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今さら聞けない!IoTとIoT機器の基本知識と3つの注意点

様々な機器がインターネットで繋がるIoT(Internet of Things)によって、我々の生活やビジネスは大きく変わりつつあります。

しかしこのIoT。詳しく知らない人も多いのではないのでしょうか。

今回は、IoTの基本知識とIoT機器が注目されている理由、そしてIoT機器のセキュリティの注意点をご紹介します。

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「あらゆるモノ」を繋ぐIoT

ご存知の方も多いかもしれませんが、IoTとは「Internet of Things」を略したものです。日本語では「モノのインターネット」などと呼ばれることもあります。家庭にある様々な電気製品をインターネットと繋ぐことで、それぞれの利便性を高めよう、という試みなのです。

と、ここまで書いてもまだ「どういうことなのか、イメージできない」という方も多いかと思います。以下、具体例と共に、もう少し深く考察してみましょう。

例としてのスマートフォン・スマートウォッチ

このIoTという技術ですが、普段使っているスマートフォンとの連動で活用されるケースが多いです。

自宅のエアコンの操作が可能が可能なアプリケーションにスマートフォンに入れている方はいませんか?帰宅する時間に快適な室温になっているように、外出先でエアコンの操作をする。これが比較的わかりやすいIoTの例ではないでしょうか。

スマートフォンはもちろんインターネットに繋がっていますが、同様に自宅のエアコンもインターネットに繋ぐことにより、離れた外出先からでもスイッチのON・OFFを設定することができるのです。

最近は、スマートウォッチも普及していますので、こうした操作はより手軽にできるようになっています。インターネットと言えば、パソコンよりもこうしたモバイル端末が中心となっている昨今、IoTという概念は我々の生活に密着したものになりつつあるのです。

IoTの基本的な機能

「パソコンやスマートフォン以外のモノもインターネットに繋がっている」と言っても、それぞれの電気製品を直接インターネットに繋ぐのは容易なことではありません。

IoTで繋がる電気製品は、自宅等に設置したゲートウェイを介して、インターネットに繋がります。さらにそのインターネットによってサーバーに情報を送り、その情報を別の場所にあるパソコンやスマートフォンで確認する形となります。

その別の場所から自宅内の電気製品を操作する場合は、その反対の流れとなります。つまり、電気製品からの情報と端末からの操作指示の両方を受け取って、その橋渡しをするサーバーの存在が重要となります。

クラウドサービスなどと呼ばれ、様々な企業や個人のデータを保管・管理するサービスが普及していますが、IoTの場合は保管・管理だけではなく、橋渡しをする役割も担っているのです。

1.情報を取得する

こんなIoTサービスもあります。自宅でペットを飼っている人が、外出中にそのペットの様子を確認できるよう、Webカメラを自宅の中に設置し、スマートフォンなどでそのペットの様子を映像で見る、ということができるようになっています。

こうしたIoTサービスにおいては、「情報を集める」という作業が重要となります。ペットの映像も、部屋の中の温度や湿度といったデータも、全て情報です。集めた情報を別の場所でスマートフォンなどで確認できる。これがIoTの大きな機能のひとつとなります。

IoTとは別に、AI(人工知能)の技術にも注目が集まっています。AIはその蓄積された情報をベースとした技術ですので、AIとの関連性からも情報を取得する機能は非常に重要なものとなっています。

エアコンで設定した室温から、その人が快適に感じる室温をAIが記憶してくれることで、こうした設定がより楽になることも考えられます。

2.情報をやり取りし蓄える

情報はその場で見るだけでは活用できないものもあります。蓄積してデータとして保存することによって、初めて価値を持つ情報もあります。その瞬間の情報が、普段の数値とは大きくかけ離れている場合、その現場で何か大きなトラブルが発生している、ということもあり得ます。

やり取りした情報を蓄積し、その蓄積されたデータと現在の数値が大きく異る場合には、アラートが出る、などという機能を持つIoTも実在するのです。

3.次やるべきことを提示・実施

前述した外出中のペットを見守りする為にIoTを活用する、という例ですが、 同時に、部屋の中の温度や湿度を確認し、場合によってはエアコンのスイッチを入れて、自宅内のペットが常に快適に過ごせるようにすることも可能です。

もちろん、エアコンのスイッチを入れる、という作業を直接スマートフォンで行うことも可能ですが、ペットに適した室温・湿度を予め設定しておき、室温・湿度がその設定との間に大きな差が生じた時はエアコンを自動運転することも可能です。

その際は、これまで蓄積したデータが大きな意味を持つことは言うまでもありません。

将来的には、冷蔵庫の中の牛乳が無くなったことを確認し、ネットスーパーに牛乳を注文する機能を冷蔵庫が担うことになる可能性もありそうです。

IoT機器が注目されている3つの理由

1.様々な分野で効率化できる

今、我々の生活は「効率化」がひとつのキーワードとなっています。外出先から帰宅して、エアコンのスイッチを入れる手間、快適な室温・湿度になるまで待つ時間を省くことができるだけでも、効率化に大きく貢献することになります。その効率化を図る上で、IoT機器は大きな役割を果たすことになるのです。

また、前述した冷蔵庫の例のように、これまでなら帰宅して冷蔵庫の中を確認してから、改めて牛乳を買いに出かけていたものが、外出先から冷蔵庫の中を確認することが出来ることで、ネットスーパーに注文をするとか、外出先からの帰りにコンビニで買うとか、その次の行動を効率化することも可能となります。

IoT機器は日常生活における効率化を図る上で大きな武器となるのです。

2.ビジネスチャンスの拡大影響

電気製品は各メーカーが様々な機能を研究・開発し、競い合うことで進化しますが、その開発争いもその製品そのものの機能を充実させるだけでは、先が見えています。

IoTはこうした開発争いの中、別の視点で競争を有利に進める切り口として期待されています。ひとつの製品だけではなく、他の製品とも繋がるのですから、IoTに対応した電気製品の開発・発売によって、ビジネスチャンスは大きく拡大すると考えていいでしょう。

その影響範囲は家庭だけではなく、ビジネスの世界などにも広がっています。工場における部品や原材料の在庫管理や工場内、倉庫内における温度管理をIoTが担うケースも増えています。更なる工夫をすることで、最近叫ばれるようになった「働き方改革」に結びつく技術となることも期待されています。

3.実生活に影響する利便性

こうしたIoTの研究・開発競争が進む背景には、生活に対する利便性を追求する、という姿勢とも無関係ではありません。これまで、ペットを飼う人にとって、外出中のペットをどうするのか?はひとつの悩みの種でした。

外出先からもペットの様子を確認することができたことで、その悩みが緩和された、という人も多いでしょう。

帰宅した時、自宅に入った瞬間に、夏なら涼しさを、冬なら暖かさを感じることが出来る、というのも、利便性の向上と無関係ではありません。IoTは実生活の利便性を高めるという目的の下、これからも更に進化を遂げるに違いありません。

狙われるIoT機器の危険性

一方で、IoTには危険性も潜んでいます。それはインターネットを介したサービスであるという点です。これまでパソコンやスマートフォンの利用によって進化し続けてきたインターネットは、ハッキングなど様々なセキュリティ面での危険性に直面し、その対策を強いられてきました。

そのインターネットが電気製品と繋がるということは、繋がった電気製品にもそのセキュリティ面でのリスクが及ぶことになります。ハッキングなどによる誤作動などには十分な対策が必要となります。

Webカメラなどは、プライバシー面での影響が及ぶ可能性もあり、撮影した映像が不特定多数に流出する事態も懸念されますので、十分な注意が必要だ、と言っていいでしょう。

IoT機器のセキュリティ3つの注意点

1.初期設定に要注意

こうしたIoT機器を使用する際、まず初期設定時に必ずすべきことがあります。それはパスワードの設定変更です。こうした製品はデフォルトでのパスワードが非常に簡単なものになっているケースが少なくありません。

そのまま使用すると、外部の第三者からの操作により、誤作動を引き起こす危険性をはらんでいます。初期設定時には、必ずパスワードを変更するようにしましょう。パスワードの取り扱いは、パソコンやスマートフォンなどと、同様に考えるべきでしょう。

2.使用後は電源を切る

外出先からスマートフォンで何かを操作する機能は、自宅では使用することはありません。使用しない時には、こうした機器の電源を切るべきではないでしょうか。電源が入ったままだと、不正使用を企てる人間にチャンスを与えることになってしまいます。電源を切っておけば、第三者は侵入することはできません。

特にWebカメラは、慣れてくるとその存在を意識しなくなります。意識しなくなった時に、第三者が不正使用をしたら・・・、と考えると非常に怖いと感じる人も多いでしょう。

IoTと無関係な電気製品でも、利用しない時は電源を切り、コンセントを抜くなどの省エネ対策を実践している人は少なくないでしょう。同様の対応がIoT製品でも必要になると考え、習慣づけるといいでしょう。

また、乾電池で動いている製品がある場合は、使用しない時は乾電池を抜くことをオススメします。

3.捨てる時にはデータ消去

IoT機器で収集したデータは蓄積され続けます。この蓄積されたデータは、その製品を利用し続ける間は利用価値の高いものですが、その製品を使わなくなり、破棄する時には単に無意味なものとなるだけではなく、第三者の手に渡ることで、何らかの被害を及ぼすものになる可能性も十分にあります。

破棄する際は、その前にこうした蓄積されたデータは必ず破棄するようにしましょう。

使わなくなった製品をリサイクルに出す場合も同様の対応が必要です。その製品を使用した履歴も個人情報に相当します。こうした履歴を削除せずに他人の手に渡るリスクには、十分な注意が必要です。

パソコンやスマートフォンと違い、こうした電気製品は個人情報といったものに対する意識がおろそかになりがちです。しかし、インターネットと繋がる以上は同等のものであると考えなければなりません。

こうした情報の消去も人任せにはせず、可能な限り、自分の手で削除するか、難しければ、自分の目で削除されたことを確認した方がいいでしょう。

まとめ

これまでインターネットにおいて、デバイスというと、パソコンやスマートフォン、タブレットなど、メールやWebサイトを見たり、SNSサービスを利用する、といった際に必要となる機器、という認識を持っていた人が大半だったのではないでしょうか。

しかし、このIoTにおいては、パソコン、スマートフォン、タブレット以外の、IoTで動く電気製品も「デバイス」ということになります。

デバイスであるということはその使い方を工夫することで、我々の生活はより便利なものになることは言うまでもありません。一方で、これまでパソコンやスマートフォン、タブレットが抱えてきたセキュリティ面におけるリスクが、こうした電気製品にも同様に生じることになります。

電気製品に対する概念を変えなければならないのかもしれません。概念を変えることで、新たな創意工夫も生まれますし、セキュリティに対する意識も変わる、ということになるのでしょう。まずは、このIoTに対する正しい理解を持つことが、その第1歩と言えそうです。


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