Facebookの「名前」は、実名登録が前提となっています。そのおかげで信憑性が向上すると同時に、Facebookの独自性が保たれている要因ともなっています。
ただ、結婚で姓が変わった、漢字表記をローマ字にしたいなど、何らかの理由で名前を変更したいことは充分起こり得ます。
その際の処置として名前変更は可能となっていますが、他のSNSのように無条件というわけではなくさまざまな制約が付きます。
Facebookの運営ポリシーからして、アカウントと本人が関連付けられないようなものは認められない傾向にあります。
とはいえ本名だけでは不便なことが起こり得ることも想定し、ニックネームの使用が認められています。
ここではFacebookで名前変更する方法と、旧姓やニックネームの登録方法について説明します。
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facebookで名前変更する前の確認事項
facebookは原則実名登録制
Facebookは他のSNSと違い、付けられる名前にいくつかの制限があります。これは、「原則実名登録制である」ことから来ています。また、システム上の制限もあると思われます。
Facebookのヘルプセンターから、名前付けに関する部分を抜粋します。
名前に以下を含めることはできませんのでご注意ください。
- 記号、数字、不要な大文字、繰返し文字、句読点
- 複数の文字種
- あらゆる種類の肩書き(職業上、宗教上など)
- 名前に代わる語句やフレーズ
- あらゆる種類の不快または露骨な語句
不快・露骨な語句は言わずもがなですが、他はついつい使ってしまいそうな感じですので注意しましょう。他のSNSではやりがちな”namae123@NAME”とかは、Facebook的にはアウトということになります。
Facebookが「ダメネーム」と判断すると、登録を拒否される(再入力を促される)こともあるようです。
他、Facebookのヘルプでは名前に関する注意点として、下記にも留意して欲しいと書かれています。
- プロフィール上の名前は、普段の生活であなたを呼ぶ時の名前にしてください。この名前は、本人確認書類、または本人確認書類リストに含まれている書類に記載されている必要があります。
- アカウントに別の名前(旧姓、ニックネーム、事業で使用している名称など)を追加できます。
- プロフィールは、個人としてのみ利用できます。ビジネス、組織、または特定のアイデアのFacebookページを作成できます。
- 他人や関連の無い団体名を名乗ることは禁止されています。
いろいろ書かれていますが、要約すると
- 名前は、本人確認書類または本人確認書類で確認できるものにする
- ニックネームはロバートの代わりにボブなど、実名と関連したもののみOK
- アカウントとは別で「ニックネーム」を登録することは可能
といったところでしょうか。共通の目的は「Facebookページと本人が確実に紐づくようにすること」ということがわかります。
Facebookの運営が、日本語の名前とニックネーム(いわゆるあだ名)の関係性を解釈しきってくれるかどうかという心配はありますが、あまりにも関係の無い名前は避けた方が無難です。
もし関連が無いと運営に判断されると、本人確認されることがあります。さらに、Facebookページと本人の紐づけができないと結論付けられると、アカウントを停止されることもあります。
名前変更してから60日間は名前変更できなくなる
Facebookは実名登録が基本であることから、名前変更に対しても厳しくなっています(名前なんてそうそう変わるものではありませんから、当然と言えば当然ですね)。
とはいえ日本人であれば、改名まではいかなくとも「結婚して姓が変わった」ということもありますし、「漢字で登録したけど、外国人にわかってもらえないからローマ字に変えたい」等々、名前変更が必要な場面がでてくることは充分考えられます。
上で述べた「Facebookページと本人の紐付けができる範囲」であれば名前変更も可能ですが、新規登録または名前変更後、60日以内の名前変更は認められていません。
なぜ60日なのかはヘルプセンターにも説明がありませんが、とにかく60日ルールとなっています。言い換えると、間違って設定してしまうとそのままで60日間我慢しなければならないことになります。
また、そうなると友達へも混乱をきたすもしれませんので、変更の際はよくよく確認してから作業するようにします。
次ページ:Facebookで登録している名前を変更する方法
Facebokで登録している名前を変更する方法
スマートフォンのアプリから変更する場合
1.「設定」画面を呼出す
画面最下段のメニュー群から、「三」(その他)をタップします。
スクロールしていくと下から三番目に歯車のアイコンで「設定」というメニューがありますので、そちらをタップします。
2.「アカウント設定」をタップ
「設定」をタップすると、メニューが現れますので「アカウント設定」をタップします。
3.「一般」をタップ

4.「名前」をタップ
「名前」をタップします。

5.変更後の名前を入力し「変更を確認」をタップ
「姓」および「名」を、希望のものに変更します。正しく入力したら、下の「変更を確認」ボタンをタップします。

【ミドルネームについて】
ちょっと余談ですが、「ミドルネーム」というのは、日本ではあまり馴染みがありませんね。ミドルネームというのは主に下記のようなものらしいです。
- キリスト教の洗礼名
- 先祖の名前
- 自分の旧姓
- 母方の姓
- 尊敬する人物の名前
ミドルネームはもともと、同姓同名者を区別する意味合いもあります。日本の戸籍ではミドルネームは認められていませんので正式には使えませんが、通名でつけるくらいなら誰でもできるもののようです。
日本人は漢字も含めると欧米人に比べて同姓同名が圧倒的に少ないので必要性をあまり感じませんが、Facebook上に限れば、付けたければ付けても問題ないかと思います。
6.パスワードを入力し「変更を保存」をタップ
「新しい名前のプレビュー」画面が表示されます。ここで気を付けるべきは、右のチェックマークです。
ここでは例として「府営巣 太郎」(ふえいす たろう)さんとしていますが、上にチェックを付けると「姓-名」の順、下のチェックだと「名-姓」となります。
これを間違えてもやり直しに60日間かかってしまうので、よく確認して希望の方に設定してください。
たまに漢字名で「名-姓」のアカウントを見かけますが、やっぱりちょっと変ですよね。

パソコン(ブラウザ)から変更する方法
1.「設定」を開く
2.「一般アカウント設定」
3.名前の入力
4.「変更を保存」し、完了
「変更を確認」をクリックすると「新しい名前のプレビュー」が表示されますので間違いがないかを確認し、パスワードを入力して「変更を保存」をクリックします。
先にも述べた通り1度変更をしてしまうと60日間再変更をすることは出来ませんので、よく確認するようにしましょう。
次ページ:Facebookで旧姓やニックネームを登録する方法
Facebookで旧姓やニックネームを登録する方法
次に、旧姓やニックネームを付けたい時の設定を紹介します。
1.アカウント設定を開き、「ニックネームや生まれた時の名前を追加」をタップ
名前の変更と同じように、「その他」→「設定」→「アカウント設定」→「一般」→「名前」と進みます。
「名前を変更」画面が開きますので、一番上の「他の名前」の下にある「ニックネームや生まれた時の名前を追加」をタップします。

2.名前のタイプを選択する
「名前のタイプ」の横の文字(デフォルトでは「ニックネーム▼」となっています)をタップして選択します。
項目としては下記が用意されています。
- ニックネーム
- 旧姓
- 別のつづり (例えば「浜田」さんと「濱田」さんみたいなものでしょうか)
- 結婚後の名前 (メインを旧姓にするのであればこちらを使いましょう)
- 父親の名前 (ミドルネームとの違いがよくわかりませんが、欧米の方が使いそうな感じです)
- 生まれた時の名前 (日本ではまずありませんが、幼名みたいなものでしょうか)
- 旧名 (改名していない限りは不要かと思います)
- 名前(肩書き付) (「〇〇株式会社 専務」みたいなものでしょうか)
- その他
Facebookはアメリカ製なので中には日本人には馴染みの薄いものもありますが、これだけあればどれかが該当しそうです。
3.名前を入力する
上で選んだタイプに相当する名前を入力します。
先で設定した「姓・名」に比べると、入力制限はほとんどないようです。
4.プロフィールのトップに表示
右のラジオボタンにチェックを入れると、ここで設定した別名がプロフィールのトップに表示されるようになります。
常に別名を表示したい場合は、ここにチェックを付けるようにしましょう。
5.「保存する」をタップして、完了
設定が完了したら、「保存する」をタップします。
Facebookも先の「姓・名」ほど重くは見ていないらしく、パスワードは不要となっています。
まとめ
Facebookで名前変更する方法と旧姓やニックネームの登録方法について紹介しました。
他のSNSと違い、実名登録が大前提のFacebookなので、途中から名前を変更することはあまり考えられませんが、日本人特有の事情として
- 結婚して姓が変わった
- 最初は漢字名で始めたが、海外の友達が増えたのでローマ字表記にしたい
くらいなら、発生事由として十分に考えられます。変更するにあたり把握しておかねばならないこととしては
- 付けることのできる名前にはそれなりの制約がある
- 名前と本人の紐づけができるような名前であること
- 変更後60日間は再変更できない
- 表示方法として「姓-名」か「名-姓」のどちらかを選ぶことができる
の4点です。なお、明らかに偽名だと思われる名前でFacebookをやっている方がいるのも事実です。
それで何もなければいいのですが、Facebookの運営側にたまたま見つかってしまい本人確認を要求され、名前も写真も無関係(本人と結び付けられないもの)であったため紐付けを証明できなくて、アカウント停止措置を喰らったという話を聞いたことがあります。
それでなくてもFacebook運営側の判断基準はよくわからないところがあり、意味不明の理由でアカウントを停止されたという話もあるくらいです。
ですので、運営に怪しまれるような行為は極力避けるべきだと考えます。よほどの理由がない限り、Facebookは実名でやった方が間違いないと言えるでしょう。
プライバシー保護の目的で偽名を使うくらいなら、公開設定などをしっかり行い余分な情報が関係ないところに漏れないように気を遣うことの方が大事です。
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