さまざまなサイトやサービスのパスワードはどのようにして管理していますか?「パスワードを忘れやすい」「複雑なパスワードを設定している」「各サービスでパスワードが違う」という人は、しっかりとパスワードを管理する必要があります。
パスワードの管理ができていない場合や、ほとんどのサービスのパスワードが同じ(使い回し)の場合は危険です。ここでは、同じパスワードを使う危険性やパスワードの管理方法について紹介しています。
この記事を読むことで、最適なパスワード管理方法を見つけやすくなります。
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同じパスワードを使う危険性

さまざまなサイト・サービスで同じパスワードを使うと、万が一の際のリスクが高くなります。同じパスワードを使い回しすることにどのような危険性が潜んでいるのか、確認していきましょう。
個人を特定されるリスクが高まる
同じパスワードを使っていると個人を特定されるリスクが高まってしまいます。パスワードが流出した際に、「◯◯サイトでは購入履歴」「▲▲サイトでは住所や連絡先」「■■サイトでは旅行履歴」など、さまざまなサイトを閲覧され、情報を拾い集められてしまいます。
1つのサイトには部分的な情報しかなくても、複数のサイトに不正アクセスされることで細かい個人情報まで盗まれ、特定されるリスクが高まりますので注意しましょう。
サイバー犯罪を招く
同じパスワードを使っていると、サイバー犯罪を招く危険性もあります。サイバー犯罪者は、パスワードを1つ手に入れると、そのユーザーが利用しているすべてのサービスにログインができるようになります。
ログインをされると、さまざまな不正利用をされてしまい、大きな損害を被ってしまいます。
パスワードリスト攻撃に遭う
同じパスワードを使っていると、パスワードリスト攻撃に遭う可能性があります。
パスワードリスト攻撃とは、攻撃者が盗んだパスワードをリスト化してさまざまなサイトへログインを試み、ポイントの不正使用やSNSアカウントの不正投稿、ゲームアイテムの不正流出、個人情報の流出や改ざんをおこなう攻撃のことです。
同じパスワードを使い回していると多くのサイトに不正ログインされ、被害が大きくなってしまいます。
パスワードの管理方法とメリット・デメリット

ここでは、主なパスワード管理方法の特徴やメリット・デメリットについて確認していきましょう。いろいろな方法がありますので、それぞれのメリット・デメリットを把握したうえで、自分に合ったパスワード管理をしましょう。
Safariを使う
SafariにはWebサイトのパスワードを保存する機能がありますので、その機能を使いパスワードを管理することも可能です。パスワードは自動入力されるため、毎回入力する手間が省けるのがメリットです。
しかし、自動入力なのでパスワードを忘れる可能性があること、そして、他人が不正に使用した際にも自動入力されるので簡単にログインされてしまう危険性があります。
iPhoneのメモを使う
iPhoneのメモを使ってパスワードの管理をすることも可能です。メモアプリ自体にパスワードをかけることもできますし、iCloudによって別のデバイスからアクセスもできます。特にコストもかかりませんし、操作性もシンプルです。
しかし、iPhoneなどのiOSデバイスやMacOSデバイスを利用しなくなった場合に使えなくなります。また、メモアプリ自体のパスワードを忘れないように気をつけなければなりません。
エクセルを使う
エクセルにパスワードを入力して管理する方法もあります。普段、使い慣れたツールで管理できるため、アクセスや編集も簡単ですし、シートを変えるなどジャンルごとにパスワード管理が可能です。
ただし、他人に見られる可能性があるためパスワードロックをかける必要があるのと、どこからでもアクセスできるようにするためにクラウドストレージを利用する必要があります。
アプリを使う
パスワード管理専用のアプリを使用する方法もおすすめです。アプリ自体にロックもかけられますし、 パスワード管理専用なので見やすく使いやすいのも特徴です。無料で使えるアプリも多く、指紋認証に対応しているものもあります。
ただし、アプリの数が多いためどれを選んでいいか迷ってしまう、アプリの使い方を理解しておく必要があるなど、注意が必要です。
次ページ:おすすめのパスワード管理アプリ5選
おすすめのパスワード管理アプリ5選
ここでは、数あるパスワード管理アプリの中から、初心者でも使いやすくて高機能なおすすめ管理アプリについて紹介しています。「どのアプリを選んでいいかわからない。。」という方は、参考にしてください。
Password Manager
Password Managerは、セキュリティ対策ソフトのウイルスバスターを開発したTREND MICROがつくったパスワード管理アプリです。Password Managerを使えば、たくさんのパスワードも1つのマスターパスワードで保護・管理ができます。
アプリ自体は指紋認証でロック解除ができ、保存したWebサイトには自動でログインが可能です。安全性の高いパスワードの生成もできるなど、非常に便利なアプリです。
Pass Manager
Pass Manager日本製のパスワード管理アプリでシンプルで操作しやすいのが特徴です。わざわざPass Managerアプリを開かなくても、Safariから自動ログインができますし、通知センターから簡単にパスワードのコピーができます。
Pass Managerアプリ自体も指紋認証に対応しているため、他人にロック解除をされて見られる心配もありません。また、アプリのパスワード管理画面からワンタップでサイトへアクセスすることも可能です。
SKUID(スクイド)
SKUIDはGMOが提供している企業向けのIDアクセス管理クラウドサービスで、複数のログイン情報をひとつにまとめることができます。シングルサインオンやアクセスコントロール、ログ・レポート機能、グループ管理機能、言語切り替え機能なども、基本無料で利用可能です。
また、万全のセキュリティとサポート体制により、多くの企業で導入されています。
1Password
1Passwordは、iPhoneだけでなく、MacやWindows、Androidでも使用できるパスワード管理アプリです。パスワードを登録している各サイトへのログインは指紋認証で可能で、秘密の質問などにも対応しています。複雑なパスワードの生成もでき、画面も見やすく使いやすいです。
SNSやGoogle、YouTube、Yahoo!など、アカウントを登録しておけばワンタップでスピーディーにログインできるなど非常に便利です。
Keeper パスワードマネージャ
Keeper パスワードマネージャは、パスワードやファイル、写真などを安全に管理できるアプリです。iPhoneだけでなく、パソコンやタブレットとも同期ができ、強固なパスワードの自動生成もできます。
非公開のマスターパスワードや強力な暗号化、多段階認証、安全なクラウド管理など、最高水準のセキュリティを採用しているため、安心・安全にパスワードを保護することが可能です。アクセス履歴もチェックできるため、万が一、不正ログインがあってもすぐに気づけます。
おすすめの管理方法(アプリ以外)
Safari
Safariのパスワード保存機能により、管理するのも1つの方法です。前述したメリットやデメリットもありますので、注意して使用しましょう。
エクセル
エクセルで管理する場合も同様です。使い慣れている人にとっては便利ですが、必ずロックをかけること、そしてロックしたパスワードを忘れないことに注意する必要があります。また、パスワード管理専用ではなく、表計算ソフトなのでスマホからは見づらい場合もあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。どんなパスワード管理方法をするか決まりましたか。1つのパスワードを使い回すと個人を特定される危険性があるため、複数のパスワードを使うことが大事です。
そして、アプリやメモ、エクセルなどいくつかの方法がありますが、パスワード忘れないためにしっかりと管理することが重要です。
ぜひ、この記事を参考にしてあなたにピッタリなな管理方法を見つけてください!
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