総務省によると2015年の国内のスマートフォンの世帯普及率は約72.0%、その中でもiPhoneのシェアは大きく5~7割に達するといわれています。iPhoneなどのスマートフォンの普及によって、いつでもどこでも楽しい動画を楽しめるようになったのは一昔前では想像できないことでした。
しかし、動画サービスの利用は通信量が非常に大きくなってしまうため何度も利用しているとデータ定額の制限を超えてしまい、通信制限がかかって困った方も多いことでしょう。
そこで、お気に入りの動画をiPhoneに保存しておけば通信料を気にせず何度も動画を楽しむことが可能になります。さらに、圏外でも動画を視聴できるため時間と場所にとらわれずに動画を楽しむことができるようになります。
この記事では、撮影した動画もしくはYoutubeなどの動画をiPhoneに保存する方法と、おすすめアプリを紹介していきます。
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パソコンの動画をiPhoneでも観たいなら
一番お手軽に動画をiPhoneに保存する方法は「パソコンとつなげてパソコンから目的の動画をiPhoneへ転送する方法」です。今ならほとんどの家庭ではインターネットを利用していると思われるので、パソコンで動画をダウンロードしてiPhoneに転送すれば通信料金もかかりません。
パソコンからiPhoneへ動画を保存するには以下の手順が簡単です。
1.まず、iPhoneとパソコンを「USBケーブル」か「Wi-Fi」で接続する
まずは、iPhoneとパソコンをUSBケーブルもしくはWi-Fiで接続します。USBケーブルで接続する場合、現在購入できるiPhoneシリーズならLightning – USBケーブルが同梱されているのでそれを使用してiPhoneとパソコンをつなげるのみです。
Wi-Fiでの接続はあらかじめ無線LANのセットアップが必要です。無線LAN環境がない場合はUSBケーブルで接続します。
つなげた時、iPhoneの画面上に「このコンピュータを信頼しますか?」という表示が出た場合は「信頼」をタップして接続は完了です。
2.iTunesを起動→インストール
iPhoneとパソコンを接続後、iTunesを起動します。iTunesはMacなら元からインストールされていますが、Windowsの場合はインストールの必要があります。
インストールがまだの場合には、以下の手順を踏んでください。
- iTunesのセットアップファイルをダウンロードページからダウンロードします。
- ダウンロードしたセットアップファイルをダブルクリックして実行します。
- 「開いているファイル-セキュリティの警告」が表示されたら、「実行」を選択します。
- 「iTunes へようこそ」と表示されるので、「次へ」を選択します。
- 既定の iTunes 言語に「日本語」を選択して、「インストール」を選択します。
- インストールが完了したら「完了」を選択して、セットアップ完了です。
3.動画をiTunesに登録する
動画をiPhoneに保存するためにはまず、保存したい動画をiTunesに登録します。登録手順は以下の通りです。
- iTunesを起動して、右上の「ミュージック」と表示されているボタンをクリックします。
- 「ミュージック」をクリックするとプルダウンメニューが表示されるので、その中の「ムービー」をクリックします。
- 左側に表示されているライブラリの中から「ホームビデオ」を選択します。「ホームビデオ」がない場合は「映画」を選択します。
- エクスプローラーでiPhoneに保存したい動画を選択します。
- 選択した動画を先ほど表示したiTunesの「ホームビデオ」に(ない場合は「映画」に)ドラッグ&ドロップします。
以上の手順で動画をiTunesに転送する操作は完了です。ただし、動画をiTunesのホームビデオにドラッグ&ドロップできない場合があります。
これはその動画が、動画形式がiPhoneで再生できないにようになっているためです。その場合、動画をiPhoneでも再生できる形式の動画に変換する必要がありますので注意してください。
次ページ:4.中断に気を付けて!「パソコンとiTunesの同期」
4.中断に気を付けて!「パソコンとiTunesの同期」
保存したい動画をiTunesに登録したら、次はパソコンとiPhoneを同期します。
- iTunesの「ムービー」のボタンの横に、iPhoneのアイコンのボタンをクリックします。
- 接続しているiPhoneの情報が表示されます。左側のメニューにある「ムービー」をクリックします。
- 先ほどiTunesに転送した動画が表示されることを確認します。このときはまだ動画はグレーアウトされています。
- 「ムービーを同期」にチェックを入れると、グレーアウトされていた動画が選択可能になります。
- iPhoneに転送したい動画のチェックボックスにチェックを入れます。全部転送したい場合は全部にチェックを入れます。
- 今後、動画を自動的にiPhoneに転送したい場合は「自動的に同期」のチェックボックスにチェックを入れます。
- 最後にiTunesの右下にある「適用」をクリックすると同期が始まります。
iTunesの上部中央に表示される進行状況が同期完了になれば、iPhoneとの同期は完了です。
なお、パソコンとiPhoneが同期中にケーブルを抜いたり、Wi-Fiを切断しないように注意してください。途中で中断されると、また始めから同期しなおさなければいけなくなります。
5.iPhoneの「ビデオアプリ」に動画が保存されていますか?
パソコンとiphoneの同期が完了したら、ちゃんとiPhoneに動画が保存されていることを確認します。この方法で保存した動画はアルバムではなく「ビデオ」アプリにあるので注意してください。保存したい動画がちゃんと表示されていたら、パソコンからiPhoneへの動画の保存は完了です。
これで通信料金を気にせずに圏外でも動画を楽しむことができるようになります。
なお、もし間違えて違う動画を保存した場合はiPhoneの空き容量を無駄に使ってしまいますので、以下の手順で削除しましょう。
- 「ビデオ」アプリを起動します。
- 右上にある「編集」ボタンをタップします。
- 動画に左横に削除アイコンが表示されるのでタップします。
- 右側に「削除」ボタンが表示されるのでタップします。
iPhoneへ動画を保存できる有能アプリ3選
パソコンからiPhoneに動画を保存するのではなく、YouTubeなどの動画サービスから直接動画を保存したい場合は、便利なアプリを利用しましょう。最近のアプリは操作がシンプルで直感的に操作できます。
多くのアプリは有料となっていますが、無料版を用意しているので気軽に試すこともできますので、ぜひここで紹介するアプリを試してみてください。
ただし、携帯電話回線で動画をたくさん保存すると、あっというまに通信制限を超過してしまうので、できればWi-Fi環境で利用することをお勧めします。
iPhone動画保存アプリでの検索結果が上位「clipbox」
clipboxは、iPhoneの動画保存アプリで検索すると必ず名前が上がるほど有名なアプリです。操作方法はブラウザと同じような感覚で扱うことができます。
検索窓にYouTubeと入力して検索するか、ホーム画面にあるYouTubeのアイコンをタップしてYouTubeに移動し、保存したい動画を再生している状態で、下のメニューにある「↓」のアイコンをタップするだけでダウンロードできます。
無料利用だと保存できる動画数が5つまでといった制限がありますが、有料プランを利用すると保存数に制限がなくなったり、ダウンロード速度が2倍になったりさらに便利に使えるようになります。
一時期App Storeからダウンロードすることができなくなっていましたが、アップデートされたことで現在はダウンロードできるようになっています。
4万以上のレビューに4.9の高評価「Data Clip」
Data Clipは、動画や写真をiPhoneに保存できるアプリの中でも4万以上のレビューがついていている上に、評価が4.9という人気のあるアプリです。
使用方法はまず、線が3本重なったメニューをタップするとメニューが表示されるので、そこから「Webブラウザ」を選択します。
あとは、ブラウザと同じようにYouTubeに移動して保存したい動画を再生すると、自動的に「保存」というメニューが表示されるので、「保存」をタップするだけで動画の保存が開始されます。
Data Clipは動画を保存するだけでなく、iPhonenに保存されているデータを管理する事のできる非常に便利なアプリです。保存した動画やデータは、フォルダごとに整理できたり、フォルダごとにパスワードを設定することもできるのでデータの利用しやすさやセキュリティ面でも役に立つアプリです。
しかし、こちらも無料版では動画やデータの保存数や広告が表示されるなどのいろいろな制限があるので使い続ける際は有料版を購入も検討するとよいでしょう。
お手軽操作楽ちん「動画クリップ再生-動画保存アプリ」
このアプリも、App Storeのレビューで4.7と高評価のアプリです。操作方法はclipboxに非常に似ています。
ブラウザと同じようにYouTubeに移動し、保存したい動画を再生している状態で、下のメニューにある「↓」のアイコンをタップするだけでダウンロードできます。こちらも無料版では機能に制限が掛かっているので、使い続けるのなら有料プランの利用を検討しましょう。
次ページ:iPhoneで動画をカメラロールへ保存する方法
iPhoneで動画をカメラロールへ保存する方法
パソコンからiPhoneへ動画をiTunesを使って保存すると「ビデオ」アプリに保存されてしまいます。また、アプリで動画をダウンロードすると動画はアプリ内に保存されます。
カメラロールに保存されている動画や「ビデオ」アプリに保存されている動画、アプリ内に保存されている動画というふうにバラバラに保存されていると、自分の見たい動画がどこに保存されているか分からなくなってしまうので、保存した動画はカメラロールへまとめて保存したい方もいるでしょう。
そこでここでは、動画をカメラロールに保存する方法を紹介します。
ビデオ2カメラロールを利用してiPhoneのカメラロールに保存する
ビデオ2カメラロールはiPhoneの「ビデオ」アプリに保存されている動画を、カメラロールにコピーすることができるアプリです。ビデオ2カメラロールを使用する場合はまず、先ほど説明したiTunesを経由して動画をiPhoneに保存が完了していることが前提になります。
そこからは以下の手順で、ビデオ2カメラロールを操作します。
- ビデオ2カメラロールを起動します。
- ビデオアプリに保存されている動画が表示されるので、カメラロールに保存したい動画を選択します。
- 右下の「カメラロールに保存」ボタンをタップします。
- カメラロールへの保存が進行中になることを確認します。
- 保存完了のダイアログが表示されたら完了です。
以上の手順で、カメラロールに動画がカメラロールに保存されていれば完了です。
ただし、ビデオ2カメラロールでカメラロールに保存した動画は動画の左下にアプリのロゴが追加されてしまいます。
もしこのロゴがわずらわしく感じる場合は、アプリ内購入で有料版を購入することでロゴを削除することが可能になります。
Data Clipを利用する方法
Data Clipは動画や写真をiPhoneに保存できるだけでなく、保存した動画を簡単な操作でカメラロールに保存することもできる便利なアプリです。以下の手順で、アプリ内の動画をカメラロールに保存することができます。
- 右上のハンバーガーメニューをタップしてメニューを表示します。
- マイフォルダをタップします。
- コピーしたい動画の歯車のアイコンをタップしてメニューを表示します。
- カメラロールへコピーをタップします。
以上の操作の後、カメラロールに動画が保存されますのでアプリでダウンロードした動画もカメラロールから視聴することができるようになります。
【番外編】ツイッターの動画を保存する方法
iPhoneに動画を保存する方法を紹介してきましたが、ツイッターにアップロードされている動画の場合はこれまでと同じ手順では保存することができません。
ツイッターの場合、アップロードされた動画は保存できない仕様になっているためです。ただし、ダウンロードできないわけではありません。
ここではclipboxを利用する方法とDropboxを利用する方法をご紹介します。
次ページ:clipboxを利用してツイッターの動画を保存する
clipboxを利用してツイッターの動画を保存する
clipboxを利用してツイッターの動画を保存するには、まず保存したい動画のツイートのURLをコピーし、コピーしたURLをclipbox使用して表示します。
そしてツイッターの動画を開いて動画をclipboxでダウンロードする、という手順となります。それでは、下記に手順を詳しく解説していきます。
保存したい動画のツイートのURLをコピーする
保存したい動画のツイートのURLをコピーするには以下の手順を実施します。
- Twitterの保存したい動画のツイートを表示します。
- 共有メニューをタップし、メニューを表示します。
- 「その他の方法でツイートを共有」をタップします。
- 「リンクをコピー」をタップします。
以上で、ツイートのURLのコピーは完了です。続いてclipboxを利用して動画を保存する手順に進みます。
コピーしたツイートのURLをclipboxで開き、動画を保存する
ツイートのURLのコピーしたら、今度はclipboxでコピーしたツイートのURLを表示して、動画を保存します。
- clipboxを起動します。
- ホーム画面が表示されるので下にスライドし、検索窓を表示します。
- 検索窓にコピーしたツイートのURLを貼り付します。
- 動画のツイートが表示されたら動画を再生します。
- 再生している状態で「↓」のアイコンをタップしてダウンロードします。
これでツイッターの動画をclipboxに保存することができました。また、clipboxの有料プランを購入すれば、clipboxに保存した動画をiPhone本体に保存することも可能になります。
まずは無料版で試してみて、便利だと思ったら有料版の購入も検討しましょう。
DropboxとURL変換サービスを利用してツイッターの動画を保存する
ここではパソコンでツイッターの動画を保存し、Dropboxを利用して動画をiPhoneに保存する方法をご紹介します。ここで紹介する方法はパソコンとiPhoneにDropboxをインストールしていることが前提になります。
twdownを利用してツイッターの動画をダウンロードする
まずはパソコンでツイッターの動画をダウンロードします。ツイッターの動画をダウンロードするにはURL変換サービスを利用します。
- パソコンでTwitterの保存したい動画のツイートを表示します。
- 「v」のボタンをクリックして、「ツイートへのリンクをコピー」をクリックします。
- twdownへ移動します。
- 「Enter Video Link…」にコピーしたツイートのリンクを貼り付けて、「Download」ボタンをクリックします。
- ダウンロードしたいサイズのDownloadのリンクをクリックします。
- ブラウザで動画が再生されますのでキーボードでCtrl + Sを押下して動画を保存します
これで、ツイッターの動画をパソコンに保存することができました。
保存した動画をDropboxに保存する
パソコンに保存したツイッターの動画は、Dropboxの好きな場所に保存します。Dropboxはパソコンのエクスプローラーと同じ感覚で操作できるので、わかりやすいフォルダを作成して保存しましょう。
- パソコンでDropboxフォルダを表示する。
- Dropboxフォルダに保存したツイッターの動画をコピーする。
- コピーした動画ファイルに緑色のチェックマークがつくことを確認する
Dropboxフォルダに保存したファイルにつく緑色のチェックマークは、ほかのDropboxをインストールしたデバイスでも使用できるように同期が完了したことを示すアイコンになります。
iPhoneでDropboxを表示し動画を保存する
ツイッターの動画をDropboxにコピーが完了したら、iPhoneにエクスポートすれば手順は完了です。
- iPhoneでDropboxを起動します。
- パソコンと同じDropboxフォルダに動画があることを確認します。
- 動画を開き、右上にある三点リーダーのアイコンをタップしてメニューを表示します。
- 「エクスポート」をタップします。
- 「動画を保存」をタップします。
これで、ツイッターの動画をiPhoneに保存することができました。clipboxを利用する方法と違い、一旦パソコンで動画をダウンロードする必要があります。ですがアプリの有料版を利用しなくてもiPhoneのカメラルールに保存することができるので、ぜひ試してみてください。
まとめ
いかがでしたか?
こちらの記事では「iPhoneで動画を保存する方法」をご紹介しました。
一度動画をiPhoneに保存すれば、通信料金を気にせず圏外でも動画を楽しむことができます。
飛行機のフライトでの暇つぶしに利用したり、Youtubeの無料講座を何回でも再生したりと、普段使っているiPhoneがますます便利になるので、ぜひこの記事を参考にしてください。
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