iPhoneで最も多く使われているアプリケーションといえば、おそらくは「キーボード」でしょう。
これがなくては、メールも送れませんし、よくかける電話番号を登録することも、他のアプリを設定し、使うことすらできません。
そのような大事な役目を担っているキーボードですが、意外と無頓着に使っていないでしょうか。
パソコンでは快適かつ効率よく入力するためにハードやアプリは厳選しますが、それはiPhoneでも同じです。
そのためのツールは既に用意されているのです。
今回はiPhoneの入力を快適にするため、「キーボード」に焦点をあて、設定面やハード、ソフトの面から改善できる点を解説・紹介していきたいと思います。
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iPhoneキーボードのカスタマイズ方法
他の設定についてはいろいろとカスタマイズしているのに、キーボードについてはそのまま、という人が意外と多いようです。
中にはカスタマイズできることを知らない人もいるぐらいです。
ここでは入力快適化の基本、iPhone標準キーボードのカスタマイズについて解説していきたいと思います。
iPhoneキーボードが便利になる設定 1:キーボードを追加・削除する
iPhoneの標準キーボードは「日本語-かな(テンキー形式)」「英語(フルキーボード)」「絵文字」の3つがデフォルトで設定されています。
これら以外に新たにサードパーティのキーボードを追加したり、使わないキーボードを削除することができます。
①「設定」をタップ
②「一般」をタップ
③「キーボード」をタップ
④「キーボード」をタップ
⑤現在登録されているキーボードの一覧が表示
追加の場合
①「新しいキーボードを追加」をタップ
②追加するキーボードを選択
削除の場合
使わないキーボードを削除して切替を素早くします。
①「編集」をタップ
②「-」をタップ
③「削除」をタップ
iPhoneキーボードが便利になる設定 2:予測変換を表示させない
「予測変換」とは、英語キーボードで英文や英単語を入力すると、入力した後に続くであろう英文や英単語を予測して変換表示する機能をさします。
①「設定」→「一般」→「キーボード」
②「予測」をタップしてオフにする
iPhoneキーボードが便利になる設定 3:表示キーボードの順番を変更する
「日本語-かな」の左下にある「言語」キーが切替キーとなっていて、これをタップすることで、種類を切り替えることができるようになっています。
順番を変えるには、
①「編集」をタップ
②「三」をドラッグ
③順番が変わります→「完了」
iPhoneキーボードが便利になる設定 4:画面が大きい場合は「片手キーボード」機能を設定する
「片手キーボード」はiOS11からリリースされた設定です。
片手で入力しようにも届かない、といったケースに役立つ機能です。
①「設定」→「一般」→「キーボード」
②「片手用キーボード」をタップ(デフォルトではオフ)
③キーボードを左右どちらに寄せるか決め、タップして選択
④左右どちらかにキーボードが寄ります(例は左側)
iPhoneキーボードが便利になる設定 5:フリック入力のみに変更する
テンキー方式の「日本語-かな」において、同じキーを複数回タップすることで入力するのではなく、あるキーの上下左右にスワイプすることで入力する方式を「フリック入力」といいます。
同じ文字を連続して入力したい時、普段からフリック入力を利用している、といった場合には便利です。
①「設定」→「一般」→「キーボード」
②「フリックのみ」をタップ(デフォルトではオフ)
iPhoneキーボードが便利になる設定 6:キーボード操作時の操作音を消音にする
人それぞれですが、中にはキーボード操作時のクリック音が不快と感じる方もいるようです。
この操作音は消すことができます。
①「設定→サウンド」
②「キーボードのクリック」をタップしてオフにする(デフォルトではオン)
iPhoneキーボードが便利になる設定 7:自動大文字入力をオフに変更する
先頭文字を自動的に大文字にする「自動大文字入力」ですが、例えばメールアドレス入力などをする場合にはかえって邪魔になることがあります。
①「設定」→「一般」→「キーボード」
②「自動大文字入力」をタップしてオフにする(デフォルトではオン)
次ページ:iPhoneキーボードが便利になる設定 8:音声入力をオフにする
iPhoneキーボードが便利になる設定 8:音声入力をオフにする
音声入力をオンにしておくとキーボードにマイクマークが表示されます。音声入力を使わない場合は邪魔になることもあります。
①「設定」→「一般」→「キーボード」
②「音声入力」をタップしてオフにする(デフォルトではオフになっているので、オンになっていた場合)
iPhoneキーボードが便利になる設定 9:絵文字キーボードを削除する
そもそも絵文字は使わない、という方には、キーボード切替の際に邪魔になるので削除した方が入力効率がよくなります。
iPhoneキーボードが便利になる設定 10:3D Touchでカーソル移動する
「3D Touch」は、キーボード上を強く押すことで、キーボードが切り替わり、トラックパッドのようにカーソルを操作することができるようになる機能です。iPhone6s/6s plusより新搭載されました。
iPhoneキーボードが便利になる設定 11:自動修正をオフに変更する
「自動修正」は入力した英文のスペルをiPhoneが判断して、「正しい」ものを表示してくれる機能ですが、「自動大文字入力」と同様、メールアドレスなどを入力する場合にかえって邪魔になります。
①「設定」→「一般」→「キーボード」
②「自動修正」をタップしてオフにする(デフォルトではオンになっている)
iPhoneキーボードが便利になる設定 12:ローマ字で日本語入力する
普段パソコンではローマ字入力しているのに、iPhoneではかな入力、というのは非効率です。
デフォルトではローマ字入力は設定されていないので、新しいキーボードを追加する必要があります。
①「新しいキーボードを追加」をタップ
②「日本語」をタップ
③「ローマ字」をタップして選択→「完了」をタップ
④「日本語-ローマ字」が追加される
iPhoneのおすすめキーボードアプリ
iPhone標準キーボードでは対応できないような機能を提供しているキーボードアプリが数多く公開されています。
これらを利用することで、iPhoneでの入力作業がより快適に行えるようになります。
ここではおすすめのアプリを8本ご紹介します。
iPhoneのおすすめキーボードアプリ 1:片手キーボードPRO
- 価格:480円
- 販売元:TAWASHI KAMEMUSHI
片手での文字入力に対応し、キーボードのサイズを自由に変えることができるアプリです。本家iOSでも11から片手用キーボードが設定できるようになりましたが、キーボードのサイズまで変更する機能はありません。
こちらはサイズ変更のみならず、それぞれの手に合わせた細かい位置合わせが可能なため、入力がより楽にできると評判です。
キーボードサイズ変更以外にも、標準キーボードでは小ボタンを使わなくては入力できなかった濁音・促音が、ワンアクションで変換できる「3Dフリック機能」がついています。
また、簡単にカーソル移動や文節区切り位置変更ができる機能も搭載しており、快適に早く入力することができるようになります。
iPhoneのおすすめキーボードアプリ2:ワードライト
- 価格:240円
- 販売元:kimihiro kubota
同じ意味の違う言葉「類語」への変換機能がついたキーボードアプリです。
その読みの漢字やかなに変換するだけでなく、表現の違う同じ言葉が続けて表示されるので、より豊かな表現の文章作成がiPhoneでも可能となります。
また、標準で内蔵されている辞書ライブラリーには、ビジネス文章を作成するときに欠かせないフレーズ集や、ブログ作成時に必要になるHTMLタグが入っており、ビジネスマンからブロガーまで幅広いユーザーのニーズに対応できるようになっています。
iPhoneのおすすめキーボードアプリ3:Gboard
- 価格:無料
- 販売元:Google
スマホの日本語入力アプリとして人気のある「Google日本語入力」。その後継アプリとして位置付けられているのが、この「Gboard」です。
通常の入力・変換機能はもちろんですが、このアプリの大きな特徴としてあげられるのが、「Google検索」との連携です。
キーボードに表示されるGoogleアイコンから直接webに検索をかけることができ、さらにその結果を共有することができます。
また、これまでの「日本語入力」では他言語に対してはその専用入力アプリを別途インストールしなければなりませんでした。
しかし、「Gboard」は複数言語に対応しているため、後から希望言語の追加とその言語に対する学習機能を一緒に管理することもできます。
次ページ:iPhoneのおすすめキーボードアプリ4:Simeji
iPhoneのおすすめキーボードアプリ4:Simeji
- 価格:無料(App内課金あり)
- 販売元:Baidu Japan Inc.
顔文字の豊富さと、キーボードデザインを自由に着せ替えできることで女性を中心として人気のアプリです。
写真だけでなく、お気に入りの動画からも背景を設定でき、さらにボタンとフリックについてもフォントやデザインを変更できます。
また、プレミアム会員(App内課金)になると、サーバと連動した「クラウド超変換」の利用が可能になり、より高い精度の変換ができるようになります。
また、話題のドラマやアニメのタイトルを入力すると、劇中の名台詞が候補にあがる、といったユニークな機能も話題です。
iPhoneのおすすめキーボードアプリ5:手書きキーボード
- 価格:480円
- 販売元: Catalystwo Limited
パソコンのIMEでは標準的に装備されている手書き変換機能を、iPhoneでもできるようにするアプリです。
手書き認識エンジンには、最も高い評価を受けているMyScript社のエンジンを採用し、高い精度の変換・入力が可能になっています。
iPhoneのおすすめキーボードアプリ6:Fleksy
- 価格:無料(App内課金あり)
- 販売元:Fleksy, Inc.
スマホの文字入力アプリとして、世界最速の入力スピードを誇る話題のアプリです。文字の誤入力をスワイプで自動補正するという独特の機能で、高速・快適な入力を可能にしています。
iPhoneのおすすめキーボードアプリ7:ATOK
- 価格:1,600円
- 販売元:JustSystems Corporation
パソコンのIMEとして不動の人気を誇る「ATOK」。学習機能・辞書機能の優秀さはiOS版でも変わっておらず、日本語変換効率の高さが際立っています。
PC版やMac版との親和性も高く、ユーザー辞書を同期することで同じ入力環境を実現することができます。iPhone向けのさまざまなカスタマイズも可能なところも特筆すべき点です。
iPhoneのおすすめキーボードアプリ8:Flick
- 価格:無料(App内課金あり)
- 販売元:IO Inc.
「みんなの顔文字キーボード」として知られていたアプリが名前を改めリニューアル。
100万種の顔文字をはじめ、アスキーアートの入力・変換、画像や動画によるキーボードのカスタマイズといった機能はそのままに、AIを利用したより高い変換機能を実現。
少ない操作で高い精度の入力が可能となっています。
iPhone対応の人気Bluetoothキーボード
パソコン並みの処理能力を持っているiPhoneですが、設定だけではどうしても入力効率化、快適化にも限界があります。
そこで登場するのが「Bluetoothキーボード」。
iPhoneをモニターのようにしてキーボードで入力、という形をとることで効率化・快適化に大きく貢献できます。
ここではそんなおすすめのキーボードをご紹介していきます。
iPhone対応の人気Bluetoothキーボード 1:「Logicool(ロジクール) K480」
- サイズ/重量:299×195×20mm/815g
- 電源:単4型電池×2
- (参考)Amazon価格:2,249円
最大3台までのデバイスに同時接続が可能で、キーボードのダイヤルを回して接続チェンジができるようになっています。
筐体上部にiPhoneやタブレットを立てかけられるスロットが装備されているので、iPhone+iPadで同時に入力作業をすることも可能です。
iPhone以外にもWindows、Mac OS、Chrome OS、Androidに対応しています。
次ページ:iPhone対応の人気Bluetoothキーボード 2:「JTT Online IPBKYPKBK」
iPhone対応の人気Bluetoothキーボード 2:「JTT Online IPBKYPKBK」
- サイズ/重量:253×78×11mm(展開時)・130×78×18.5mm(収納時)/134g
- 電源:内臓リチウムポリマー充電池
- (参考価格):4,980円
2つに折りたたんで持ち運べるコンパクトなサイズながら、フルサイズキーボードと変わらないキーサイズを実現。5段階角度調整可能な付属のiPhone・iPad用スタンドを併用することで、快適な環境で入力を行うことができます。
対応OSはiOSのみですが、非常に人気の高い商品のためAmazon、楽天市場在庫切れ(2018年10月現在)となっており、今のところはメーカー直販サイトでしか購入できない状態となっています。
iPhone対応の人気Bluetoothキーボード 3:「オウルテック BTKB6401」
- サイズ/重量:251×93×14mm(展開時)・146×93×17mm(収納時)/185g
- 電源:内臓リチウムポリマー充電池
- (参考)Amazon価格:4,799円
両側から3つに折りたたんでコンパクト収納できるキーボードです。開いたら即電源がオン、折りたたむと同時に電源オフになる省エネ機能を搭載し、無駄なバッテリー消費を抑えると同時に電源切替の手間を省いています。
キーボードを収納している保護ケースはスタンドにもなり、角度調整も可能です。iPhone以外にはWindowsとAndroidに対応しています。
iPhone対応の人気Bluetoothキーボード 4:「Anker A7726121」
- サイズ/重量:284×122×18.5mm/190g
- 電源:単4型電池×2
- (参考)Amazon価格:1,999円
iPhone以外にWindows、Mac OS、Androidで使用可能な軽量コンパクトキーボード。
30分間使用しないと自動的に電力節電モードに入るため、単4電池2本でも約3ヵ月の長期間使用が可能です。
同種のキーボードの中でもリーズナブルな価格設定のため求めやすくなっています。
iPhone対応の人気Bluetoothキーボード 5:「iClever(アイクレバー) IC-BK03」
- サイズ/重量: 251.7×89.6×6.6mm(展開時)・145×89.6×15mm(収納時)/181g
- 電源:内臓リチウム充電池
- (参考)Amazon価格:3,980円
3つ折りのコンパクトサイズキーボード。軽量ながら、上質アルミ素材の採用と厳正な折りたたみテストを実行することで、高い耐久性を保証しています。
人間工学に基づいたデザイン、複数キーを同時押してしまうミスを軽減するアイソレーション設計など、快適に文字を入力することができるようなつくりになっています。
まとめ
- キーボード設定をカスタマイズ
- キーボードアプリを利用する
- Bluetooth対応キーボードを使う
この3つを行っていくことでiPhoneでの入力が効率化・快適化していくことがお分かりいただけましたでしょうか。
iOS11のリリース以降、特に便利な機能が標準装備されましたので、まだiOS10xの方は他の搭載アプリが問題なければアップグレードすることをお勧めします。
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