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ビジネスマンとサラリーマンって別物なの?あるべきビジネスマンの姿とは

1980年代末から90年代初頭にかけてバブル景気に沸いた日本。当時放映されるや否や大ヒットし、社会現象ともなった某栄養ドリンクのCMをご存じでしょうか。

「24時間戦えますか?」のキャッチコピーのもと、世界各国を飛び回り猛烈に働く主人公の姿。流れるCMソングは主人公の雄叫びで締められます。
「ビジネスマン!ビジネスマン!ジャパニーズビジネスマン!」

このCMの影響かどうかは定かではありませんが、一時期は「ビジネスマン=昼夜なく猛烈に働く男」のようなイメージが定着していたようにも思えます。

CMが放映されていた当時から時は過ぎ、時代も状況も変わりました。

しかし、それでもなお「ビジネスマン」という言葉は生きており、さらに「尊敬の念」のようなものすら込められています。

今回はこの「ビジネスマン」とはどういう人のことか?をはじめとして、ビジネスマンのあるべき姿について説明していきたいと思います。

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ビジネスマンとは

まずは「ビジネスマン」とは何者か?を探っていきたいと思います。「ビジネス」というからにはやはり「仕事」が関わってきます。

ここでは「ビジネスマン」と「仕事」に関わる形で、いくつかのキーワードを対比させながら、「ビジネスマン」の正体とそのあるべき姿について探っていきます。

サラリーマンとビジネスマンの違い

「サラリーマン」という言葉自体は和製英語といわれており、明治の終わりから大正時代にかけての頃から使われ始めたようで、事務労働に従事する給与労働者、いわゆるホワイトカラーと同義という見方がされてきていました。

当時の日本は労働人口の大半が農林水産業。
給与をもらって会社で事務労働を行うような人はまだまだ少ない部類でした。

会社員という業態が一般的になってくるのはもっとあとのことで、さらにいえば、全労働人口に対する割合が半分を超えるまでに広がったのは、つい数十年前のことでした。

現在では企業から雇われている、いわゆる「会社員」の数は、2017年現在で5476万人、うち4割がホワイトカラーに属する「サラリーマン」といわれています。

「会社員=サラリーマン」といっても過言ではないくらいに認知されています。

一方の「ビジネスマン」ですが、和製英語である「サラリーマン」とは違い、は正規の英語として存在しています。当然ながら、英語圏でも「ビジネスマン」の語は使われています。

とある英和辞典を引いてみると、「ビジネスマン」について次のように書かれています。

Businessman【名詞】
➀実業家
➁実務家/商売人

日本では「ビジネスマン」は「会社員」と同義語で使われる傾向にありますが、本場の英語では、「ビジネスマン」とは「企業家」を指しています。

しかし、日本では前者の解釈が一般化しており国語辞典などをみても、本来の「実業家」と並んで「会社員」「事務系の会社員」などの記述が並んでいます。「ビジネス」をあくまで「仕事」という意味に捉え、それに従事する人ということで「ビジネスマン」としているのでしょう。

この「ビジネスマン」の使われ方が日本でいつ頃から使われたのか、正確なところは定かではありません。

前述のCMが放映されたのが1980年代の終わりの方ですから、既にその時代には認知されていたということになります。

国立国会図書館のデータベースによると、1900年代初めに刊行された雑誌の中に「ビヂネスマン」という表現での記事が寄稿されていることから、言葉自体はかなり古くからあったようです。

1958年に実業家で経営評論家の三神良三氏が出した「成功するビジネスマン 使われる人から使う人になる秘訣」という書籍は、タイトルからみても、今のような「ビジネスマン=会社員」のようなニュアンスを想起させます。

この前後の期間、海外翻訳本含め現在でいうところの「ビジネス書籍」がいくつか出版されており、それらの多くが「いかに仕事ができるビジネスマンたりえるか」を解説しています。

高度経済成長という時代背景を考えても、恐らくこのあたりから現在の「ビジネスマン」という使い方が普及してきたのではないでしょうか。

では、これら「サラリーマン」と「ビジネスマン」はどのように区別すればよいのでしょうか。

多くの人が「サラリーマン」という言葉にはあまり好感的なイメージを持っていないように思われます。

「ビジネスマン」には逆に良い印象を持っているように見受けられます。

例えば、書店におけるビジネス書の書籍タイトルを見てみましょう。

すごい「ビジネスマン」になるという感じのタイトル本はありますが、すごい「サラリーマン」になるというタイトル本というのは見かけたことがないでしょう。

実際、とある本に書かれた「できるビジネスマン」の記述には
●どんな困難な要求に対しても、知恵と工夫と努力でやり遂げる
●常に自分の能力を研鑽し、スキルアップに対する努力を欠かさない。
●積極的リーダーシップで、自らの組織のパフォーマンスを最大限発揮できるよう努めている。

などと、「ポジティブ」で「アグレッシブ」な内容が並んでいます。

これらをまとめると、

「『サラリーマン』というと、『給料をもらって仕事をする』というような、消極的イメージがつきまとうが、逆に『ビジネスマン』はそれ以上にもっと『積極的・能動的』なイメージのものである」

ということになり、さらに言えば、

「『ビジネスマン』は、『サラリーマン』のように給料を『いただく』といった受け身の態度ではなく、自ら取りに行く、自分の道を自分でつかむ」よう努めなければならない」

ということになっていきます。

すなわち、「サラリーマン」と「ビジネスマン」は同じ職場にいたとしても、同じ職務を担当したとしても、その対応の仕方は全くことなるものである、ということになります。

もう少し具体的にいえば、「給料分の働きでよし」とするのが「サラリーマン」で、「自分だけでなく、会社全体の発展に貢献できるくらいの、給料分以上の働きをする」のが「ビジネスマン」です。

次章でも解説しますが、同じ働くという行為に対しての受け止め方が違うということです。

LaborとWorkの違い

「Labor」も「Work」も直訳すると「労働」となります。

しかし、両者の間にはニュアンスの差があります。

前述の英和辞典では、両者の違いについて以下のように書かれています。

work :努力して行なう肉体的・精神的な仕事。ある目的をもって努力して行う労働。
Labor :骨の折れるつらい肉体的労働。賃金を得るための労働、勤労。

ニュアンス的にみると、「Work」は能動的で、「Labor」はどちらかといえば受動的です。

ここから転じて「Labor」は「単純作業、言われて行う作業」という意味合いに受け止められ、それに対して「Work」は「自らが考えて行う作業、意識的かつ意欲的に取り組む作業」などと受け止められています。

マニュアルに従って、日々同じことを繰り返して行うのが「labor」にあたります。一方、そのマニュアルを作成し、日々行われる作業をチェックし、改善点はないか?どうしたらもっと効率的に作業ができるかを考え、マニュアルを更新し実行していくのが「Work」ということになります。

一般的に「Labor」を行うのがアルバイト、正社員は「Work」を行うべき、とよくいわれています。入ったばかりの新入社員などに対し上司や先輩がよく使うフレーズで、聞いたことがあるという方も多いでしょう。

もっとも最近は業種によっては、「Work」するアルバイトも登場しているので一概にこうだとは言えなくなってきてはいますが。

その反面、本来「Work」しなければいけない立場なのに、どうみても「Labor」している正社員がいるのも事実です。多くの社員は月給固定制なので、主体的に働かなくとも、最低限のことをしてさえすれば無給ということはありません。

「サラリーマン」の特権、といえば聞こえはいいかもしれませんが、「ビジネスマン」はこれを否定します。「ビジネスマン」はあくまで「Work」に徹します。

この「Labor」と「Work」の違いは、「サラリーマン」と「ビジネスマン」が仕事に取り組む際のスタンスの違いを如実に表しているといえます。

過去を語るか未来を語るか

「愚者は過去を語り、 賢者は現在を語り、 狂者は未来を語る」という言葉が残っています。かのフランス皇帝だったナポレオン・ボナパルトが語ったとされているものです。

愚かな人は過去を語りたがる、賢明な人は現在をどうするか考える、そして志が大きい人は未来について考える、というような意味だそうです。

狂者については、おかしい人という以外に、風雅に徹した人、いわゆる俗世間のしがらみにこだわらず、優雅で上品に過ごす人、転じて志のある人、などという意味があります。ここでは後者を指すと考えられています。

多くの経営者やできる「ビジネスマン」がこの言葉を座右の銘としています。

過去の功績にこだわり、時代が変わってもそのやり方に固執する人。検証のうえでそれが効果的な方法だというのなら問題はありませんが、単に変えることが億劫なだけということも多々あります。

また、現時点では効果的な方法だったとしても、将来的にどうなのか?さらに効果的な方法へと結び付けられるのではないか?現在の時点で問題はないと判断するということを超えて、できる「ビジネスマン」は先まで考えた行動を心がけます。

「過去」に囚われるか、「未来」をイメージできるか、その差が「できるビジネスマン」とそれ以外、を分ける指標になるともいえるでしょう。

ビジネスンマンの服装の注意点

「できるビジネスマン」の働き方、そのスタンスなどについて解説してきました。

これらの人々は、ほぼ例外なく多くの人から信頼され、その結果として大きな仕事を成し遂げているといっても間違いありません。成果は信頼の結果なのです。

では、信頼はどのようにして得るものでしょうか。

「人は見た目」とよく言われますが、最近とある新聞社が行ったアンケート調査では、「見た目で人を判断する」ことについて、「よくある」と「たまにある」で87%という結果が出ました。

これまで行われてきた同種の調査でもやはり「見た目」で判断することが多い、という結果が出ています。

これをビジネスの世界に当てはめて言うと、どんなにセールストークが巧みでも、服装がイマイチの人は印象的にはそれなりのものしか残らない、ということになります。

逆に(好印象を与えるような)きちんとした服装の人であれば、多少のトークの不備なども帳消しにしてくれることもあります。

それ以上に、きちんとした服装をするということは、相手に対して敬意を払うことでもあります。自分に対して敬意を払ってくれる相手に対しては、人は無下に扱うことはしないものです。

このように、「ビジネスマン」にとって「きちんとした服装」をすることは必須事項であり、そのために普段から気を配るべき注意事項がいくつかあります。

ここではそれらを解説していきたいと思います。

スーツ、シャツはプレスされているか

しわしわのスーツ、よれよれのシャツは失格である、ということは言うまでもありません。

だらしないという印象にとどまらず、相手に不快感すら与えることもあります。特に相手が初対面であるなら、かなり致命的失点になりかねません。

スーツはしわにならないように気を付けて収納します。

ポケット内にいろいろモノが入ったままだと型崩れの原因になりますので、収納前に取り出しておきます。

ジャケットはできれば木製のしっかりしたハンガーを使い、パンツは定期的にプレスし折り目が消えないようにします。そして専用のハンガーに吊り下げます。

最近ではスーツのしわを伸ばすスチーマーや、パンツプレスといった家電も登場しているので利用してみるのもいいでしょう。

シャツも洗濯したらできるだけしわにならないように干し、乾いたら欠かさずアイロンがけします。

サイズはあっているか

「スーツは肩で着る」というぐらいに、ジャケットは肩幅があっていることが重要です。

肩幅が余っていたり、逆に窮屈すぎていたりするのは、見た目的にもマイナスに働きます。これはパンツにも言えることで、ウエスト部分があっていないパンツは、体格によってはよりだらしない印象をあたえてしまいます。

その人の身体にフィットしたスーツは、身に着けているときも美しく見えますので、好印象を与えます。

オーダーメードをつくるにしろ、既製品を購入するにしろ、店頭で納得がいくまで試着することが大事です。

清潔感はあるか

前述した「しわ」はもちろんのこと、身に着けているものは「汚れ」「悪臭」などがないことが重要です。気持ちよく人に会えるような、清潔感ある服装になるよう心がけましょう。

スーツはできれば夏場なら2週間ごと、冬場ならシーズン中に一度はクリーニングに出しておきたいものです。

収納前にブラッシングしたり、消臭スプレーをかけたり、普段からこまめに手入れしておくのも大事なことです。

靴は磨く習慣をつけよう

見逃されがちですが、靴を小ぎれいに保つのはとても重要です。どんなに身なりをきちんとして清潔感を出しても、足下が汚いと全て台無しです。意外と人は足下を見るものなのです。

一流のビジネスマンほど、靴のお手入れを欠かしません。

毎日のブラッシングで埃を落とし、2週間に一回はクリームやワックスなどで靴磨きを行います。こうしておくことで、靴を美しく保つだけでなく、長持ちさせることができるのです。

小さなところまで気を遣おう

相手は意外なところまで見ています。

この程度は気にしないだろう、などと自分本位で考えず、常に相手の視線を意識して身なりを整えることが大事です。

服装は最低限の基本です。これができていなければ話になりません。しかし、これ以外にも気にかけるべき点はたくさんあります。

ハンカチは清潔でプレスしてあるか。眼鏡をかけている人だったら、レンズは綺麗になっているか、髪型が崩れていないか、等々。

細かいことではありますが、たった一点、そぐわないような点があると、逆にそこが目立ってしまい、印象を損ねてしまうこともあります。ぜひ注意しておきたいものです。

できるビジネスマンを演出してくれるアイテム

「仕事をきちんとこなす」ことができるのが「できるビジネスマン」です。

その仕事の相棒となる様々なツールについても、「できるビジネスマン」はこだわりをもっています。

ここでは、それらをご紹介していきましょう。

革製の手帳

会社から支給された手帳を使うことを義務づけられているのならやむを得ませんが、そうでないなら「手帳」は自分で購入すべきです。

できる「ビジネスマン」は「革製の手帳」にこだわります。

毎日のスケジュール管理や顧客に関する覚書など、様々な情報を集めておき頻繁に使う手帳は丈夫でなくてはなりません。

顧客の前でそれらを扱うこともあるでしょう。その際に、革製は高級感を見るものにあたえ、好印象につながります。

薄型PC

ビジネスマンたるもの、いついかなる場所も「オフィス」になると心得るべきでしょう。高性能なスマートフォンやタブレットが登場していますが、やはり処理能力の面においてはまだPCに一日の長があります。

幸い軽く、薄く、しかも丈夫なノートPCが次々に登場しており、持ち運びも苦にならないレベルになっています。またスペックも一昔前のデスクトップを凌駕しており、頼れる相棒として重宝すること間違いないでしょう。

万年筆

できる「ビジネスマン」たるものは、筆記具にもこだわりたいところです。

前述した「革製の手帳」に合うような筆記具といえば、「万年筆」一択となるでしょう。

機能性からいえば、ボールペンやサインペン、シャープペンなどの方が使いやすいさなどで優れていますが、「万年筆」それ自体が持つ「高級感」は残念ながら持ち合わせていません。

また、「万年筆」は誰でもすぐに使いこなせる、というものではなく、使いこなす年数とお手入れ状況に比例して、より良いものに磨き上げられていくものという特徴を持っています。

まさに使う人を選ぶ、いうなれば「大人の筆記具」が「万年筆」なのです。

そして「革製の手帳」と「万年筆」の組み合わせは、できる「ビジネスマン」を演出するうえで非常に適正なアイテムといえるでしょう。

腕時計

「腕時計」は単に時を知らせる道具にとどまらず、財産やアクセサリーとしての価値も持っています。

高級な腕時計はまさに家一軒が購入できるほどの価値があり、中には博物館に所蔵されるようなものすら存在しています。

ここまでのものでなくとも、腕時計にはそれなりのこだわりをもっていたいものです。

便利だからといってデジタル式のものは控えた方がよいでしょう。アナログ式で黒か茶の革ベルトのものがビジネスシーンで使うときのおすすめですが、最近のスポーツウォッチなどはスーツにも合うようなデザインになっているので、こちらでも問題ないでしょう。

いずれにしても、「腕時計」は服装の一部である、という認識をもって、好印象が得られるような選択をすべきでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「ビジネスマン」とはどんなものか、一部でも垣間見ることができたでしょうか。

最後に今回の内容を踏まえた「ビジネスマン」の心得を記してまとめとしたいと思います。

  1. 「ビジネスマン」は給料が入ってくるのを待っているだけの受け身的存在ではない。自らの知恵と行動力で積極的に利益を勝ち取っていくものである。
  2. 「ビジネスマン」は身なりには最大限注意を払い、対面した相手の印象がよくなるように努めなければならない。
  3. 「ビジネスマン」は洗練された各種アイテムを駆使する。そして、見ているものから好印象が得られるような仕事をしなくてはならない。

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