パソコン内にインストールしているiTunesの情報と同じ情報にiPhoneを更新する操作のことを、「同期」と呼びます。同期を行うことで、iPhoneのデータは最新のものとなるため、iTunesに取り込んだ音楽ファイルなどもiPhoneに入れることが出来ます。
iTunesとiPhoneの同期をするためには、いくつかの手順があります。パソコンにiPhoneをLightningケーブルで接続して同期を行う方法や、Wi-Fi経由でiTunesとiPhoneを同期する方法など、同期をするための方法は様々です。
そこで今回は、iPhoneとiTunesを安全かつ確実に同期するための手順と、同期が上手くいかない場合の対処方法について解説致します。
まずはチェック!iPhoneとiTunesを安全に同期する正しい手順
まずは、iPhoneとiTunesを安全に同期するための手順について解説致します。安全に同期するためには事前にやっておくべきことがあるため、これから解説する内容を必ずチェックしておきましょう。
手順1.iTunesを最新版にアップデートする
iTunesは、頻繁にアップデートがあります。つい面倒だからという理由でアップデートをスキップしてしまいがちですが、iTunesのアップデートをきちんと行っておかないと安全に同期出来ないことがあります。
iPhoneとiTunesが同期できない原因となってしまうこともあるため、まずは最新のバージョンにアップデートされているかを確認しましょう。
手順2.iPhoneとiTunesをUSBケーブルで接続する
iPhoneとiTunesをUSBケーブルで接続する際には、必ずデータ転送に対応しているケーブルを使う必要があります。iPhoneに同梱されているLightningケーブルであれば問題なく接続することが出来ますが、サードパーティ製のLightningケーブルを利用している場合はデータ転送に対応しているものである必要があります。
手順3.iTunes上のiPhone管理画面で同期したいコンテンツを選択する
iPhoneとiTunesを無事に接続すると、iTunes上にiPhoneのアイコンが表示されます。そちらをクリックすると、iTunes上のiPhoneの管理画面に画面が切り替わります。
そのため、同期を行いたいコンテンツをそちらの管理画面から選択します。チャックボックスになっているため、クリックしてチェックを入れるだけで選択が完了します。
手順4.同期を実行する
同期を実行する場合は、画面右下にある「適用」ボタンをクリックしましょう。すると、iTunes上の画面上部に同期の進行状況が表示されます。同期が開始されたら、同期が無事に完了するまで待ちましょう。
iPhoneとiTunes間で同期したくないコンテンツを設定する方法
同期したくないコンテンツがある場合は、同期の開始をする前に同期したくないコンテンツのチェックボックスに入っているチェックを外しましょう。チェックボックスにチェックが入っていないコンテンツは同期されないため、同期したくないコンテンツのチェックは外しておきましょう。
Wi-fi経由でも可能!iPhoneとiTunesをネットワーク経由で同期する手順
iPhoneとiTunesの同期は、Wi-Fi経由でも可能となっています。Wi-Fi経由で同期する設定を行えば、それ以降はiPhoneとiTunesをいちいちUSBケーブルで接続しなくても良くなります。
iPhoneとiTunesをWi-fi経由で同期する手順1.iPhoneとiTunesをUSBケーブルで接続する
設定を行うためには、まずはiPhoneとiTunesをUSBケーブルで接続しましょう。接続の際の注意点は上記で解説したとおりとなっています。必ずデータ転送に対応しているケーブルか純正のものを使うようにしましょう。
iPhoneとiTunesをWi-fi経由で同期する手順2.iTunes上でiPhoneアイコンを選択
手順2も上記の通常同期と同様に、iPhoneとiTunesを接続するとiTunes上に現れるiPhoneのアイコンを選択します。するとiPhoneの管理画面に切り替わるため、こちらでiPhoneの管理を行うことが可能となります。
iPhoneとiTunesをWi-fi経由で同期する手順3.「概要」を選択し、「Wi-fi経由でこの[デバイス]と同期」を選択
iTunes上のiPhoneの管理画面が表示されると、iTunesの画面左にメニューが表示されます。メニューの一番上にある「概要」をクリックするとオプションが表示されるため、「Wi-Fi経由でこのデバイスと同期」を選択します。
iPhoneとiTunesをWi-fi経由で同期する手順4.「適用」を選択し、USBケーブルを外す
「Wi-Fi経由でこのデバイスと同期」にチェックを入れたら、iTunesの画面右下にある「適用」をクリックします。すると設定がiPhoneにも反映されるため、無事に適用が完了したら接続しているUSBケーブルを取り外しましょう。
iPhoneとiTunesをWi-fi経由で同期する手順5.iTunesで「同期」を選択
最後に、パソコンとiPhoneを同じWi-Fiに接続したらiTunes上で「同期」というボタンがあるため、そちらをクリックします。このときも、iPhoneとiTunesで同期を行いたいコンテンツにチェックをいれて同期を開始します。
これで、Wi-Fi経由で無事にiPhoneとiTunesを同期することが出来るようになります。
次ページ:iPhoneとiTunesが同期できない時のトラブルシューティング
iPhoneとiTunesが同期できない時のトラブルシューティング
最後に、iPhoneとiTunesが上手く同期できない場合の対処方法について解説致します。同期ができないときは、どこかに原因があります。そこで、その原因と対処法について見ていきましょう。
1.iPhoneのOSを最新バージョンにアップデートする
iPhoneとiTunesの同期ができない場合は、iPhoneのOSバージョンが最新のものでない場合があります。iTunesを最新のものにするのはもちろんですが、iPhoneのソフトウェアバージョンも最新のものにしておく必要があります。
常に最新のバージョン向けとなっているため、同期を行う際はiPhoneのソフトウェアバージョンをアップデートしておきましょう。
2.iTunesを最新バージョンにアップデートする
iTunesもiPhoneのソフトウェアバージョンと同様に、最新のものにアップデートしておきましょう。アップデート情報は頻繁にありますが、iTunesとiPhoneを利用しているのであれば都度最新のバージョンにアップデートしておく必要があります。
3.同期したいコンテンツが「同期する」設定になっているかを確認
例えば音楽を同期したいのに、同期完了後にiPhoneを見ると音楽だけが同期されていないということがあります。これは、同期したいコンテンツを選択する時に音楽にチェックが入っていないという原因が考えられます。
同期を行う時は、どのファイルを同期したいのかを確認してチェックボックスにチェックが入っているかを必ず確認しましょう。
4.iPhoneの容量の空きが同期したいコンテンツ以上にあるか確認
iPhoneは、容量が限られています。iPhoneの最大容量は現時点で256GBであるため、パソコン内のiTunesに保存しているファイル容量よりも容量が少ないことが考えられます。
iPhoneとiTunesを同期するためには、iPhoneの空き容量が必要となります。特に音楽ファイルや動画ファイルなどは容量を大きく占めるため、iPhoneの空き容量が足りていないと同期できないことがあります。
こういった時は、iPhone内のいらないファイルやアプリを削除して空き容量を確保するようにしましょう。
5.USBケーブルが古かったり純正品でないものを使用していないか確認
iPhoneとiTunesを接続しているUSBケーブルが古いと、断線していることが稀にあります。するとiTunesでiPhoneを読み込んでくれなくなるため、同期も出来なくなってしまいます。
また、iPhoneに同梱されている純正ケーブルではないサードパーティのUSBケーブルを使用している場合、データ転送が出来ないことがあります。そのため、必ずデータ転送に対応しているかを確認してから同期を行うようにしましょう。
6.何はともあれ再起動
何をしてもiPhoneとiTunesの同期が上手くいかない場合は、iTunesをインストールしているパソコンのメモリが足りていないなどの原因が考えられます。一度に複数のアプリやソフトウェアを起動していると作業が固まってしまいやすいです。
そのため、パソコンやiPhoneの再起動を行ってみましょう。
7.Windowsの場合は「Apple Mobile Device Support」がインストールされているか確認
WindowsのパソコンにiTunesを導入している場合は、「Apple Mobile Device Support」がインストールされていないことが稀にあります。iTunesのアップデートを行った際に自動的にインストールされるものですが、稀にインストールされずにアップデート完了とされてしまうことがあります。
そのため、インストールされているソフトウェア内に「Apple Mobile Device Support」が存在しているかを確認してみましょう。
8.これでも解決しない時はAppleサポートセンターへ問い合わせよう
上記の方法を試してみても解決しない場合は、Appleのサポートセンターへ問い合わせを行いましょう。思わぬトラブルシューティングを提案してくれることがあったり、iPhoneの故障であったりすることが考えられるため、どうしてもiPhoneとiTunesの同期が完了しない場合はサポートセンターへの問い合わせを行いましょう。
まとめ
iPhoneは、iTunesと同期を行うことでiTunesで購入した音楽ファイルなどをiPhoneに転送することが出来ます。同様に、iPhoneのバックアップをiTunesに行うことも可能となっています。
iPhoneを使っていてパソコンも所有している場合は、iTunesを使って同期やバックアップを行いましょう。ですが、上手く同期が行えないこともあります。そうした際は、今回こちらでご紹介したトラブルシューティングを試してみましょう。
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