iPhoneを使用している時、データを移行したりバックアップをしなければならない場合があり、そのためにiTunesやiCloudとの同期が必要となることがあります。
同期は異なるデバイス間で、同じファイルやフォルダーを利用することを言います。通常では、新しく更新されたデータに合わせて同期が行われることとなります。
同期をしていないと、それぞれをバックアップしたり移動しなければならなかったりとかなりの手間がかかってしまいますし、もしもの時のトラブルを避けるためにも常に同期をすることが望ましいとされています。
しかし、何らかの原因で同期ができないことがあります。ここではその原因と対策について考えてみましょう。
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iPhoneで同期できるものチェックリスト
iPhoneで同期できるものにはどんなものがあるのでしょうか?
iTunesを使うことで、音楽、映画、写真などを同期することが可能です。同期すると、iPhone、iPod touch上のコンテンツはコンピューターのiTunesライブラリーの中のコンテンツと全く同じになります。
その同期できるアプリのチェックリストがいくつかありますので、ここではそれを紹介します。
写真、動画、メールなど
同期できるものとして、フォトストリームにあげられた写真や動画、メールや連絡先などが対象となります。Windowsでの利用ではWindows版のiCloudアプリをパソコンにインストールすることで利用可能となります。
WordやExcel
また、iCloud Driveも利用可能になります。これをONにするとパソコン上にiCloud Driveフォルダが作成されます。このフォルダにデータを入れると自動的にデータがiCloudにアップロードされて、iPhoneからもデータの閲覧ができるようになります。Word、Excelのデータも確認できるので便利です。
閲覧履歴やパスワード
パソコンとiPhoneの双方でブラウザを連携させるのであれば、サードパーティのグーグルのChomeがお勧めです。Chomeの場合、グーグルアカウントにログインしていればブックマークの同期だけでなく、開いているタブや保存しているID、パスワード、閲覧履歴などを同期できます。
iPhoneが同期できないときに確認したい5つのポイント
iPhoneの端末内に保存されている音楽や画像、動画、アプリなどを管理する「iTunes」は便利だと人気があります。パソコンとiPhoneを接続するだけでファイルの管理、同期が簡単に実行できます。
通常であれば、iPhoneをiTunesがインストールされたパソコンに接続することで自動的に同期が始まるはずです。
しかし、「ケーブルを接続したのに、全く反応せず認識されていない」「ファイルが正しく同期されない」というトラブルになることがあります。そんな時にまず確認したいことを考えてみました。
iCloudのミュージックライブラリの設定が正しく行われているか?
Appleのオンラインストリーミングの月額制音楽配信サービス「Apple Music」が開始されてから、iOS端末のミュージックアプリでは「iCloudミュージックライブラリ」と呼ばれる新機能が追加されています。
これを利用すると、これまでCDから読み込んで追加した音楽、iTunes Storeで購入した音楽、Apple Musicなどで利用している音楽など、iPhone端末上に保存してある音楽がクラウド上に保存されて、iCloudを利用している別のiPhone、Mac、iPAd、WindowsのiTunesで同期されることになります。
しかし、パソコンのiTunesとiPhoneの双方間でON、OFFの設定を揃えていないとうまく同期できないトラブルが生じます。
この設定が正しく行われているかチェックしましょう。
OSのバージョンが最新であるかどうか
iTunesとiPhoneでうまく同期されない原因として、双方のOSのバージョンが影響をしている場合も少なくありません。最新版のOSは細かなバグ修正もされているので、常にアップデートしておきましょう。
iPhoneの空き容量(ストレージ)が十分かどうか
同期したいデータ容量がiPhoneの空き容量を超えてしまった場合、同期できないファイルが出てきてしまう原因となります。たとえば、同期したいデータが合計で20GBなのに、iPhoneの空き容量が16GBしかなければ、4GB分のデータ超過が生じ、超過分は同期されません。
同期前にiPhoneの空き容量が十分に残っているか必ず確認しましょう。
音楽や動画が手動で管理されていないか
iTunesでの同期設定はデフォルトでは全てのファイルが自動的に同期される設定となっています。ただし、「音楽やビデオを手動で管理」にチェックが入っている場合は選択したものだけが同期されます。
同期されない音楽がある場合には、iTunesの同期したい端末の概要タブを選択して、オプション見出し内にある「音楽やビデオを手動で管理」にチェックが入っていないかどうかを確認しましょう。
USBケーブルは純正のものかどうか
iPhoneをパソコンに接続するUSB-LightningケーブルはApple純正のものを利用するのが最良とされています。また、純正ケーブル以外でも、Apple公認のアクセサリであるMFi認証を受けた製品もお勧めです。これらの製品はiPhoneのバッテリー充電を行う給電機能とデータ転送機能を同時にこなすことができるからです。
最近では100均ショップやネット通販でも格安のケーブルが販売されていますが、端子が片面接触のため充電はできてもデータ転送することができないものも多く注意が必要です。
また純正ケーブルでもケーブルや端子部分の劣化により正しいデータ転送ができない可能性もありますので、確認が必要となります。
次ページ:iPhoneが同期できないときの5つの設定方法
iPhoneが同期できないときの5つの設定方法
いつも通りにiTunesを使ってiPhoneに音楽や画像などのデータを同期しようとして、まったく同期できない時にはどのように対処したら良いのでしょうか?ここではそんな時のための設定方法を検証してみます。
iClooudミュージックライブラリの有効設定
Apple Musicのサービス開始により、iPhoneやiTunesでの楽曲管理にも影響が出ています。
Apple Musicの音楽を自分のライブラリに追加するためには、iCloudミュージックライブラリの設定を有効にする必要があります。
iCloudミュージックライブラリをONにすることで、Apple Musicから追加した音楽やプレイリスト情報がクラウドにアップロードされ、さらにiTunes Storeで購入した音楽やCDなどから取り込んだ音楽がiClodミュージックライブラリに追加されます。
ところが、この影響からかパソコンのiTunesに新たに楽曲を取り込んでもうまくiPhoneに同期できないことがあるようです。このため、iCloudミュージックライブラリをiTunesとiPhoneの両方でON、OFFに設定することをお勧めします。
曲のチェックマークの設定
意外に多いのが、iTunesのチェックマークがある曲と動画だけが同期有効になっており、聴きたい曲のチェックが外れているケースです。チェックが外れているために曲の同期ができいない状態になっているのです。
iPhoneの概要タブを開いて、オプションを無効にするか、ミュージックライブラリでチェックが外れていないかを確認しましょう。
音楽とビデオを手動で管理していないか
iTunes音楽とビデオ手動で管理していると、同期を実行してもできません。オプションを無効にして、再度同期をしてみます。
iPhoneの空き容量を調べる
iPhoneの空き容量が不足していて同期できない場合も多いです。iTunesの概要タブで空き容量を確認し、不足している場合は、空き領域に音楽を自動的にコピーのオプションを有効にするか、不要な音楽やアプリを削除して、空き容量を確保します。
iTunesとiOSのバージョンを最新にする
iTunesとiOSにアップデートがある場合には、必ず最新バージョンにアップデートをしてから同期にします。iTunesで新しい更新があるかどうかを調べるには、iTunesからアップデートを確認を選択します。
iOSの場合には、iPhoneで「設定」から「一般」、「ソフトウェアアップデート」をタップするか、iTunesに接続するとアップデートの有無が確認できます。
iTunesとiOSにアップデートがある時は、最新バージョンにアップデートしてから再同期してみましょう。
次ページ:エラー「-54」が出た!一体これは何?
エラー「-54」が出た!一体これは何?
iPhoneがiTunesと同期する時、エラー54と表示されることがあります。エラー54は、iTunesファイルへのアクセス権がないために同期できないというエラーなのですが、その原因ははっきりとしていません。
iTunes Syncエラー54について
iPhoneやiPadを同期する際に「デバイスが同期不能、不明なエラーコード54」というエラーメッセージが表示され、同期できない場合があります。
一度パソコンとiOSデバイスを閉じて再起動するとエラーが修復されることもありますが、いちいちの再起動も面倒ですね。こうなる原因ははっきりしていません。
Windows 10でエラー54が表示された場合
Windows 10の場合は、iTunesフォルダがリードオンリーモードに設置したら、書き込み操作が禁止されて同期ができなくなります。それが原因であれば、リードオンリーモードを解除することで、エラー54も消えるでしょう。
iTunesを代替できるソフトで修復する
エラー54が発生した時、iTunesの代わりに他のソフトを使用してiOSデバイスでのデータをバックアップするのも一つの方法でしょう。これであれば、Windows、Macユーザーでも利用できます。
ここでは「EaseUS MobiSaver」をお勧めします。音楽、画像、メール、ビデオなどあらゆるファイルに対応できます。
まとめ
いかがでしたか?
進化を続けるiPhoneですが、一方でその進化についていけないほど、様々な問題が起きることも事実です。
iTunesを通しての同期はとても便利な機能ではありますが常にアップデートが必要ですし、情報が錯綜していて混乱をきたしていることも確かでしょう。
しかし、今後もさらにより優れた機能を生み出してくれることにも期待がかかります。正しく情報を集めて賢くiPhoneを使いこなしたいものですね。
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