多くの方が文字化けした文章を見たことはあるのではないでしょうか?
iPhoneでも受信したメールの一部が文字化けしてしまうことがあり、文字化けしてしまった文字は、人には読めない文字になって表示されます。
それでは、なぜiPhoneで受信したメールが文字化けしてしまうのでしょうか。今回は、受信したメールが文字化けする原因や、文字化けを回避する方法などを紹介していきます。
もし文字化けしたメールを受信してしまった際の参考にしてみてください。
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iPhoneでメールが文字化けしたことありませんか?
解読不能な文章になる「文字化け」
文字化けとは、簡単に言うと本来の文字を表示できず、代わりに読むことのできない文字に置き換えられるという状態です。
文字化けが起きてしまうと、例えば本来であれば「こんにちは」と表示されるはずのテキストが「æ–‡å—化ã’」のように表示されてしまいます。
コンピューターが認識できる言語「文字コード」
文字コードとは文字をコンピュータで扱うために定義された固有の番号であり、どのコンピューターでも使えるように標準化されています。簡単に言うとコンピューターが認識できる言語です。
コンピューター上の日本語や英語、フランス語のようなものと思って構いません。
文字コードを標準化されていますが、標準化された文字コードは一種類だけでなく、複数存在します。例えば日本工業規格が標準化したShift-JISや、世界標準で使われているUnicodeなど、さまざまの文字コードがあります。
基本的にiPhoneを含むコンピューターは、自動的に文字コードを識別して文字化けしないように表示してくれますが、場合によってはしっかり文字コード識別することができず、表示する文字全てが文字化けしてしまうことがあります。
iPhoneでメールが文字化けするのはなんで?
文字化けと文字コードについておさらいしたところで、なぜiPhoneで受け取ったメールが文字化けしてしまうのかについて紹介します。
iPhone側で間違った文字コードでメールを読み込んでいる
原因の一つとしては、iPhoneが文字コードの識別を何らかの要因で間違えてしまい、メール全文が文字化けしてしまうケースです。
このケースでは半角アルファベットと半角数字はしっかり表示されることが多いですが、日本語などの全角文字に関しては全て文字化けしてしまいます。
メールサーバ経由の際に文字コードが変換されてしまった
メールが送信される際に直接送信先にメールが送られるのではなく、必ず何らかのメールサーバーを経由します。
このメールサーバーを経由する際に文字コードの変換が行われていた場合、その変換が原因でメールの本文が文字化けしてしまうことがあります。
iPhoneが認識できない文字コードが使われている
iPhoneやAndroid・Windowsマックにはそれぞれ機種依存文字と呼ばれる文字が用意されています。この機種依存文字とはその名の通りその端末に依存した文字であり、その文字に対応していない端末では文字化けしてしまいます。
例えばiPhoneでは表示できるような記号でも、Androidでは本来の記号が表示されず、変な文字に変わってしまうことがあります。
パソコンであれば文字を変換する際に機種依存文字と表示されるIMEがあるため気づくことが簡単ですが、iPhoneではそのような表示が出ないため気づきにくいものでもあります。
機種依存文字の例は顔アイコンだったり、色つきのビックリマークやはてなマークなど、文字というより画像に近いものが機種依存文字とも思って構いません。
次ページ:iPhoneでメールの文字化けを解読するには?
iPhoneでメールの文字化けを解読するには?
iPhoneで受け取ったメールが文字化けすると、そのメールはもう読むことができないと思ってしまうかもしれませんが、実はいくつか文字化けを解読する方法があります。
文字コードを「Shift-JIS」か「UTF-8」に変換してみる
インターネット上で見つけることができるWebサービスには、文字コードを変換するサービスも存在します。
これらのWebサービスに文字化けしたメール本文をコピーして、貼り付けて使用することで文字化けを解消できる可能性があります。
文字化けを解読できるWebサービスは例えば「もじばけらった」や「BrokenJISmailrecoverService」などがあります。
これはどちらも使い方が簡単で、コピーしたメール本文を表示された大きなテキストボックスに貼り付けるだけで、文字化けを解読できる可能性があります。
具体的にはメジャーな文字コードに総当たりを仕掛けているだけですが、それぞれの文字コードの結果を見ることで本来の文字がが分かる可能性があります。
「Gmail」などの別のメールアプリを利用してみる
もしかすると現在利用しているメールアプリが、メール本文に使われている文字コードに対応していない可能性があります。
メジャーなメールアプリですとGmailなどがありますので、メール本文の文字化けしてしまったっていう方は、試しにGmailでメールを受信してみてください。
Gmailは世界中で使われているメールアプリであるため、メール本文に使われている文字コードに対応している可能性があります。
Web上の文字化け解読ツールなどを使うよりも簡単な方法なのでおすすめです。
iPhoneに文字化けメールが来ないようにできる?
正直な話、喜んで文字化けメールを受信したいという方はまずいないでしょう。
ではiPhoneで文字化けした本文を含むメールを受け取らないことはできるでしょうか?
文字化けはメール送信側依存のため、完全に予防することは不可能
結論から言うとできません。理由としてはメール本文に使われている文字コードは、メール送信側とメールサーバーに依存するため、メール受信側は基本的に指定することができません。
メール送信元に対して文字コードはShiftJISでお願いしますというより連絡して、メール送信側はしっかり対応してくれれば予防することはできますが、そのような面倒なことをまずしないでしょう。
ですので文字化けしたメールを絶対に受信しないようにすることを不可能なので、覚えておきましょう。
世界中の文字コードに対応したメールアプリを入れておくと対策できる
完全に文字化けメールが来ないようにすることはできませんが、ある程度予防することは可能です。具体的な予防策としては、たくさんの文字コードに対応したメールアプリを入れることです。
たくさんの文字コードに対応しているメールアプリであれば、アラビア語やロシア語のような特殊な文字も表示することができ、わざわざ解読するために「もじばけらったなった」などのWebサービスを利用する必要もありません。
たくさんの文字コードに対応しているメールアプリはGmailなどがありますので、色々試してみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
iPhoneに文字化けメールが来てしまって困っている方の参考になれば幸いです。
完全に文字化けを予防することはできませんがある程度予防することはできます。
メールアプリを新しくインストールするなり、友人など知っている相手であれば文字化けして何を書いているのかわからないということを伝えるなどして、文字化けメールが届く確率を減らしていくようにしましょう。
たまに、ほとんどの本文を読むことはできるが一部分だけ文字化けしている場合、機種依存文字である記号はアイコンを使っている可能性が高いので、その場合は特に気にする必要はありません。
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