiPhone情報、下がWeb経由のiOS7.1マニュアルです。ここまで来ると、入手方法に関係なく同じ状態にとなっていて、ここからの扱いは全く同じでよいことがわかります。これで、PDFファイルをPCへ転送する準備が整いました。
なお、iBooksはiOSのバージョンが古いとインストールされていない場合があるようです。その際は予め、AppStoreより入手してください。

2.iTunesを使用してPCへ転送する
では、いよいよiPhoneからPCへ、PDFファイルを転送します。1)~4)は、iPhoneに保存したPDFファイルの確認ですので省略可です。
- 1) iPhoneをLightningケーブルでPCと接続します。
- 2) iTunesを起動し、サイドバーの「デバイス」より、「〇〇〇のiPhone」をクリックします。
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- 3) 「ブック」をクリックします。
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- 4) 手順1.で保存したPDFファイルが確認できます。先ほど転送した2ファイルがちゃんと出ていますね。
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- 5) iTunesのサイドメニューにある「ライブラリ」を「ブック」「PDF」にしておきます。
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- 6) 「ファイル(F)」→「デバイス(V)」→「購入した項目を”○○○のiPhone”から転送(T)」を選択します。
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- 7) 転送が始まると、iTunes上部中央のAppleマークのところに進行状況が表示されていきますのでしばらく待ちます。これが終わると、ライブラリ「ブック」へのPDFファイル転送完了です!これで、PC内へPDFファイルが保存されました。
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- 8) 上記のPDFアイコンをダブルクリックするとPDFファイルが開きますが、PCのどこに保存されたのか確認してみましょう。
フォルダを確認したい時は右クリック→「Windowsエクスプローラで表示」を選択してください。 -
- 9) 下記はフォルダを開いた状態です。”C:¥Users¥(ユーザ名)¥マイミュージック¥iTunes¥iTunes Media¥Books”という場所に保存されていることがわかります。(ユーザ名)の部分はお使いの環境によって違ってきますのでご注意ください。
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iBooksでWebページをPDF化する
上にご紹介した方法は、もともとPDFであるものを使っての方法でしたが、iBooksを使えば、WebページをPDFファイルに変換することができます。文書として保管しておきたいときに便利ですのでご紹介します。
PDFに保存するのなら、逐次更新されて古い情報が消えてしまうものをサンプルにしてみましょう。たまたま近づいているので、台風情報でもPDF化してみます。
出典:台風18号-気象庁
手順
- 1) ページが表示されたら、画面下の□に↑のアイコン(赤で囲った部分)をタップします。
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- 2) 出てきた画面を少し横へスライドして、「PDFをiBooksに保存」を選択します。
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- 3) iBooksを開くと保存されています。
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- 4) PCへの転送手順は同じですので省略します。
見た目は少し変わってしまいましたが、PDF化されました。この手順で作成したPDFファイルはテキスト検索も可能で、なかなか便利ですので機会があれば一度お試しください。
まとめ
iPhone内のPDFファイルをPCへ保存する方法についてご紹介しました。文字に書くと結構めんどくさそうな印象を与えてしまいますが、実際にやってみるとほんの数分で終わりますので是非マスターしましょう!ポイントはiBooksにいったん保存することと、iTunesでの転送方法だけです。WebページのPDF化も押えておくと何かと重宝します。
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